台湾には、それはもう無数に飲食店があります。
なので単に旨いだけでは差別化は図れず、よほどの特色がある・筆者の心に突き刺さる何かがあるでない限り、一つ一つブログに書くことはしません。
そこで今回は、元はネタ切れ時用に作った「世界の町で朝メシを喰う」シリーズとして、台湾で食べた朝食を一挙公開。
これを読めばきっと台湾の朝食への興味が湧いてくることでしょう。それではご覧ください。
旅行2日目、高雄で朝の散歩をしている時に見かけた饅頭屋。留学時代によくこんな感じの店で食事していたので、吸い込まれるように入店してしまいました。
定番の朝食メニューが揃っています。
三明治(サンドイッチ)が美味しそうです。
店員さんもフレンドリーで、家庭的な雰囲気でした。
留学時代に数百杯は飲んだであろうミルクティー(鮮奶紅茶)、30NTD。
素朴な甘さが、朝の暖機しきってない脳に染み渡ります。
鮮肉包(25NTD)には、肉がぎっしり詰まってて旨い!
ミルクティーと合わせて約250円。
留学時代より1NTDあたりのレートが1円ほど高くなっていますが、こういう食事はまだまだ安く感じられますね。
接客態度から料理の味まで素晴らしく、グーグルのレビューが異様に高いのも納得です。
曾家莊手工饅頭 総支店
住所
高雄市林森一路99號
営業時間
5時〜21時
中央公園の近く。中央公園は緑豊かで水鳥も多く、太極拳やダンスに興じる地元民を見れるオススメ散歩スポットです。
台南の朝メシも朝ご飯屋で。
泊まったユースホステルの近所の店です。
↑清潔な店内
↑絶賛調理中
沙茶蛋餅の豬排トッピング、ミルクティーで計90NTDの朝食。テイクアウトして宿のリビングで食べました。
台湾式のクレープ、蛋餅は定番の朝メシ。
ポークチャップも合わさり、朝から物凄いボリュームです。(これとは別にセブンのおにぎりも食べてる)
なお、この店では注文時に沙茶(台湾や中国南部の料理で用いられる醤の一種)の有無を選べます。
※沙茶ありだと少しだけ高くなる。
徐媽媽早餐店
住所
台南市友愛街347號
営業時間
5時〜11時半
写真の看板に書いてある徐媽媽沙茶蛋餅で検索すると、閉店済みの別店舗がヒットするので注意。
旅行4日目は朝から台鉄で移動だったので、道中のセブンと食堂で食料を買って電車で朝飯としました。
筆者の好物の揚げワンタン、35NTD。
肉燥の汁をかけてもらえて、少し得した気分。
そしてこれがマイ・フェイバリット台湾飯、セブンで売ってる鶏肉飯のおにぎり(36NTD)
10ヶ月の留学中に400個は食べたと思われる、我が青春の味です。
細切りの鶏肉とタレご飯が渾然一体となり、これ一つで全方位をカバーできる神への供物。
今回の旅行が4年半ぶりの台湾だったのですが、高雄空港からホステルのある駅まで移動してまずやったことがセブンで鶏肉飯おにぎりを探すことでした。
いやー、感無量だわ。
苗栗縣の南庄郷という小さな町では、朝から小籠包をしばきました。8粒の小籠包でお腹いっぱいです。
朝小籠包は台湾では別に普通。
でも田舎町の食堂は流石に安い!
ミルクティーと合わせて75NTDですからね。
↑どうやって利益を出しているのか、不思議になるほど安いミルクティー
老街を眺めながらの朝メシです。
地元の学生達が朝飯を買いにやって来ます。
尖山小籠湯包
住所
苗栗縣南庄郷民生街45號
営業時間
6時〜12時(日曜は7時〜)
10時くらいに改めて店の前を通った時はもう閉まっていたので、できれば早めに入店した方が良いと思います。
南庄老街で朝ご飯を食べられる店はそう多くないので、セブンかファミマで買うことも視野に入れてください。
九份では朝食を食べられる店を発見できなかったので、バス停の近くにあるファミマで買って宿で食べました。
お供は宿の無料インスタントコーヒー。
この数年間のうちにファミマでも鶏肉飯おにぎりを販売するようになったみたいです。
食レポとしては、セブンのと違って海苔が味付け海苔でそこは美味しい、でも肝心の具がどことなくシーチキン風というか、タレがマヨっぽくて個人的にはセブンの圧勝です。
てか昔はセブンの鶏肉飯おにぎりも味付け海苔だったと思うんですけど・・・
記憶違いか、あるいはエイダの「全能」にやられたのかもしれません。
食後の散歩中、九份の住宅エリアで朝ご飯の店を見つけました!店名などは不明。
パン、玉子、コーヒーが食べられるみたいです。
写真を拡大すると分かりますが、メニューの横に描いてあるのはカオナシ。さすが九份。
こちら、老街からは少し離れているので、狙って行くというよりは朝の散歩のついでに訪れるのが良いと思います。
九份から瑞芳の町に帰還後、留学時代の先輩との待ち合わせまで朝飯屋で時間を潰すことにしました。
これまたクラシカルなラインナップ。
このお店は麺料理が充実していますね。
ミルクティーとポテトが各30NTDずつ。
朝からポテト!?と思われるかもしれませんが、台湾では朝飯で漢堡(ハンバーガー)とポテトは普通。
この組み合わせにも、留学時代に幾度となくお世話になってきました。
台湾によくある、壁の一面がないタイプの店です。
私事ながら、写真奥の女性はありとあらゆる面において筆者の「好き」が詰まっていて、留学時代だったら若さに物を言わせて声をかけていたと思います。
これはドライブ中に先輩から教えてもらったことですが、日本で言うボーイッシュな女性のことを、台湾では運動型と呼ぶらしいです。
筆者のように、ショートカットで、Tシャツ&ジーパンみたいなラフな格好の女性を好む者は覚えておくように。
ネットフリックスで話題になった呪詛、タイのイサーン地方を舞台にした女神の継承など、2022年はアジアンホラー旋風が巻き起こった一年でした。
その中に哭悲というヤバい映画がありまして、簡単に言うと「コロナ的なウイルスが変異、感染者は凶暴化し、思いつく限りの残虐な行為に及ぶ」という所謂ゾンビ物です。
なぜこんな話をするかと言うと、感染した老婆が揚げてる最中のポテトを油ごと朝飯屋の店員にぶっかけ→火傷で爛れた顔の皮膚を剥がすコンボ攻撃をかますショッキングなシーンがあるんですよ!
なのでポテトを食べてる時にそのシーンを思い出してしまい、気が気じゃなかったのはここだけの話。
ちなみに先輩もゾンビ映画が好きなので、「哭悲で主人公が逃げた山道」っぽい場所を探してドライブを楽しみました。
愛晨早餐
住所
新北市瑞芳區民族街11號
営業時間
6時〜11時半
瑞芳には飲食店は死ぬほどあるので、九份に泊まった場合も瑞芳で朝食にするのが個人的にはおすすめです。
バスに乗れば10分くらいで行き来できるので。
台北まで来るとお洒落な店も格段に増えます。
「朝飯を腹いっぱい喰えば煩悩はなくなる」って、随分と気の利いた言い回しですね。
まぁ、お洒落になると値段も上がるんですけどね笑
とはいえ飯の質を考えるとなかなかお値打ちです。
ハムエッグチーズのサンド(55NTD)を購入、ホステルのコモンスペースで食べました。
とろ~りチーズとハムが美味しかったです。
お供はホステルの無料ミルクティーと、お馴染みセブンの鶏肉飯おにぎりです。
おにぎりは食べ足ないからというより、「ここで食べとかないと次いつ喰えるか分かんねぇ!」の一心で毎日食べました。
再現度はともかく魯肉飯や小籠包は日本でも食べられますが、コンビニ飯は日本のセブンにはないですからね。
初作早餐 塔城店
住所
台北市大同區塔城街57號
営業時間
7時〜14時半(土日は7時半〜)
MRT北門駅の2番出口を出て、西門や迪化街方面に向かう途中にあります。
2023年8月26日現在、グーグルの口コミ数が722なのに対しスコアが4.1という地元の名店です。
2023年夏の台湾旅行、最後の朝メシも北門駅の近くで。
それぞれの具に対して、ハンバーガーや蛋餅といった食べ方を指定する面白いスタイルのお店です。
↑蛋餅調理中
ミルクティーは異様に甘みがありませんが、それがこの店のスタンスだそうです。へぇ。
ハッシュドポテトは薯餅と書きます。25NTD。
起司蛋(エッグチーズ)の蛋餅に德式香腸をトッピング。
香腸入れるとなかなか食べ応えがあります。
ミルクティー、ハッシュドポテトと合わせて120NTDの贅沢な朝飯となりました。
漢堡大享
住所
台北市大同區鄭州路131號
営業時間
6時半〜13時
初作早餐と同じように北門の2番出口を出て、西門方向に向かう途中。最初の信号を越えてすぐの場所にあります。
あるいは、台北地下街の27番口を出てすぐ。
口コミに色々書かれていますが概ねその通りです。
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僕は食の好みの幅がそこまで広くないので、飯糰や燒餅、豆漿は定番メニューにも関わらず食べてません。
10日間も台湾にいた割に毎回同じような物を食べていた気がしますが、それでも朝飯屋の雰囲気、台湾人が朝から何食べてるかなどを少しは紹介できたんじゃないかと思います。
早餐店と言いながら、昼過ぎまで営業しているお店も珍しくありません。朝飯だけでなく軽いランチにも使えます。
ご紹介したお店はどこも美味しかったものの、わざわざ別のエリアから朝ご飯のためだけに訪れるかと言ったら微妙なところ。冒頭で言ったように台湾にはこの手の店が無数にあります。
読者の皆様におかれましては、ホテルの近く、また観光に向かう途中で思い思いの朝ご飯を食べていただき、もし紹介した店の近くを通ったら「あいつがブログで言ってた店だな」と参考程度に覚えておいていただけますと幸いです。