【旅行記】2022秋シンガポール2-2 異文化共生こそシンガプーラの醍醐味やで

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やや出だしが遅れましたがいよいよシンガポール街歩きスタートです!

今回は正味3日間の弾丸旅行なので、出し惜しみせず体力が尽きるまで歩き回りますよ!


はい、観光地でもなんでもないただの路上の風景だけどもう最高。


超近代的な高層ビル群、その間から顔を出す熱帯植物、エネルギッシュに動き回る色々なバックグラウンドの人々、隠しきれないコロニアルな空気。

全てが渾然一体となり、シンガポーリアンにとっては見慣れた街の一コマが、旅行者の前には強烈な異文化の景色として君臨します。


僕はこの景色を見るために


心を殺してストレスフルな仕事に耐えてきたんだ。


現在進行系エネルギッシュ!

シンガポールはまだまだ発展する!


そんな感じで街歩きを楽しんでいる間に、いかにもチャイナタウンなエリアに辿り着きました。

宿からは20分くらい歩いています。


マレー半島の先端という果ての地がアジア屈指の発展を遂げた背景には、チャイニーズ達の存在が欠かせないでしょう。


せっかく乗り放題のパスを買ったのに地下鉄に乗らないのはもったいない気もしますが、街歩きこそがシンガポール観光の肝。

元を取るとかは考えません。


それにシンガポールの地下鉄は深く、また地下鉄駅にくっついて広大な地下通路な張り巡らされているので、近い距離なら地下鉄に乗らず地上を歩いた方が早く目的地に着くこともあります。


シンガポールは言わずと知れた多民族国家。


個人的に好きなのが、単に異民族のコミュニティが点在しているのではなく、あるコミュニティに他のカルチャーが混ざっている点です。


そんな訳で訪れたのが、チャイナタウンにあるヒンディー寺院のスリ・マリアマン寺院


歩き方によると写真撮影が有料とのことですが、写真用チケットを買うためにカウンターに並んだところ無料で撮影して良いと言われました。

入場料もタダなので流石に申し訳なくなり、200円分のシンガポールドルを寄付することにしました。


寺院の内部は大勢の信者で混み合っています。


実のところ、スリ・マリアマン寺院で撮影した写真はこの2枚のみ。


インド人の強烈な信仰心に圧倒され、写真を撮るどころじゃありませんでした。

まさに強烈としか形容できない迫力、ある意味で仏教とは対局を成すようなけたたましい楽器の音。

しかし決して下品な騒がしさではなく、神に対面せんと信者が真剣に祈る様を表しているかのような、異文化を感じる空間でした。


やばい、楽しすぎるよシンガポール。


行く前は虫や暑さを想像して億劫になるけど、街に一歩足を踏み入れると時間を忘れて散策してしまうのが東南アジアの魔力です。


こちらはチャイナタウンの中心部にある仏教寺院。

あとでじっくり見学しましょう。


マクスウェル・フードセンターに来ました。

ここで昼飯を喰います。


かつてのシンガポールには、他のアジアの国々のように多くの屋台がありました。

しかし、ご存知の通りシンガポールはクリーンがち勢な国家。乱立する屋台が美観の邪魔になると、政府が屋台を一箇所にまとめた場所をホーカーズと呼びます。


シンガポールにホーカーズは数あれど、ここマクスウェル・フードセンターは最も有名で、格式あるホーカーズだと言われています。


そんなマクスウェル・フードセンターで、筆者が注文する料理は・・・


そう、海南チキンライスです。

中国の海南島が発祥とされ、茹でた鶏肉をライスに乗っけたシンプルな料理ながら、名実ともに最もポピュラーなシンガポール料理として君臨しています。


こちらの天天海南鶏飯もまた超有名店。

ホーカーズの人気店は特に混んでいますが、天天海南鶏飯は日本人観光客にも有名な店なので、他の店と明らかに列の長さが違いましたね。


実は筆者の一番好きな食べ物の一つが、この海南チキンライスなのです。

似た料理にタイのカオマンガイがありますが、正直比べ物にならないほど海南チキンライスが好き。


ぷるぷるした鶏肉、鶏の茹でスープで炊いたご飯・・・もう溜りません!

海南チキンライスisナンバーワン!


ホーカーズの隅には祭壇のようなものがあります。

観光客に有名なホーカーズだけど、それでも地元民の日常の場でもあることを感じられます。


少々食べ足りないので、連食することにします。

今回の旅行では腹が限界を迎えるまでローカルフードを味わおうと、強い気持ちで来たのです。


ニ戦目の料理はワンタンミー。

硬いゴムみたいな麺、大好きな揚げワンタン、しっかりしたチャーシュー、底に沈むドロッとオイリーなスープ・・・旨すぎる!


テンションが上がったので、フレッシュオレンジジュースも飲んじゃいます。


シンガポールでは比較的安心してフルーツジュースを飲めるのが嬉しいです。


めくるめくシンガポールの食の世界を堪能できました。早く大満足。弾丸でも来てよかったです。


二日後の夜行便で日本に帰るので、最低でもあと10食は食べれますね?


食後の観光一発目は、先ほどの仏牙寺龍華院を見学します。かなり巨大な、遠くからでも目立つ寺院です。


ここでも信者の方が熱心にお祈りされてますが、凛とした静けさに包まれています。

スリ・マリアマン寺院と仏牙寺龍華院、短時間で異なる祈りの形を見学できて幸せです。


宗教がネガティブな意味を持つことも多い今の世の中だけど、本来は人々の心の拠り所として欠かすことができない存在ですよね。


心の琴線に触れるとはまさにこのことで、どの国でも宗教建築に行くと地元民の飾らない姿や活き活きした文化を見学できるので大好きです。


壁沿いは回廊になっていて、色々な仏像を見学できます。中国の寧波の寺を思い出しました。


あと、仏像を見るとどうしても呪詛(ネトフリが産んだ最恐ホラー)を連想しますね・・・


寺の上の階には博物館やストゥーパもありますが、そちらは撮影NGでした。


これら込みで入場無料はアメイジングです。

流石に申し訳ないので、ここでも少額ながら寄付させていただきました。


30分ほど見学して次の場所に向かいます。

チャイナタウンといっても、肝心の中華系の人々の大半は高層マンション・団地で暮らしています。
(シンガポールでは地震が起きないので、高い建物が建て放題らしい)


目利き通りに並ぶのはどちらかと言えば観光客向けのレストランや土産物屋なので、ローカルな気分に浸りたい人はそれこそ寺院やホーカーズ、あとは団地の下の階の飲食店に行くことをおすすめします。


団地っていいですよね。

UR都市機構に転職して、世界中の町に団地を作るような仕事に携わりたいです。


次の記事では、ローカルバスを乗り継いでとある観光地へ向かいます。


チャイナタウン ◁セーブする