もしり家という文字を見て、ああ!となった方はきっと昔から弊ブログをよく読んでくれているのだろう。
ホテルの集まる末広町から釧路川を渡って行かなきゃならないが、それがなかなか良い散歩になるのだ。
2022年のGW、春採湖を散策して宿に帰ろうという時、たまたま目について飛び込んだ。もしり家との出会いである。
この旅行は根室がメインで、どうせならと釧路に寄るルートを組んだ。
釧路1730着、次の日の昼には根室に移動する。
要はもしり家に行くためだけに釧路経由にしたのである。
僕の電話番号を登録してくれていたみたいで、1年半ぶりだと言うのに歓迎してもらった。
関東から短期間に4回も来たら顔も覚えられるよなぁ
もしり家はご夫婦で切り盛りされている。
よく構ってくれ、タバコも吸え、たまに地元の方ともお話できる、旅先での一人飲みにはありがたい。
ここはお通しで牡蠣を出すようなとんでもない店なのだが、今回もホッコリ系のお通しを出してくれた。
煮物に浮かんでいる緑の物体は、釧路の蕎麦を練って団子にしたもの。クロレラで着色しているらしい。
空港バスの車内放送でも蕎麦が名産と言ってたし、つくづく抜かりない店だなと思う。
1年半ぶり5回目のもしり家。まずはお気に入りの阿寒ポーク串、それと電話でリクエストしていた刺し身を頬張る。
ここは何を食べても旨い。全てがおすすめ料理。
奇をてらった創作料理の類ではなく、素材の味を殺さない基本に忠実な旨さである。
近況報告などしながら、早速ビールをおかわり。
たしか初めて注文する炙りチーズつくね。
22年のGWは釧路に4泊したのだが、初日はネムロマンで知り合った女性と宿で再会して一緒に炉端焼きの店に行き、次の日は地元で人気のラーメン屋へ。
3日目でもしり家を知り、4日目も再訪。
そして道東が気に入ったので同年7月にも釧路を訪れたのだが、初日はもしり家、次の日は池田町に泊まり、また釧路に戻って来た後もしり家に行ったので、つまりは直近5回の釧路での夕飯は全てもしり家で食べていることになる。
これはもしり家の偉大性を表しているだけでなく、この2年で3回も釧路を訪れた筆者の異常性の現れでもある。
ちなみに、釧路は小坂田純奈というボーイッシュ系グラビアアイドルの故郷である。
一言でいうと僕の性癖にぶっ刺さっている。
社会人になってからずっと、そしてこれからもずっと、ショートカットの女が好きだ。
メニュー増えました?
よく気付いたわね!少し入れ替わったのよ!
と、まるで常連さんのような会話をしたあと、めちゃくちゃ旨いと太鼓判を押された阿寒ポークのメンチを注文。
ゴリゴリの粗挽きで確かに旨い!
社食や学食のムース式メンチとはまるで違う料理だ。
塩を付けて食べるのがおすすめだけど結局ソースが美味しいんだよね、とオーナー。
僕は料理の味付けも女の顔も塩系が好きですよ。
1年で1日しか販売されない幻の根室の酒がある、とオーナーに勧められるがままに、刺し身のおかわりと共に。
これが日本酒にとって褒め言葉になるかは分からないが、とんでもなく飲みやすい酒だった。
もしり家に来る度にフレンチやらトウキビの天麩羅やら、珍しい物を食べさせてもらったが、この酒も我がもしり家史に残ることだろう。
最後は海藻レモンサワーという比較的若い、釧路にしかないサワーを2杯、阿寒ポークおかわりとポテトで堪能。
僕が飲みたいと言ったらその場で酒屋に電話して取り寄せてくれたのだが、今回も愛とホスピタリティに満ち溢れた最高のもしり家となった。
4回目の釧路旅。
新規開拓が先か、6回目のもしり家が先か。
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過去のもしり家