クッキー屋 ◁つづきからはじめる
ひとしきり観光して満足したので、夜行バスの時間までリビングでまったり。
ところで、今朝ドミの同室のヨーロピアンバックパッカーと会話したのですが、ようやく防疫とか気にしないでリラックスして話せたのが嬉しかったですね。
別れ際にグータッチした時は冗談抜きで涙が出そうになりました。
時間ギリギリまでグダグダして、出発の30分前くらいに宿を出発。
お洒落で清潔な良い宿でした。
女性の一人旅やバックパッカーデビューの人にもおすすめなゲストハウスです。
この官公庁エリアともお別れですね。
ウェリントン良い街でした。
次に来れるのはいつになるんだろう?
ここからウェリントン駅に入場します。
何回かブログでも書いてますが、こういう海外の広告を見るのが好きです。
ウェリントンは重厚な造り。
まだ出発まで少し時間があるので、駅構内のNew Worldで惣菜を買い込みます。
ネットで情報収集した感じだと、ウェリントン→オークランドの夜行バスではしっかりした食事休憩がなさそうだったのでね。
今回もインターシティのバスを使います。
ニュージーランド、バックパッカーの旅には欠かせない存在ですね。
あと、近くにいた東洋人女性がショートカット美人でお近づきになりたいと思いました。
僕は夜行バスでの移動がとても好きです。
これほど強烈に旅情を感じられる瞬間はそうそうないと思っています。
特に寒空の中バスを待っている時や、知らない町の日常を駆け抜けながら夜が更けていくのを眺めている時、たまらなく高揚しますね。
そんな感傷に浸っているうちに、あっという間に出発の時。これから10時間以上、北島を縦断するオークランドへの大移動が始まります。
ありがとうウェリントン。
思い返せば、航空券をとった頃は仕事が暇で暇で、これまで剣道に受験に就活にと常に何か目標を追いかけ続ける毎日を過ごしていた僕にとって、「頑張ることすらできない」というのは耐え難い屈辱でした。
そんなメンタルどん底の6月、半ばヤケクソでオークランド行きのチケットを購入してからは毎日ニュージーランドのことを、特に歩き方を見て一目惚れしたウェリントンの街を想像しては自我を保っていました。
今回の旅ではウェリントンのほんの一部分しか見れなかったけど、いつかまた必ず遊びに来たい場所です。
バスでWi-Fiは使えるものの、席のUSBポートが通電してなくてスマホの充電ができません!
なので娯楽は車窓を眺めること・・・と言いたいところですが、ニュージーは夜が早いようですね。
そもそも町と町の間隔が離れていますし、田舎にそう夜遊びできる場所もないので、20時くらいだけど既に真っ暗な町や村がほとんどでした。
つまるところ非常に退屈なので、この旅の思い出を振り返ったり、これからの人生を真面目に作戦検討したり、ナマズを絞めたようなデカ声で通話する女を寒空に放り出したいという欲求に抗ったりしながら過ごすこととなりました。
まぁいくら楽しい旅行でも、どんな時も100%エキサイト!なんてことは基本的にあり得ないので、こうやって退屈するのも旅のリアルな時間です。
ウェリントンを出発して数時間が経過したところで、30分くらいのトイレ休憩となりました。
トイレの列が長すぎて、前に並んでいるおっちゃんとゲラゲラ笑ってしまった。
バスが停まっているうちにNew Worldで購入したギリシャ風サラダをムシャムシャしばきます。
道中もチキンスティックやクッキーなどを食べたので、トータルでそこそこ満腹です。
トイレ休憩のしばらく後、どこかの町から明らかなジャンキーが乗り込んできたので車内は一気にお通夜ムードになってしまいました。
僕は先のショートカット美女を身を挺して守り、懇ろな関係になる・・・という妄想をしながら狸寝入りを決め込むことにします。
隣が空席なので、ゆったり眠れるのは良かったです。
3時頃に再びの大休憩。
絶望的な眠気と共にトイレに向かい、バスに戻って再び夢の世界へと飛び込みます。
寝て起きたら一週間ぶりのオークランド、そしてこの旅行記もいよいよ最終章へと突入する。
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