輕鐵(ライトレール)。
香港の新界、いわゆるニューテリトリーと呼ばれるエリアにある元朗と屯門という街を結んでいる。
新界自体、中環や尖沙咀といったエリアと比べて訪問する観光客は圧倒的に少なく、かく言う僕も香港3回目にして初めて降り立った場所だし、輕鐵のこともこれまで知らなかった。
そこで今回はライトレールで屯門に移動した際の様子を紹介する。
輕鐵の乗り方
旅の始まりは元朗から。
始発はMTRの元朗駅近くだけど、今回はまち歩きをしてたので目についた適当な停留所から乗車する。
↑街にライトレールが走っている風景
香港以外だと、これまで釜山やシンガポールでライトレールに乗ったことがある。
さて、ライトレールの駅は基本的に無人。プラットフォームに上る際にオクトパスカードをかざす。
一回券のようなものがあるかは未確認。
まぁ、デポジットが50HKDかかってもオクトパスカードがある方が圧倒的に便利なので、このブログはオクトパスを買う前提で書いていきたい。
↑ホームでライトレールを待つ人々
ホーム上の地元民や、目の前のビルを眺めながら電車を待つ。SIMもあるからネットもできる。
電車は一車両のものと二車両のものがある。
地下鉄やバスも元気に運行しているエリアだが、地味に四路線もあるので行き先間違いに注意。
特に屯門埠頭で夕陽を見たい人は、乗る電車を間違えて時間切れとならないように。
いざ、乗車
そんな訳で10分ほど待ってお目当ての電車が到着。
多くの人が始発の元朗から乗ってくるからか、車内は既に混雑していてとても座れることができない。
通勤時の埼京線とまでは行かないが、土日の山手線くらいの混雑度ではあるので、車内の写真は撮れなかった。
頑張って車窓の写真は撮ろうとしたが、ライトレールとはいえ結構な速さなので上手く撮れない・・・
普通の観光客が来ないような郊外を走るので、つまらないということでは決してない。
だが上に書いたように車内の混雑度を考えると、景色を楽しむ余裕がないのも事実。
裏を返せば、それだけ地元民の足としてライトレールがちゃんと活躍しているということ。時間的に下校中の学生や買い物帰りの主婦層の方々が目立った。
乗っている電車は屯門駅まで行かないことが分かったので、途中の適当な駅で降りて乗り換えを試みた。
車内アナウンスはないので、駅に着く度に頑張って案内板を見るしかないのが少し不便だ。
また、MTRと同じくライトレールでも飲食禁止なので注意。
正しい電車に乗り換えて、無事に屯門駅に到着。
降りる時もオクトパスをかざす。
基本的に駅、車内ともに職員はいないが、ブルガリアのトラムのように抜き打ちで無賃乗車を摘発された場合は相応のペナルティがあるのでセコい真似はしないように。
元朗から屯門までの運賃が約6HKDというのはMRTより安いが、停留所の数が多いので時間はだいぶかかる。
なので僕のように車窓や地元民の様子に興味があるなら話は別だが、単に元朗⇔屯門の移動をしたい人は、相対評価で高くても地下鉄を使うことをおすすめする。
屯門まち歩き
せっかく屯門まで来たんだ。
駅を出てすぐのところが公園になっているので、少し散策してから尖沙咀の宿に戻ることにした。
↑高層団地
街中にこの規模の自然。香港はこういった街づくりが上手いと思う。尖沙咀の九龍公園とか。
木にでかめの鳥がとまっている。
軽い気持ちで散策を始めたが、人口滝に爬虫類館と、なかなか手数の豊富な公園である。
小学生イラストコンクールの優秀賞的なやつだと予想。
巨大な東屋的なスペースがあり、老人グループが囲碁的なゲームに興じていて微笑ましかった。
(なぜか写真がない・・・)
↑ネズミ防止の啓蒙ポスター
↑爬虫類館
有料だったし一人だったので入らず。
↑オブジェ
ぼちぼち尖沙咀に戻ろう。
公園から空中通路が伸びていて、通路から階段でそのままバス乗り場に行けるようになっている。
屯門は香港の中でもかなり端にある街だが、意外なほど色々なエリアへの便があって驚いた。
空中通路を渡った先は広場になっていた。
商業施設や高層団地が並ぶ。
最後に少しだけ商業施設を見てみる。
なんと和民があった。
メニューを見てみると、焼き鳥盛り合わせや刺し盛りが約1800円なので、日本より少し高いくらいか。
他にも日本料理店があった。
アフタヌーンティーの内容じゃないだろ・・・
ビルを出て屯門駅に向かう。
緑が多くて歩きやすい。
山が近い。
都会のイメージが強い香港だが、郊外や離島でのハイキングが市民に人気のアクティビティらしい。
↑街並み
↑街並み
地下鉄で尖沙咀に帰った。
まとめ
移動手段として使うなら、ライトレールより地下鉄の方が圧倒的に便利。
屯門埠頭で夕陽を見たい人、ローカルな生活を垣間見たい人は、香港3回目くらいで試してみてもいいかもしれない。
屯門は公園だけでも興味深かったので、次は街の部分をもっと歩いてみたいと思った。