【移動情報】InterCity(夜行バス)/ ウェリントン→オークランド

2022年8月

標記の件、ニュージーランド最大手のバス会社InterCityの夜行便でウェリントンからオークランドまで移動した時の様子をご紹介します。
どうぞご覧ください。

○チケット予約

※本項で掲載する写真は、全てInterCityホームページの予約画面のスクリーンショットとなります。
www.intercity.co.nz


InterCityのホームページに入り、出発地と行き先を選択すると、さらにチケットの種別と乗車日を選択できるようになります。

片道乗車の場合はAdd Return Dateの欄の入力は不要です。必要事項を入力したらsearchを押下します。

なお、グーグルでInterCityと検索すると恐らくヨーロッパの鉄道の方が最初にヒットすると思うので、InterCity New Zealandのように検索するといいでしょう。


次に選択するのは乗車する便です。

広大な大地と大自然、無数の羊といった「ニュージーランドらしい」光景は一見の価値ありなので、複数都市を巡るような旅をする場合は一区画だけでも昼間の便で移動することをおすすめします。


また、Goldと書いてある便について説明すると、これは同じ時間に2つのバスが同時運行する訳ではなく、いわゆるプレミアムシートのような立ち位置です。


乗車する時間を押下すると、日時変更に融通が利くFlexiか普通のチケットかを選ぶ画面に遷移するので、お好みの方のBOOK THISを押下します。


最後に個人情報と支払い情報を入力すれば予約完了。

登録したメールアドレス宛にアイテナリーが送られて来るので、印刷なりスクショなりして乗車時にドライバーに見せましょう。

他のバスもまとめて予約したい場合は、金額の下にあるAdd another journeyを押下します。

なお、この時のウェリントン→オークランドの夜行バスの料金は46NZDでした。

○乗車場所

ウェリントンのInterCity発着場は、Wellington-Centralとウェリントン空港の二箇所。

セントラルの方の発着場はウェリントン駅のプラットホームです。


駅に入場後、列車のプラットホームに向かいます。

駅舎とプラットホームに改札はありません。


9番乗り場を目指します。


InterCityの乗り場は10番です。

他の都市からウェリントン駅に到着した際も、この10番乗り場に停車します。

○乗車まで

乗車前日になるとリマインダーとして、乗車する便の情報や予約番号、乗車にあたっての注意事項がまとめられたメールが送られてきます。

この丁寧さはさすが先進国のバスという感じです。


出発時刻もかなり正確。出発20分前までには乗り場に到着しておくと良いでしょう。


大きい荷物を預けたら乗車します。なお、引き換えのタグのようなものは渡されませんでした。


ここからはチラシ裏。

イランやトルコで夜行バスに乗った時は夕食休憩が設けられていることも多かった一方、今回のウェリントン→オークランドの便ではレストランで食事をするチャンスはありませんでした。

19時発という、道中メシ食べさせてくれなきゃ話にならんぜよってスケジュールだったのですが・・・


幸いにも軽食程度の飲食物は持ち込みOKなので、事前に色々買っておくといいでしょう。

ウェリントン駅構内にもニュージーの大手スーパー、ニューワールドがあります。

ニューワールドは立ち位置としては高級スーパーで、レベルの高い惣菜を比較的リーズナブルなお値段で購入することができます。


しっかり食べたい人は早めに夕食を済ませておきましょう。駅構内のバーでも食事できそうでしたし、またLambton Quayの通りには気軽なファストフードから移民メシまで色々とお店があります。

○移動の様子

前置きが長くなってしまいましたが、ここからは実際にInterCityに乗った感想等をご紹介します。


この時のバスは二階建て。
基本的には普通の4列シートで、Goldの場合は独立シートになりこちらは一階にありました。

InterCityのバスではWi-FiやUSBポートが使えるものの、車両によってバラつきがある印象。今回乗った車両、あるいは僕の席には通電していませんでした。


夜行バスで気になるのは隣の席に人がいるか否か。

結論から言うと乗車率はかなり高く、途中の町で新しく人が乗り込んできた時には空きがなく、知らない人同士で隣り合わせに座るのも避けられない状況に。

やはりオークランドとウェリントンという北島のツートップを結んでいる路線ですからね。


幸い僕の隣には誰も来ませんでしたが、隣に人がいたらなかなか辛い移動になったかもしれません。


基本的に広大な大地→小さな町→大地→町の連続なので、ウェリントン駅を出て30分もすると車窓は真っ暗に。オークランドやウェリントンとは異なり、田舎町の店じまいは早い印象です。


また、出発は19時と夜行バスにしては早いにも関わらずウェリントン駅を出発後すぐに消灯され、読書などはできなくなります。
娯楽はスマホくらいになるので、USBポートが使えない場合に備え充電は忘れずしておきましょう。


出発から2時間半経過の21時半に初めての長い休憩。
それまでは郊外の町で乗客を拾うために停車はしたものの、トイレ休憩などはありませんでした。

場所は恐らくパーマストンノースの郊外と思われます(直前にパーマストンノースの観光案内所で乗客を拾っていたため)


ガソリンスタンドに併設のコンビニで30分程度の休憩。トイレの混み方が尋常じゃなくて、前に並んでた同じバスのおっちゃんと終始爆笑してたのが良い思い出ですwww

コンビニにはイートインコーナーもあったので、パイなどを買って食べてる人もいました。


僕はウェリントン駅のニューワールドで購入したギリシャ風サラダをバスの中で食べました。

他、同じくニューワールドで買ったチキンスティックや、ウェリントンの町中で購入したクッキーなどをパクついて飢えを凌ぎました。

こういう買い食いはバックパッカーっぽくて楽しいものですが、やはりイランやトルコのようにサービスエリアや食堂でちゃんと飯を食べたかった気もします。


乗客のマナーは割かし良好。

23時くらいに乗り込んできたジャンカス風の若者がときたまシャウトしていたり、後ろの席の女がだみ声で通話していたりと地雷はあるにはありますが、幸運にも途中下車してくださったので治安は守られました。


あとこの便に限らず、8月のニュージーは冬なのにも関わらずなぜか暖房ではなく冷房をきかせてる場合が多かった印象。

曇り防止だったのかもしれませんが、乗客的には寒くて寝られたもんではねぇです。


↑の休憩から6時間後、3時半という絶望的な時間に再びのトイレ休憩。地獄のような眠さです。


逆に言うとこの長さのバス移動で、用を足せるような休憩が2回しかないというのは如何なものなのか。

運転手に懇願すればどこかで乗客の乗降車に合わせて待ってくれるのかもですが、今回のようなポンコツに当たると意思疎通は難しいので、せめて水分補給を減らすことしかできません。


その後、眠れたり眠れなかったりしつつ呆然と時間を潰し、6時50分にオークランド着。

ちなみに翌朝の始発バスで空港に移動するので、寝坊を防ぐためにもこの日は夜行バス→観光→徹夜を決めました。筆者もまだまだ現役の旅人です。


近くのデニーズが7時からオープンするので、宿のレセプションが開くまで時間を潰したい人はここへ。
(Wi-Fi、コンセントなし)

他、曜日によっては5時半くらいからやってるカフェも徒歩10分くらいの場所にあります。

○まとめ

インターシティのバスでウェリントンからオークランドに移動した話を書きました。

隣に人が座らず、USBポートが生きていればかなり快適な移動だったとは思います。

夜行バスは宿泊費を節約しつつ観光時間の大幅増を狙える魔法のアイテム。
体力に自身のある方はぜひご活用ください。