[Day3]
ドバイの朝はAttack on Ai-chan(feat.福原)で始まる。
「ご注文は何になさいますか?Sir」「お飲み物はいかがですか?Sir」「Yes, Sir」の三連攻撃に怯えつつ注文します。
同じ有色人種なんだから気楽に接してくれよー
朝からピザは重いよな・・・と目玉焼きで軽く済まそうとしたら出現したボリュームの鬼。
こうなると
「朝から4つも食べられるのですか?サー?」
くらいの事前説明は欲しいところでしたが、出されたものは食べなくてはいけません。
夕方くらいには、バスでシャールジャ空港へと移動します。
観光に行く時間もありますが、イランに着いたらフルスロットルで動き回るので、本日は休養を兼ねて情報収集に充てることにしました。
イランでは自由にネットを使えませんからね。
と、言う訳でチェックアウト後も宿のコモンスペースに居座り。やや狭いものの居心地は良いです。
まぁ、さっき調べたら潰れてたんですがね!
宿の周辺はオフィス兼マンションといった趣き。
もちろん観光地ではないのですが、海外の町を歩くだけで楽しいものです。
近所のスーパーのお惣菜が充実しているので、買って帰って宿で食べましょう。
何にするか迷いますねー
ほんと、ローカルなスーパーは心躍ります。
画質のせいで旨そうには見えませんが、チキンとポテトの二種類のカレーはそれなりに旨かったですよ。
300円程度と安いのも優秀。
その後も涼しい宿でネットサーフィンを続け、15時くらいに渋々バスターミナルに移動します。
アル・グバイバのバスターミナルに到着。
駅から近いのは良いことだ。
ドバイに駐在って憧れる人も多いと思いますが、僕は暑がりなので無理です。暮らせません。
今となってはドバイでもいいから駐在したいのですが
シャールジャ行きのバスは二階建て。
素早く乗り込んで無事に二階の最前列を陣取りました。これで車窓を惜しみなく楽しめますね。
時間になったので、出発進行。
乗車率はそれなり。
UAE編の最後で言うことではないですが、ご存の通りドバイはアラブ首長国連邦の中の七つの首長国の一つです。
首長国とはイスラーム世界独自の概念であり、その名の通り首長(アミール)が治める国家のこと。
他にはアフガニスタンなどが該当します。
もちろん国際的にはUAEという大枠で一つの国家として扱われ、首都をアブダビとしているものの、厳密にはドバイはドバイという首長国の首都、これから向かうシャールジャはシャールジャの首都・・・となります。
そして見てくださいよこの町並み!
ブルジュ・ハリファやドバイモールだけ観光してたら巡り会えない、素朴なドバイの風景です。
ぶっちゃけイスラーム世界を味わう観光的な意味合いでは他の首長国の方がだいぶ面白いと言われています。
でも安宿がね、安宿がないんですよ!
時間があったらドバイを拠点に日帰り旅行してたかも。
マイナーな首長国はドバイとは真逆の素朴な場所らしいので、とても気になります。
もっと言えば、本当はUAE北部にあるオマーンの飛び地・ムハンダムへの日帰りツアーを申し込んでいたのですが、ビザ代を払ったのにビザがおりなくてですね・・・
ここまで来ると完全にベッドタウンといった趣き。
やはりスーパーはレストランなどが並び生活感に溢れています。
・・・と、和やかな気分で車窓観光を楽しんでいたら、出稼ぎ労働者をパンパンに詰め込んだバンが何台も走っているのを見て絶句しました。
ドバイ中心地で働く労働者は郊外のベッドタウンや他の首長国に住んでいるとは聞いていましたが・・・
乗車率150%は流石に凄まじい光景です。
一時間ほどでシャールジャのアル・ジュバイル・バスターミナルに到着。
少しの待ち時間を経て空港行きのバスに乗り換えます。
乗客は・・・筆者の他にはエジプト人のおっちゃん(会話した)と数名くらい。
途中、電気屋や屋台など並ぶ生活臭ムンムンの町を通過してテンション上がりましたが、予定時刻になっても空港に着かずにやや不安に。いくら超先進国のUAEとは言え夜に見知らぬ場所を走るのは心細いものです。
エジプト人のおっちゃんと頷き合い励まし合いで乗り切りました。
すっかり日も暮れた頃に空港に到着しましたが、エアポートホテルに泊まる金はありません。
Wi-Fiも探し出せずやや不便ですが、今夜は空港野宿ですね。
明日の昼のエア・アラビアでイランのシーラーズに向かいます。
食事を済ませたら野宿スポットを探しましょう。
!?!?!?!?!?
エア・アラビアは中東や西アジア、アフリカの多くの都市に航路を持つLCCであり、シャールジャ空港はエア・アラビアの拠点です。
日本人的にはあまり馴染みがない地域の方々のオンパレード。
まじでターバンみたいなの巻いてるんですね・・・
でも、僕にとってこれはボーナスステージ。
だってね、アフリカとか中東とか・・・旅ブログの中でもガチ勢の先輩方のブログでしか見たことない都市へのフライトが次々とアナウンスされているんですよ。
中にはバグダッドやイスラマバードなど、日本人が簡単に行けないような場所へのフライトも!
まぁ、日本から見る治安と周辺国から見る治安は違うでしょうしねー
この先の世界を見たい、本気でそう思います。
とは言えWi-Fiも使えず、他にすることもありません。
バッグパックを枕代わりにさっさと眠りましょうか。
ZZZ・・・
パキスタン人のおばちゃん「あなたのバッグパック、枕にする。OK?」(と言いたげな顔)
OKな訳ねーだろ・・・
見知らぬ婆にバッグパックを奪われたので、床に直接寝る羽目に。
文句は言いたいですが、おばちゃん既に服に包まり寝ているので会話できません。
まぁパキスタンではお年寄り大切にするみたいだし・・・不本意だが我慢しますか・・・でも荷物管理あるからトイレにも行けない・・・
今振り返るとここで寝てたの我ながら強烈ですねww
寝るに寝れないので近くのパキスタン人の兄貴と会話。と言っても話のネタもないので、我が母国の学生なら誰もが歌えるディル・ディル・パキスタンを歌ったところ無事に通じてくれてホッとしました。
この曲を聞くと日に暮れたキャンパスや学祭のざわめき、部活の新人戦を思い出します。それを遠くシャールジャの空港でパキスタン人と歌う不思議。
そんなこんなで・・・
日が変われば行くぜ!イラン!