友人に会いに出かけた冬の北海道旅行。
彼が働く町・厚真で一夜を過ごした入浴施設・こぶしの湯 あつまを紹介します。
○こういう人にオススメ!
・観光地ではない素朴な北海道の町を見たい人
・フェリーで苫小牧港に到着後の最初の一泊で広い湯に浸かりたい人(出発前の最後の一泊でも)
・新千歳空港に到着後の最初の一泊で広い湯に浸かりたい人(同上)
○アクセス&そもそも厚真って?
道外の人で厚真を知る人は少ないだろう。
筆者もそうだった。
厚真は観光地ではない。ハスカップの生産量が多くまた田畑も広がることから、シーズン中はハスカップ狩りなど体験型の観光や、パターゴルフなどを目当てに訪れる人が一定数いると思われる。
しかしながら著名な遺跡や大きな湖などの、いわゆる観光スポットはない。
立地としては、厚真は太平洋に面していて苫小牧の東、千歳や札幌の南となる。
概要は一つ前の項目で書いたが、例えば商船三井フェリーだと13時30分に苫小牧港着なので、バスを使えば14時10分には苫小牧駅に着く。
苫小牧駅からのバスは15時30分と18時10分にあり、一時間も乗れば厚真だ(こぶしの湯の前にバス停あり)。
また千歳駅からも一日に三本あり、例えば午前に千歳空港に到着後、ウポポイなど観光してから最終便の19時半のバスに乗れば同じく一時間で厚真に行ける。
本数は少ないが翌朝は9時台のバスで苫小牧に行き旅を始めればいいし、平日なら早来駅までのバスある。
早来の隣の追分には特急が停まるので、帯広や夕張などにも行くことができるぞ。
前述のように厚真の観光スポットは少ない。
また千歳や苫小牧にはいくらでもホテルや入浴施設あるし、わざわざ厚真を挟む必要はないかもしれない。
でも、その余計なワンクッションこそが、旅を彩るスパイスになると思うのだ。
厚真には広大な田園地帯が広がっており、写真のように夜になると真っ暗だ。知床などとは違った意味で自然の宝庫と言えるかもしれない。
今回は日中に厚真の町を歩く時間はなかったが、夜にお散歩するととても気持ち良かった。
観光スポットがなくても知らない町を歩くのはやはり面白いし、厚真という道外の人にとってはマイナー場所で一夜を過ごして地元のお店で飲食するのも旅の良い思い出になるはずだ。
長くなり申し訳ない、次からはルーティンの宿泊記を書いていきます。
○About
[住所]
北海道勇払郡厚真町本郷229-1
[電話番号]
0120-227-126
[受付]
チェックイン 15時〜21時
チェックアウト 〜10時
[料金]
プランによって異なる。
参考までに、僕は11月末に一番安い部屋かつ素泊まりで予約したところ5400円でした。
他二食付きは10000円未満、夕食だけ、朝食だけ、部屋食用の弁当の夕食付きなど選択肢は多い。予算や予定に合わせて選びましょう。
[Wi-Fi]
一階ロビー横の寛ぎ処の電波を拾うのでたまに途切れる。繋がっている時の速度は◎。
[その他]
・支払いは現金のみ。宿の近くには夜に使えるATMはない(近くのセコマにもATMもない)ので現金は多めに用意しておきましょう
・駐車場はバカ広いです
○室内
客室は全て二階。今回は裏山に面している一番安い部屋にしました(洋室)
注意点というほどでもないけど、温泉のポンプだか発電機の音が少しうるさい。まぁ全然許容範囲です。
また、暖房がかなり強く外は氷点下でも室内では汗ばむほど。暖房を切っても温かいくらいなので、僕のような暑がりさんは覚えておきましょう。
洗面所とトイレ
トイレはウォシュレット付き。
タオルや浴衣はクローゼットにあります。
使いませんでしたが、デスクはかなり広いので作業などするにも快適なはず。
○温泉
天然温泉ではないけど、広い浴槽で寛げます。
内湯はラドン湯やジャグジー、サウナなど。
露天風呂もお湯こそ暑いものの外気が非常に冷たいので、なんだかんだ長湯できます。
なお温泉の利用時間は〜24時、朝は6時〜8時。
特に日帰り入浴が22時なので、クローズまでの二時間は宿泊客で独占できますよ!
○設備
二階には洗濯機&乾燥機があります。
ビジネスで複数日滞在する場合も安心ですね。
フロント横の寛ぎ処。厚真に所縁のある作家の著書が並んでいて自由に読めます。
近くには喫煙スペースもあり。
ゲームコーナーと自動販売機。
日帰り客も利用できる休憩スペース。
先に食事付きプランがあると書きましたが、レストランでは単品オーダーもできるので、日帰りや素泊まりの場合でも館内で食事できます。
厚真の食材を使うなど拘っているようで、友人曰く名物の豚丼がとても旨いそうなので次は食べてみたいです。
ラストオーダーは19時半。
○周辺環境
宿から5分のところにはセイコーマートがあります!
朝は5時から、夜は23時までとありますが友人曰く実質22時に閉まるみたいです。
こちらは有り難いことにホットシェフ対応点なので、素泊まりの場合はこちらで夕食や朝メシを調達するのも良いでしょう。北海道旅にはセコマが欠かせません。
上で書いたように周辺はひたすら平原が広がっています。流石に市街地には熊は出ないと思いますし、車に気をつけながら動物を探しにお散歩するのもいいですね。
筆者たちは歩いて20分くらいのところにある焼肉屋で夕飯を食べました。
とても旨く、リーズナブルだったのでこちらも記事にする予定。近くには他にも飲食店があります。
○まとめ
失礼ながら、友人がいなければ厚真の存在なんて知ることもなかったし、わざわざ行こうともならなかったと思います。
しかし、実際に泊まってみると観光地ではない北海道の姿を見ることができ興味深かったですし、一面の田園景色はとっても美しかった。
郊外の景観スポットやお隣のむかわ町に行く場合は車がないと不便だと思いますが、どうやら町内で使える配車サービスも企画されているみたいですし、ポテンシャルは十二分にあります。
車旅やライダーの人には手放しにオススメ、バックパッカーにも旅の中継地としてぜひ訪れて欲しいです。