本土最東端・納沙布岬で初日の出RTAをキメた話

※この記事は、「ネムロマンで年越しした話」の続きとなっております。併せてご覧ください。


早朝5時、まだ真っ暗な中、地獄のような寒さの町に繰り出す。気温がどうというより、海風がキツい。


こんなサイハテの町で年越しをしたのは他でもない、本土最東端の納沙布岬で初日の出を見るのだ。


寒空の下をトボトボ歩き、弥栄町1丁目のバス停へ。

当然ながら営業している店などはない。


定時を少し過ぎた5時35分頃、納沙布岬行きのバスがやって来た。ほぼ同じルートを走るバスはルーティンであるものの、この時間の運行は流石に初日の出仕様である。


始発は根室駅前のバスターミナルなので、僕らが乗り込むとほぼ満席になった。

とはいえバスは複数台走っているようなので、はるばる元旦の根室に来てバスに乗り損ねることはないだろう。


事前予約は不要、車内で往復運賃の2000円を払う。


乗車後、カイロが配られた。


外は真っ暗で写真を撮る気にもならず、車内ではひたすら寝て過ごす。


納沙布岬に到着したのは約40分後。

まさか半年で2回も来るとは思わなかったなぁ。


無数の人間が朝焼けに照らされ、まるでゾンビ映画のラストシーンのようだが、もちろん彼らはゾンビではなく、初日の出待ちの皆様である。


そう、納沙布岬の本当に海ギリギリのベストプレイスで初日の出を拝みたい人は、バスが動くはるか前から車で納沙布入りしているのだ。

ともすれば車中泊した人もいるかもしれない。


そういう訳で、幸せそうに身を寄せ合っているカップルの後ろに陣取って初日の出を待つ。


今年こそは彼女が欲しい、そう思いながらこの記事を書いているが、悲しいことに2023年も折り返しに来てしまった。

というかアラサーが彼女欲しいと言うのもなぁ


ここまで来ると感覚が麻痺して、もはや寒さはあまり感じない。激烈に寒い方がブログのネタになると思うのだが仕方ない。こ、こんなの全然感じないんだからっ!


そんなことよりとにかく眠い。

僕たちはアラサーだ。チルい時間より睡眠時間が欲しい。


言葉少なめに初日の出を待ち・・・


ついに・・・


来た!


本土最東端の初日の出!!


神々しい!!


実は初日の出に関しては納沙布岬より千葉の犬吠埼の方が早いのだが、それでも日本の本土最東端で拝む初日の出というのは格別である。

なんというか、プレミア感が半端ない。


いくら初日の出が素晴らしいと言っても、永遠に岬にいられる訳ではない。

なので早々に移動する。


せっかく納沙布岬に来たのだから、北方領土も拝んでおくべきだろう。

冬の早朝という空気澄み澄みゴールデンタイムだからか、GWに来た時よりもはっきりと歯舞が見えた。


北方領土にいる人々も、今この瞬間、初日の出を見ているのかもしれない・・・


ちなみに早朝だが、資料館の北方館は開いていた。


そして飲食店や土産物屋も朝から元気に営業している。
まぁ、1年で一番の書き入れ時なんだろう。


なお、初日の出バスの復路は納沙布岬を7時20分に出発するが、資料館や飲食店でゆっくり過ごしたい人は根室交通の平常便に乗り換えるための券を無料でもらえる。


僕らはそんな元気はないので、早々に撤退。

滞在時間は1時間足らず。でも本当に来て良かった。


間違いなく、これまでの人生で一番爽やかな元旦の朝を過ごすことができた!


ネムロマンに帰宅後、アイコさん特製の豚汁といなり寿司の朝メシを喰う。どれもこれも旨い!




2023年の上半期は14軒のゲストハウスや旅人宿に泊まり、全てが全て良い出会いに溢れていた訳ではないけれど、それでも多くのゲストや宿主との交流を楽しめた。

下半期も多くの場所に行き、宿に泊まり、一期一会の出会いを楽しみたいと思う。


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次からウズベキスタン編を再開します。