ミリからクチンまで、Freesia Expressの夜行バスで移動しました。
同じサラワク州とはいえ、約700km、休憩込みで15時間の大移動です。
チケット予約
私はEasybookという、東南アジアで幅を利かせている予約サイトを使いました。
馴染みのない予約サイトでカード決済するのは少々緊張しますが、ちゃんとしたサイトなので心配は無用です。
操作性も良く、特に捻った項目はありませんが、もしリクエストがあれば予約時のスクショも載せます。
バスターミナルへ移動
長距離バスは、ミリの市街地から4kmほどの郊外にあるPujut bus terminal(プジュット・ターミナル)から発着します。
私はミリに滞在しなかったので街の様子は分かりませんが、少なくとも地球の歩き方にも路線バスの情報は書いてません。
バスターミナルの近くにも路線バスのバス停らしきものはなかったので、大人しく配車アプリのGrabを使うのが良いと思います。
乗車まで
Easybookのアプリからウェブチェックインをしますが、結構な頻度で紙のチケットを見せるよう求められたため、一応窓口でチケットを発券してもらうと良いでしょう。
ウェブチェックインすれば乗り場に直行でOKとのアナウンスが予約確認メールにはあったので、少々解せない部分もありますが・・・
このPujut bus terminal、そこそこの規模なのに売店の類が一切ありません。
なので水や食料は事前調達を推奨。
もし買いそびれた場合、バスターミナルを出て左に行くとハイウェイにぶつかるので、道を渡ったところにミニマートがあります。
かなり交通量が多いので注意して渡ってください。
夕飯を食べていない場合、バスターミナルの奥の方に行くとナイトマーケットのようになっているので、ここで食事しても良いと思います。
バスターミナルとナイトマーケットの間にトイレがあります。一応、有料です。
マンディ(水浴び)もできるみたいですが、虫や衛生面で少し不安があったので断念。
ちなみにナイトマーケットの横にもトイレがあり、こちらは無料です。
まぁ、閉口するレベルで汚かったですが・・・
夜のバスターミナルでしか得られない栄養ってありますよね。
バスの様子
私は20時半にミリを出発するバスに乗りました。
クチンに昼過ぎに到着でき、夜行なので時間も有効活用でき、かつ道中でボルネオの自然や田舎の景色も楽しめる、なかなか芸術点の高い便です。
その一本早い便だと18時発になります。(24年4月時点、運行会社はFreesia Expressとは別)
Easybookはスカイスキャナーみたいもんなので、この路線に限らず色々比較してお好みの便を選びましょう。
車内はこんな感じ。足元には余裕があります。
令望もガンガンに効いているので快眠できました。
座席にUSBポートがあるのは高評価。
Wi-Fiはありませんが、まぁ冷房と充電があれば問題ありません。
クチンまでの道中
さて、事務的な情報は伝えられたので、ここからは乗車記となります。とはいえ長期の旅行では旅行記も書きますので、この記事ではダイジェスト版でお届け。
バスはしれっと20分ディレイでプジュット・ターミナルを出発。
その後はハイウェイを粛々と走行し、22時半くらいに一回目の休憩となりました。
田舎町にあるフードコート的な市場で、この時間でもそれなりに人はいました。
ただ、ここでは15分ほどの休憩です。
食事してる時間はなし。
トイレは、小便器ならまぁ・・・という感想。
基本的にどこのトイレでも20セントほど徴収されるので、小銭を作っておきましょう。
場面は2回目の休憩に飛びます。
日付が変わったくらいのタイミングですね。
今回、バスターミナルでの休憩が多く、日本のサービスエリア的な施設には立ち寄りませんでした。
バスターミナルが近くに無ければ、峠の茶屋的な食堂で休憩。
また、ホテルを備えているバスターミナルも多かったです。万が一置いていかれても、路頭に迷うことはないという安心感。
次の休憩は、恐らくシブという町のバスターミナルで。実際は2時くらいにどこかで休憩があったような気もしますが、ブログ的にはシブが3回目の休憩です。
ここでは、4時半頃から1時間半ほどのロング休憩でした。
これはドライバの仮眠タイムということではなく、シブが(あくまでこのエリアでは)それなりの規模の町だからでしょう。シブで人の入れ替えが結構ありました。
シブのバスターミナルのトイレはダントツで清潔だったので、大きい方をしたい人はここが狙い目です。
シブを出て程なくして、また休憩に。
ドライバーからは15分くらいとアナウンスがあったものの、それ通りに出発することはありません。
でも乗り遅れると詰むので、私は早めにバスに戻るようにしていました。
私はここでミロと肉まんを購入。
美味しいです。
この頃にはお日様も登っているので、景色を楽しむことができました。
鉄道だと写真を取る暇もなく過ぎ去っちゃいますからね。私はバス移動が好きです。
そして時折、周囲に何も無い所から人が乗り込んで来ます。長岡京の夜行バス乗り場を見た時も驚きましたが、それ以上の衝撃です。なにせボルネオ島の田舎道ですからね。
ちなみに、サラワク州には高速道路がないそうで、全て一般道を走行しての旅になります。
速度出せない上に休憩も多いので、そりゃ15時間かかりますよね・・・
次の休憩は峠の茶屋で。
バスの客だけでなく、地元民らしき客も結構いました。道から見えないだけで、町なり村なりあるんですかね?
10時くらいでまた腹も減ってきたので、ここで2回目の朝メシを購入。
ギトギト油のチープな焼きそばと目玉焼き、最高です!
景色がものすごいので、乗ってて全然飽きませんね。冷房キンキンだし。
いつまでも乗っていたいくらいです。
巨大なワニが殺戮を繰り返すB級映画を流してくれるなど、サービスも充実しています。
その心意気に免じて、途中で広告が入ったことは見逃してあげましょう。
予定ではもうクチンに着いている12時半頃、どこかの町で最後の休憩をしました。
こうして定刻より1時間ほど遅れ、14時前にクチンのsentral bus terminalに到着したのだった・・・
いやー、長かった。
コメント
ミリ⇔クチンはエアアジアも飛んでいます。観光の時間を確保するためにも、普通の短期旅行者なら飛行機でショートカットした方がいいでしょう。
そもそも、短期旅行なのにブルネイ→ミリ→クチンというルートを組んだ私が異常者なのです。
ただ、バスに揺られながら自然を眺め、休憩地で買い食いするのも楽しいもの。夜行バスの空気も込みで、適当な観光地に行くより満足度が高いのは間違いありません。
長期旅行でボルネオ島を旅している方、短期でも私のような酔狂な旅程で旅している方の参考になれば幸いです。