【旅行記】2025年夏休み/Day9 強風吹き荒れる稚内をチャリで探検した日

旅は続いている。

ばっかすの朝メシは焼き魚と卵の正統派和定食で、民宿は良いものだとしみじみしてしまう。


さて、当初の予定では宿でチャリを借りて稚内市街地に行き、昼メシを食べた後は抜海に戻って周辺を散策するはずだった。

しかしこの日の稚内は強風が吹き荒れており、宿主・幸さんが風使いのような表情で危険を知らせてくるので、とりあえずデマンドタクシーで稚内に行き、稚内駅の観光案内所でチャリを借りることを勧められた。


ばっかす〜稚内市街地は2年前にもチャリで走っているが、たしかにモロ海沿いな上に傾斜もあるので、この強風では厳しいだろう。

最後に道北の大自然のダイナミズムを感じたかったので残念だが、社会人である以上は無茶はできない。


この決断に幸さんは「君が成長してくれて、おじさん嬉しいよ」とニコニコしていた。

ばっかすに通い始めたのはこの3年の話であり、29の私はそんなに無鉄砲だったのかと少し恥ずかしかった。


そんな訳でデマンドタクシーを呼んで稚内市街地に行き、観光案内所でチャリを借りた。

1時間前でも配車できるのは便利便利。
無くならないで欲しい交通手段だ。


さて、私は去年も観光案内所でチャリを借りていて、その時は電動チャリで宗谷岬まで往復72kmをこなしたものだが、今回はクロスバイクで散策する。


去年も宗谷岬に行く途中で通った道なので、あまり写真を撮る気にもならず。

ブログ的には一瞬だが、実はこの時点で郊外まで結構走ったところである。


強風に耐えながら小一時間かけて、宗谷ふれあい公園までやって来た。

特に有名な観光地という訳ではないが、とりあえず北海道では公園に行けば動物に会える。


適当に園内を散策。

かつてないほどスローモーな旅である。


↑展望台


大沼を眺めながらホットシェフを喰う。


特に観光をしなくても、道北にいるというだけで幸せな気持ちになるなぁ


管理棟は温室のようになっていて、アスレチックやバーベキュウ場が設けられていた。


宗谷ふれあい公園の後は大沼へ。

去年もサイクリングのシメで来た。


この写真を撮ったあと、強風でチャリが倒れた時にチェーンが外れてしまい些か(いささか)アセった。


2回目の昼飯は日本最北端の山岡家で。

これで「北海道の山岡家に行く」という目標を達成した。


適当に稚内市内を散策。


稚内では恐ろしい頻度でセコマを見る。

嗚呼ホットシェフ、僕の胃袋を掴む。


町中に普通にエゾジカがいるのは良いことである。
少なくとも外野にとっては。


 

市街地を離れてノシャップ岬まで、強風を浴びながらチャリを漕ぐ。エゾジカが心の支え。


市街地とノシャップ岬の間には自衛隊の駐屯地があるが、この一帯には丘陵が広がっていて、恐ろしい数のエゾジカと遭遇できる。


n回目のノシャップ岬。

もはや実家のような安心感。


セコマのドリンクで一服。


思えば2021年に稚内に来て最初に観光したのがノシャップ岬と水族館だった。


最後にトナカイサイズのエゾジカを見て、サイクリング終了。そしてこの旅の観光もこれにておしまい。


下り3便のデマンドタクシーで抜海に戻る。
帰りは、ばっかす5回目という大学生と一緒だ。


ばっかすに戻り、明るいうちから生ビールを淹れてもらう。


To address stress, I drink alcohol.


夕飯前に少し散歩した。

残念ながらこの日は曇っていて、最後に利尻富士を見ることは叶わなかった。


幸さんは、利尻が見えるという理由でこの場所に狙いを定め、多くの困難を乗り越えて土地を買うことに成功したらしい。たしかに素晴らしい景色だ。


最後の夕飯は、我がばっかす史上最大のボリュームだった。ラストを飾るに相応しいメニューだ!


通算5泊目でようやく名物のメンチを拝むことができた。

肉がゴリゴリしてて旨い。


この日は大学生以外にも同世代のゲストがいて、最後まで旅の話が尽きない楽しい夜となった。