シャーヒ・ズィンダを見学したあとは、歩道橋を渡ってビビハニム・モスクに向かいます。
一人旅だと観光はそこそこに適当に市場や住宅街をぶらつき、適当に食堂で腹を満たし、カフェでスマホを触り、宿でダラダラする無気力系の旅行スタイルを貫いているので、このように高速で観光地を巡るのはなかなか新鮮です。
正直なところ、身体が追いつかない。
ビビハニム・モスクの前に広がるジョブバザール、の門。
チャイハネでサモサ喰って休憩。
ウズベキスタンのサモサはインドのそれとは趣きがまるで違います。むしろピロシキに近い。
一見すると理路整然としていて観光客のお土産探しスポットに思えるジョブバザールですが
売り物のラインナップは、明らかに地元民向けのそれ。
お土産屋はむしろビビハニム・モスクからレギスタン広場に至る参道に固まっています。
タシュケントのチョルスーバザール程度にはガチャガチャしています。
世界遺産の遺跡巡りだけでは味わえないこのカオス感。
Give me money系女子や可愛げのないガキンチョも多いので、散策する際は多少の注意が必要です。
うーん、市場は楽しいです笑
一目惚れした美しい女性に「市場は嫌いザマス」なんて言われたら、待ち受ける悲愛に心を病んで塔から身投げしてしまうかも。
試食させてもらいました。
↑同期T
ほとんどの短期旅行者はタシュケント空港in/outになると思うので、こういうドライフルーツや菓子を買うならタシュケントに戻ってからの方がいいと思います。
チョルスー・バザールも品揃え豊富なので。
ただ日本と違ってオニギリ的な携行食のレパートリーが多い国ではないので、電車移動の時の非常食をここで見繕ってもいいかもしれませんね。
さて、お次はビビハニム・モスクを見学します。
こちらも入場料は30000スム。
ビビハニムは「第一夫人」の意味で、お馴染みティムールの奥さんを指しているとのこと。
この圧倒的な高さのイーワーンが、物凄い存在感を放っています。こと高さという意味では、今回の旅行で見たイスラーム建築の中でも断トツです。
↑ミナレット
↑中庭の木
インド遠征から帰ったティムールが、今で言うデリーのモスクに感銘を受けて竣工を命じたとされます。
シャーヒ・ズィンダよりは観光客が少なかったので、落ち着いて見学することができました。
地元民が普段使いする小さなモスクを好む筆者でも、これだけの規模のモスクを見れば多少なりとも心は動きます。
同期達はもっと感動していました。
大学生で一人旅を始めた頃は、それこそ万里の長城やボロブドゥールといった特大の遺跡を見て回るスタンプラリー式の観光を熱心にやってました。
それが卒業旅行でイラン〜ギリシャを突っ切る旅行をした頃から、遺跡ではなく市場や住宅街に極端に振り切った観光をするようになった自覚があります。
別に「旅慣れたオレ」を気取っている訳ではないのです。
イスタンブールのアジア側の町を歩いた時、オフリドの住宅街からオフリド湖を眺めたあの時から、ベタな観光スポットでは興奮できなくなってしまった。
どっちも楽しめるのが一番楽しいに決まっているのに。
↑みんなで寝そべって撮影した、青春感のある画
つづく