[Day4]
深夜2時頃に件のパキスタン婆がいなくなったので、場所を変えて仮眠。
朝起きたら鷹匠のハヤブサと目が合ってビビり散らかしました。
アラビア半島が鷹狩りに強いことは知っていましたが、こうやって運搬するんですね・・・
さぁ、ここで満を持してラウンジを解禁します!
確か2000円くらいで3時間ほど滞在できたはず。
旨そうなメシがたくさん並んでますねぇ
んなことより!イスラーム世界でビールを飲むという背徳感ですよ!!!
ラウンジ利用者は一人一本まで酒を注文できるのです!
もっとも、この辺の厳しさは同じムスリムといっても国によって異なります。
トルコや中央アジア諸国のようにゴリゴリ酒が飲める場所、ドバイのように外人向け高級ホテルなどでは飲酒OKな場所、レバノンのようにむしろワインの一大産地となっている場所・・・など様々。
そしてこれから行くイランは表向き飲酒は絶対NG。
他にもサウジやアフガニスタンが酒に対してめちゃくちゃ厳しいです。
エア・アラビアはLCCなので機内食は有料です。
僕はラウンジからパンとソーセージを意地汚く調達し、昼食としました。
それにしても・・・待合室や飛行機の写真ないと画面転換が難しいですねー
他のブロガーがなんで些細な写真まで撮影してるのか、自分が書く側になって分かりました。
飛行機に乗ること約2時間。シーラーズ国際空港に到着しました!!!遂にイラン来ちゃったよ!
ところで、近年イランの観光ビザは電子ビザとなりました。
一説によると、イランのスタンプがパスポートにあるとアメリカ入国が面倒になるため、旅客誘致のために電子化したのだとか。電子ビザだろうと何だろうとアメリカは誤魔化せないと思いますが・・・
空港からシーラーズの町中まではタクシーで向かいます。一律料金ということでまぁ妥当な価格。
多くの観光客を相手にしているからか、イラン人にしてはドライバーは英語が上手くてフレンドリーです。
サーサー言われないのが嬉しい。
後輩やブログからの情報で、紛争地域さえ避ければイランの治安がすこぶる良いことは知っています。
それでも、初めての国はどうしても緊張しますね。
無事に宿の近くに到着。
歩いて宿に向かいます。こういう路地ってそそりますね。
ドバイよりかなり涼しく、歩きやすいのもポイント高いです。
特に迷うことなくお目当てのNiaysh Boutique Hotelに到着しました!
イランはアメリカの経済制裁の影響でカードが基本的に使えず、ブッキングドットコムなどでの予約はできません。
この宿は自社のホームページがあり、イランでは珍しくネット予約(後払い)に対応していました。
僕はドバイにいるうちに予約しておきました。
いやー、ブティックホテルだけありお洒落ですねー。
僕はもちろんドミトリーですが個室もありカップルなんかにもオススメできます。
こちらがドミトリー。やや洞窟風で雰囲気が良いです。
しかも!中国人女性の二人と相部屋なんですよ!!
しかもしかも!片方は僕好みの童顔一重なお姉さん!
Niaysh には広々とした中庭・カフェがあり絨毯に寝転びながら茶をしばけます。乾いた風も心地良い。
僕も情報収集を兼ねてまったり休憩することに。
日が暮れた頃、観光に出発。
イランいいですね。
売店でおやつを購入。ポテチにサモサ、芋づくしになりましたね。
しかし、これで200円しないとは・・・
シャー・チェラーグ廟に来ました。
シーア派の聖地として知られるシーラーズ屈指の聖地です。入場料は無料。
異教徒は中庭までしか入れないことになっていますが、実際はガイド立ち会いのもと廟の中まで見学できます。
ガイドは無料、またこれはガイドによるのかもですが一通りの解説の後の自由行動までOKとあまりに寛容で、イランやムスリムへの親しみが湧きました。
美しいイスラム建築、異国の夕暮れ、清らかなアザーンの音色。
強烈に異文化を感じ、言葉が出ません。
ガイドの解説も耳に入ってこないくらい、目の前の景色に目を奪われています。
廟の中も万華鏡のようで美しい。
そして熱心な信者たち。
博物館なんかに行くより、メジャーどこでもマイナーでもどこか廟やモスクに行った方がよほど異文化への興味関心は高まるでしょう。
これを無料で見学できることに感謝しかありません。
ガイド公認だし遠慮なく積極的に見学するのがむしろ礼儀ではありますが、せめて節度ある行動を心がけたいものです。
ちなみにシャー・チェラーグとは「光の王」「ランプの王」の意味。
ここにはエマーム・レザー(アリー・リザー)の弟が眠っています。
このように厳かで信者が集う場所ですが、決して排他的ではなく、地元の家族が涼みに来たりと地域の生活の一部に溶け込んでいるという印象。
日本人的に受け入れられない文化や思想もある一方、ムスリムのこのバランス感覚や寛容さはとても気に入りました。
ガイドのサリッドさん。ありがとうございました。
イラン旅の初日にここに来れて本当に良かった。
外のベンチで余韻に浸っていたら地元の子どもに写真をせがまれたので撮影。イスラム圏旅行あるあるですね。
・・・実は、どうせ写真撮ったからマネーwwwみたいなトラップだと思って最初は断ったんですよ。
でも、残念そうに父親の元に戻ってる姿を見ると胸が締め付けられて・・・思わず引き返して一緒に写真を撮らせて頂きました。
図らずも師匠と同じような経験をしましたね。
満足感がものすごいのでスキップしながら宿に戻ります。
宿でチャイをしばきます。
ついでに飯も頂きます。
チェロウ・キャバーブ旨いです。
恐らく町の食堂よりは高いですが、そもそも(外人にとっての)イランの物価が安すぎるので問題ありません。
食後はコモンスペースでスタッフと談笑してから就寝。
明日は中東の3Pの一角、ペルセポリス遺跡を見学します。