中国食の多様性に触れられるホーカーズ/牛车水大厦(チャイナタウン)

読者の皆様

お世話になっております。

標記の件、シンガポールの商業施設「牛车水大厦(チャイナタウン・コンプレックス)」のホーカーズをご紹介します。どうぞご覧ください。

○Information

[訪問日]
2022年11月

[住所]
335 Smith St, S 050335

[営業時間]
12時〜19時

[定休日]
なし(春節などは休みになると予想)

[メモ]
牛车水=チャイナタウン

○アクセス

Downtown line/North East lineのChinatown駅から徒歩5分

※シンガポールではSIMを格安で買えるため、ルートについては各自グーグルマップをご起動ください。

○概要

チャイナタウンの商業施設、牛车水大厦(チャイナタウン・コンプレックス)2階のホーカーズ。


チャイナタウンには、マックスウェルフードセンターという恐らくシンガポールで一番有名なホーカーズがありますが、そちらに比べてローカル度が高いのが牛车水大厦のホーカーズの特徴かと思います。

実際、マックスウェルフードセンターでは日本人観光客や欧米人をよく見かけたものの、ここでは観光客はほぼ見かけず、中華系の人が中心の客層。

お持ち帰りで山のような点心を持ち帰っている人もいて、どことなく生活感に溢れていました。


牛车水大厦に入ったら2階へ。

美食に群がるチャイニーズの勢いに圧倒されますが、まずは落ち着いて目当ての店を探しましょう。


シンガポールのどこまでもクリーンなイメージで行くと、ホーカーズ内はやや汚めかと思います。

でもホーカーズの中ではだいぶ清潔な方です。少なくともリトル・インディアのテッカセンターのホーカーズよりは全然きれい。


店の傾向はやはり中華が中心。

海南チキンライスやフイッシュボールヌードルなどシンガポール名物として名を馳せる料理を得意とするマックスウェルフードセンターに対し、牛车水大厦では点心など正統派なメニューが目立ちました。


正確に言えば海南チキンライス等も取り扱っているものの、どちらかというと香港料理や中国各地の料理など、シンガポーリアンにアレンジされてない中華が多いという印象です。


他のホーカーズよりは少数ながらも、マレー料理などの店もあります。

○訪問したお店

中国拉面小笼包

あまりにド直球なネーミングの、ミシュランにも掲載されたお店。

久々に小籠包が食べたくてホーカーズを彷徨ってる時、あまりの盛況ぶりに吸い寄せられて僕も列に並ぶことにしました。


注文の手順は、まず料理受け取りの二組前になったら店の老板に手招きされるので注文を済ませた後


カウンターの右側で調味料をセットして待ちます。

前の組の受け取りが終わったらカウンター左にスライドして会計を済ませ、自分の料理を受け取る流れです。


狭い屋台(ホーカーズは、景観保護や衛生面の観点から屋台を一つの広場なり建物に押し込んだのが始まり)の中では店員さん達が抜群のコンビネーションで休みなく点心を錬成しています。


30分待ってゲットした小籠包(10個で7SGD)

ホーカーズの飯にしてはお高めですが、見た目は鼎泰豊なみにしっかりしてるぞ!


小さな小籠包の中に肉汁がたくさん。
爽やかな味わいですが総じて薄味です。

30分待ったことを考えるとリピートするかは正直微妙ですが、約700円ということを考えると破格のクオリティーだと思います!


リーズナブルな麺料理に本格的な点心、人気があるのも納得のお店でした。

Blenz Fruit Juice

先ほどの中国拉面小笼包の並びにあるジュースバー。ホーカーズにはこの手の店がたくさんあります。


途上国の地球の歩き方に「生水はもちろん氷でも腹を壊す恐れがあるから注意云々」と書いてあるのをよく見ますが、シンガポールでは比較的安心して氷入りの飲み物を頼めるのがいいですね。

とにかく暑くて湿度が高いので、キリッと冷たい飲み物が恋しくなるのです。


100%オレンジジュースが2SGD。シンガポールでは全然野菜を食べれなかった分、オレンジジュースを飲んでビタミンを補給していました。

砂糖を加えてない分、氷が溶けるとテキメン薄味になるので、早めに飲み干すことをおすすめします。

龍郷海南咖哩飯

ハイナニーズカレーのお店で、ショーケースから好きなおかずを選んでご飯に乗せて頂きます。

カレー店とはいってもカレーの注文はマストではなく、普通におかずとご飯を選ぶエコノミーライスの食堂としても利用可能です。

台湾や中国で自助餐(好きなおかずを選んで料理のタイプや重さで会計するセルフスタイルの食堂)を利用したことある人なら馴染みやすいはずです。


ショーケースのおかずはカレー、揚げ物、炒め物、煮物、肉に魚に野菜とよりどりみどり。


本来はカレーはいくら、肉類はいくら、のように値段をつけられますが、僕は中国語が話せるのをいいことに「野菜炒め少しだけ」「カレーの汁だけ」「豆腐少し・・・もうちょっと!」など、モンスターカスタマーさながらに面倒な料理選定を行いました。


こうして完成した僕だけのエコノミーライス。

ご飯、豆腐、野菜炒め、チキンカツ、馬鈴薯、カレーの汁で5SGDと格安です!


おかずはどれもクセがなくて美味しいです。

見栄えは悪いけどこうしてグチャ混ぜにして掻き込むのがチャイニーズぶっかけ飯の醍醐味よ。

○コメント

正直なところ、チャイナタウンのメインストリートはほぼ観光客向けの中華レストランやお土産屋で埋め尽くされていてあまり面白くありません。

そんな中、牛车水大厦の一帯は高層団地があることもありローカルな雰囲気が漂っていて、ローカル度満点な散策を楽しむことができます。

未だ地元民が中心ですが、旅行者でも全然入れるのでホーカーズ初心者にもおすすめです。