利尻島で3泊したうみねこゲストハウスをご紹介します。
前評判で「楽しい」とは聞いていましたが、上がっていたハードルを軽く越え来たとんでもないゲストハウスでした。
Information
宿泊日
2024年8月13日〜8月16日 (3泊)
住所
北海道利尻郡利尻富士町鴛泊港町85
宿泊料金
ドミトリー 4800円(7月、8月は5000円)
個室 5800円
※U29は割引
※連泊の場合、2泊目以降は割引
レセプション
チェックイン 16時半〜
チェックアウト 〜9時
メモ
基本的に4月末から10月頭までの営業と思われる
アクセス
鴛泊のフェリーターミナルから徒歩5分。港をコの字に歩いて行く。フェリーターミナルを出て右に進むと海を隔てて見える建物(写真奥)の一つがうみねこです。
漁港の施設の前を通ります。
夏に礼文島→沓形港のフェリーで利尻入りした場合、車やバイクがないならバスで鴛泊まで移動することになりますが、気を付けなくてはいけないのが路線。
利尻島の路線バスは島を時計回りに巡るAコースと、反時計回りのBコースがあります。
大雑把に言うと鴛泊が12時の位置、沓形が9時の位置です。なので沓形から寄り道しないで鴛泊に行く時はAコースのバスに乗りましょう。
反対に鴛泊から沓形に行く時はBコースが良いでしょう。
沓形↔鴛泊は40分ほど、760円です。
鴛泊だとフェリーターミナルの建物の前がBコースのバス停、道の反対側にある「さとう食堂」の前がAコースのバス停です。
主な観光地までのアクセス
ペシ岬展望台
宿の裏にある岩山がペシ岬です。
登山道?までは宿から1分ほど。
そこから展望台までは、天気や地面の状態にもよりますが20分くらいで着きます。
オタトマリ沼/沼浦展望台(白い恋人の丘)
どちらも最寄りのバス停は「沼浦」になります。
Bコースのバスで鴛泊から沼浦まで30分ほど。
利尻のバスは基本的に5本/日で、間隔は2時間くらいです。
展望台までは利尻四大坂のうちの1つを登っていきます。が、この坂は言わば「奴は四天王で最弱」ポジションなのでサクッと登れるでしょう。
オタトマリの沼のまわりは遊歩道になっているので、沼浦展望台+遊歩道と観光し、オタトマリの売店で昼飯やソフトクリームなど食べれば2時間は使えるかと思います。
利尻富士登山
うみねこは利尻の宿では珍しく、利尻富士の登山口までの送迎を行っていません。
(宿主の怠慢ではなく、これには深い訳があるのだ・・・)
鴛泊側のゲートウェイとなる北麓野営地までは、利尻富士町の温泉施設やキャンプ場のゆ〜にから2.5kmほど坂が続きます。
宿から温泉までは徒歩20分くらいです。
部屋
今回はドミで予約したものの、連泊ということで個室をアサインしてもらいました。
布団と小机のみのシンプルな和室です。
(ドミでも和室だと思います)
部屋に冷房はなし。
まぁ利尻なので、網戸にすれば全然眠れます。
設備&サービス
トイレとシャワーは共同(男女別)。
男子トイレの個室のうち1つはウォシュレット付きでした。洗面台はトイレ以外に廊下にもあります。
洗濯機と乾燥機は有料で使わせてもらえます。
こちらが毎晩23時まで解放されている、談話室の「島時間」です。食事もこちらで。
宿は素泊まり。
キッチンで自炊してる常連さんが多かったですね。
調味料は自由に使えます。
パックのドリップコーヒーは50円で買えます。
この手の旅人宿には往年のマンガがたくさんあるのがお約束ですが、それに加え島や自然に関する本も豊富なのがうみねこの特徴です。
そして数々のボードゲーム達。
私はブロックスというゲームにドハマりしてしまい、三夜連続でヘルパーさんや他の宿泊客と熱戦を繰り広げたのであった・・・
島時間とは別に、ロビーにもソファがあります。
ここで昼間からゴロ寝しながら港を眺めるのが至福の時間でした。
宿で自転車も借りられます。
私は電動ママチャリ(2500円/日)で利尻島を一周しました。
フェリーターミナル前の商店で原付きを借りて観光する人もいるみたいです。
うみねこゲストハウス最大の魅力は、他のゲストやスタッフとの交流の時間です。
飲み会の時間がアジェンダにある訳ではないですが、多くのゲストが夜は島時間で過ごし、ボドゲや旅談義に花を咲かせます。
一方で利尻登山を控えている人は早めに部屋に戻って休むなど、交流偏重の同調圧力はなく、島時間にいれば寂しくないよ、という塩梅が素晴らしいなと思いました。
そして、宿にいるみんなで盛り上がる企画の数々・・・海面をタッチしてから利尻登山してまた海面タッチするチャレンジだったり、私もチャレンジしたチャリで利尻一周+利尻四大坂制覇など・・・
このブログを書きながら既にうみねこシックになっています。
稚内と礼文行きのフェリーが出港する時は、時間帯にもよりますがみんなでお見送り(いってらっしゃーい)をしに行きます。
うみねこに限らず、北海道には初対面でも「おかえりなさい」と温かく迎えてもらえ、チェックアウトの時は「いってらしゃい」と送り出してもらう、そんな旅人宿が多いです。
周辺環境
コンビニは鴛泊港に漁協がやってるくみあいストアが、市街地にセコマ(宿から徒歩10分ほど)があります。
離島だから海鮮三昧・・・とはならず、物流の関係か観光客が気軽に(地元の人向けの店で)海鮮を食べるのは意外と難しいのです。
飲食店はどこも閉まるのが早く、また店の数も少ないので予約なしでの外食は難しいでしょう。
なので私は利尻で過ごした3日間は全てセコマ飯かスーパーの惣菜を夕飯としました。
宿から歩くには少し遠いですが、セコマから沓形方向にさらに進むとニコット(ホーマック)というスーパーがあります。こちらも惣菜の種類も豊富です。
ニコットの他に個人商店もいくつかあります。
セコマは離島ならではの事情というか、弁当やおにぎりはすぐ売り切れてしまいます。
特にホットシェフは売り切れるのが早いので、16時くらいには買い物を済ませておくと良いでしょう。
お盆など長期連休の時はそれこそ争奪戦になります。
フェリーターミナルの前にも何軒かの飲食店、レンタカー屋、土産物屋があります。
私はこのPortoというカフェが気に入りました。
コメント
宿主やスタッフの場づくりが上手いゲストハウスでは交流も生まれやすいものですが、それでも盛り上がるかはその日のゲストの人数やキャラ次第になるものです。
だからこそ、みんなで食べる夕飯もシェア飯もないのに、また一人旅だけでなく夫婦やグループ客も多いのに、ここまで安定して団欒の時間が生まれるのは神の領域だと思います。
一緒にブロックスをした人は、「いつもは夜は出歩くけど、うみねこだけは宿での時間が楽し過ぎて宿から出られなかった」と言っていました。
うみねこのために利尻にまた行きたいですね。