【旅行記】卒業旅行23 聖地エチミアジンで邪気眼を疼かせる

[Day23]

本日はエチミアジンを観光します。


エチミアジン大聖堂はアルメニア観光のハイライトですが、その名の由来となったエチミアジン自体が、他にもいくつもの協会を擁する宗教都市となっています。


そこで、それらを複合した世界遺産「エチミアジンの大聖堂と教会群ならびにズヴァルトノツの考古遺跡」をまとめて見学しようと言うのが本日の企画です。


キルキアのバスステーションからエチミアジン行きのマルシュに乗ると、最初にズヴァルトノツの考古遺跡を通ることになります。


メインディッシュの大聖堂を見た後だと他を見る気にもならないでしょうし、僕はここで降りて先に遺跡を見学することにしました。


ズヴァルトノツは天使の意味。
かつては著名な聖堂として名を馳せたものの、10世紀の地震により崩壊し、今やご覧の有様です。

観光客少ないですね・・・


この記事を書くために色々調べたら、実は博物館が併設されているようなんですが・・・

単に閉まっていたのか、記憶にないのか。


興味のない分野の観光になると酷いですね。

ズヴァルトノツの考古遺跡はおしまい!!


後発のエチミアジン行きマルシュを待つのもだるいので、ソ連っぽいアパート群を見ながら歩いて大聖堂まで向かうことにします。


いい天気だなぁ


さてここから「教会群」を見て行く訳ですが、当時の僕は各教会の名前をメモしてません。


基本的には引き返さないよう一筆書きで巡っているはずなので、いま地図を見たらある程度の目星は付くんじゃないかと思います。


まぁ、一日50PVがやっとのブログでそこまで労力かけて書くつもりは毛頭ないのですが。


と、言う訳で今回は各教会の区別は曖昧に、ひたすら写真を貼っていく回となります。

我ながら酷すぎて笑えてきますね。


たぶん教会群まで見学する旅行者はそう多くないと思います。有江にあくまで信仰の場と言った趣きで、厳かな雰囲気が漂っています。


観光客が多いと神聖な雰囲気が損なわれるので、これは塩梅がいいですね。

じゃあお前な何なんだよという話ですが。


偶像崇拝を禁止のイランから来たので、キリスト教会の絵画は非常に新鮮です。

のっぺりしてて無表情で少し不気味な一方、不思議な温かみや「守られてる感」もあります。


畏敬の念なんて言葉もありますし、信仰と畏れは表裏一体と言うことなのでしょう。


ブログはいい加減だけど当日は真剣に観光していたので誤解なきよう。

知識は後から補完できる。
大事なのは現地で「感じる」ことなの。


なんだかんだズヴァルトノツを出てから二時間くらい経過してますね。良い観光でした。


そろそろお腹が空いたので大聖堂の前に昼飯でも食べようと思いましたが、食堂の類が全然見当たりませんね・・・それに何だかとても静かな・・・

この一年後に行ったハンガリーのエステルゴムでも思ったのですが、たぶん僕は宗教都市が苦手です。

モスクや教会、寺院など宗教建築は好きなのですが、町になるとどうにも静けさに耐えられなくって。


何とかベーカリーを見つけられたので食事にありつけました。美味しかったです。


それでは大聖堂に行きましょう。


とは言え、エチミアジンの大聖堂は長いこと改築工事をしているので、実質的には見学できません。


実はエチミアジン大聖堂には、至宝とも言える収蔵物がいくつもあります。

幸いにも宝物庫は見学可能なので、気持ちを切り替えてそちらを楽しむことにしましょう!


キリスト教会ということで、基本的には十字架をモチーフにした宝物が多い気がします。

シンクロ率100%でもこれほどの量の十字架を出すのは難しいでしょう。


こちらが名物の弍、ノアの箱舟の残骸です。

いや、あんたらエクソシストを殺す方だろとは言ってはいけません。「僕、レベルふぉ〜」にもならないので安心して見学してください。


ゲームの難易度を大幅に下げかねないほどの強力な呪文が書かれていそうな書物。


キリスト教会の天使はなんで頭と翼だけなんですか?と係員に質問したら、「隠れているだけで胴体はあるんだよ」とのことでした。


そしてこちらが、エチミアジン名物の壱・黒死鉾、ではなくロンギヌスの槍
イエス・キリストが絶命したかを確かめるためにイエスの脇腹を刺すのに使われたとされます。


ある意味、神聖な宝とは真逆の存在なんじゃないかという気もしますが、クリスチャンにとっては非常に重要な存在なのでしょうね。


セーブスポットになりそう。


それぞれの逸話など知っていればもっと楽しめたのでしょうが、単にこれらイノセンスを眺めて邪気眼を疼かせるだけでも、訪れる価値あると思いますよ。

エチミアジンの宝物庫はとても面白かったです。


ノアの箱舟の残骸とロンギヌスの槍は、長いこと外国の博物館に貸し出されていたみたいで。

契約満了につき、僕がエチミアジンを訪れた前日に返却されたそうです。
この二つを見れないとなると流石に暴れていたと思うので、ほんとベストタイミングでした。


最後に隣の教会を見学しようと思ったら、ちょうど結婚式中で見学できず。

まぁ、幸せならOKです!


参列者の若者とだべってから、マルシュに乗ってエレバンに帰還しました。


これ、バスステーションに貼ってあったのですが、アルメニアからトルコ行きのバスが出てるんですね!

ジョージア経由で、ほぼ外国人ツーリストのための路線だと思いますが、それでもびっくりです。


キルキア・バスステーションの周りは、共和国広場のあたりと比べると少し下町感がありますが、最低限の注意さえ払えば気楽に歩けると思います。

地下通路にあるキオスクなども味があって良いです。


明日の朝のマルシュでアルメニアを離れます。


最後にこの洒落た町をじっくり歩きましょう。


カスケードからの景色も見納めです。


アルメニア最後の晩なので豪遊しますか。


郷土料理を食べられお店とお見受けするので、ここで食べることにしました。

こういうチェーン店って、バックパッカーにとっては本当に貴著な存在です。
安くご当地物を味わいたいというニーズを完璧に満たせますし、一人でも入りやすいので。


中はカジュアルだけど清潔感があり。

一言で言えば大学生のデートに向いてそうな店ですが、残念ながら在学中にデートをした経験など皆無なので忘れてください。


ポテト肴にビールしばきつつメニューを見ます。


ドルマに逃げてしまった・・・


こちらは少し冒険した、パンの器にヨーグルトのスープが入った料理です。

味は・・・意外とイケますね!
逆に言えば意外とイケる以上にはならないのですが。

はい、残してすいません・・・


最後に共和国広場で夜景を見て観光終了。


宿に戻って来ました。


スタッフと会話したり猫と戯れたりしてから、快適なドミトリーで就寝。



イラン→アルメニアは、どちらかと言うと「ストレスフルなイランからの脱出」の気持ちが強かったです。

一方、今回はドハマりした国からの移動なのでとても寂しいのですが、その先に新しい冒険が待っているという意味では、この寂しさは帰国の時に感じる寂しさとは全く異なる感情になります。


ジョージア、楽しみです。