夜の九份を、老害っぽく、歩いてきました

九份は、名実ともにチャイニーズ・タイペイ観光のハイライトですが、小生に云わせると、未だパッケージ型の旅行に勤しむ日本人の多くは、その本質を理解していません。

湯婆婆の屋敷から、夕焼けを見て、そそくさと台北に戻っているだけでは、九份は満喫できない!


まぁ、インスタ映えとやらに熱心な今どきの若者は、提灯の灯りが消えた九份には興味がないのかもしれませんが・・・


今回は、大衆が去ったあとの夜の九份を歩いてきた小生が、その様子を紹介して差し上げます。

人生の先輩からの、有り難いアドヴァイスです。

心して読むように。


小生は九份のホステルに泊まったので、観光客が帰路につき始める20時頃、徐ろに散策を開始しました。


この時点で、老街の店の多くは店じまいを始めていて、いつもと異なる空気が、漂っています。


メインの老街からは、無数の路地と階段が伸びていて、さながら迷路を歩いている気分です。


ピコピコとインターネットを眺めているだけでは出てこない、夜の老街の風景。 

目上の方から何か教えていただいたら、朝一で御礼のメールをするのがマナーですよ?


お前は老街じゃなくて老害だと!?

調子に乗るなよ小童が!!!!!


老街なら伸びる階段を少し上がると、山の斜面にへばり付くように、住宅が並んでいます。


今の若者は。お年寄りが立っているのを意に介さず電車の席から動きませんが、エレベーターではなく階段を使ったり、電車では率先して席をお譲りして自分は立ったり、少しは足腰を鍛えたほうが良いですよ??


先刻のアドヴァイスは、若者の、日本の未来を憂慮しているからこその発言であり、決して「小生が座りたいから」ではないので誤解無きよう。

小生は、老害ではありません。


観光地の中に潜む、この生活感。

小生の心の琴線に触れました。


この時間は、アベックの数も減るので、心穏やかに散策することができます。


まだ20時になっていませんが、老街のあちこちで、閉店作業が行われています。


もしここが日本なら、バカもん❗お客様がまだ居るのに、こんなに早く、店を閉めるとは何事だ❗❗

と指導しているところですが、小生は海外志向が強いので、「郷に入っては郷に従え」です。


最近のアベックは、我が物顔で道の真ん中を歩いていて、腹立たしいことこの上ないですね。


この「文体練習」のシリーズは、書く労力のわりにPVが付きません。けしからん!


この時間でも、お土産屋は開いてる店が多いです。


終バスが早いと書きましたが、ふもとの瑞芳駅まで行くバスは21時半過ぎまで有ります。

瑞芳からは台鐵で台北に戻れるので、乗り換えの手間はかかりますが、日帰りでも夜の九份を満喫できますね。


まぁ、楽することを考えてばかりの今の若者に、このルートは些か酷かもしれませんがww


小生が官能文学の世界に入った頃、先輩方からは、若いうちの苦労は、買ってでもしろ!と良くお叱りを受けたもの。


ゆとり世代が闊歩する、日本の未来は暗いです。


食堂やレストランが閉店したあとも、スウィーツや小吃の店は、比較的遅くまで営業してます。


老街の入口に有る、2軒のコンビニエンスストアも24時間営業なので、九份に泊まる時の夜食の調達には困りませんね。


小生は、帝國大學で英語文学を修めました。

言語の習得は一日にして成らず、毎日必死に語学の勉強に打ち込みましたよ。

インターアクト部に入門し、今や政界財界で活躍する同志と切磋琢磨したのも良い思い出です。

まぁ、才能が無いのか、インカレの個人の部、準優勝で終わりましたが・・・


ここが九份観光のハイライト、湯婆婆の屋敷こと、阿妹茶樓の横の階段です。


ピークタイムは、この赤提灯をインスタグラムとやらに投稿するため、多くの観光客で階段はぎっしり埋まりますが、20時を過ぎると人もまばらですね。


もうちょっと時間が経てば、より人の少ない階段が見られると思うので、またあとで来てみましょう。

時間に余裕の有る、九份宿泊者の特権ですね。


老街の外れの方に、来ました。

小生、こういう構図が大好きなの。


7年前の留学時代ぶりに来た、小生お気に入りの、展望スポットです。老街が途切れた所に、有ります。


当時、小生は倶楽部の後輩に首ったけでした。

後輩が、小生の留学中に遊びに来てくれたら、ここで告白しようなどと有りもしないドラマをよく妄想したものです。


遠くに、海が見え、幻想的です。


どうやら住宅エリアの方に、道が続いてるみたいなので、少し散策してみましょうか。


観光客は誰も居ないので、静かですが、台湾人の家族連れもぽつぽつ歩いているので、恐怖心は有りません。


台湾一の観光地の、九份ですが、想像以上にローカルな住宅街が広がっています。


一階のリビングなど、どうしても窓から中が見えてしまいますが、小生の先輩くらいのお年の方が、半裸でテレビを見ていたりと、なかなか生活感に溢れています。


住宅エリアにも、宿が有るのですね。佇まいを見るに、今流行りのAirbnbとやらなのかもしれせん。


ここにお住まいの方々は、コンビニに行きたい時は、あの老街を延々歩いて行くのでしょうか。

歩いた限りでは、商店のようなものは有りませんでした。


こんな場所にもbarが有り、若人で賑わっています。


適当に歩いていたら、いつの間にか老街にいました。

細い路地が、山の斜面に張り巡らされているので、思いもしない場所に出る、迷路的な面白さが有ります。


この灯りの、一つ一つに家庭の温もりが有るかと思うと、結婚したくて堪らなくなりますね。


老街の端だからか、この辺はより閑散としています。


こんな細い路地を、トラックで走るなんて、あんたそれは無茶があるでしょう。



長くなったので、一旦ここで、筆を置きます。

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この記事の、続編です。

貴殿は、まだまだ駆け出しの修行中の身。美しいコンテクストを書く、勉強のため、1日3回は、この記事を読むように。