男とは存外ロマンティストな生き物である。
映画業界では女性向けの恋愛映画が多いように思われるが、女性よりも男性の方がよほどメランコリックで、過去に縛られていると言って良いだろう。
そして、僕とてそれは例外ではない。
今の僕はまさに猗窩座。
過去の思い出に雁字搦めな哀れな鬼である。
別れた彼女への思慕、不甲斐ない自分への嫌悪感、友人達が結婚ラッシュを迎えることへの焦り、推しの後輩も年内にでも彼氏と結婚するのだろうという確信にも近い予感と絶望。
もはや日本海に沈みたい・・・
そう思った僕は、自らの望みを叶えるため、北へと駒を進めた・・・・・・・・・
と、言う訳で有給を申請して佐渡へと向かいます。
退勤後に荷造りして東京駅まで。
八重洲口近くの鍛冶橋駐車場から夜行バスに乗ります。
泉観光バスの新潟駅行きが3500円と格安。
新潟まではこの間の石川よりも乗車時間が短いですし、どうせ隣に誰も来ないだろうと4列シートにしました。
初日から精力的に観光するためにも素早く眠りましょう。
ZZZZ・・・
寝れない!
予想に反して車内は満席に近く、やはり3列シートに慣れた身体に4列シートはしんどいです!
しかも石川の時と比べても休憩が多く、その度に冷房が切れるので寝苦しい・・・
インスタで見たばかりの米軍式呼吸法を試みて無理やり眠ります。
ZZZZZZZZZZZZ
[Day1]
バスは定刻通り6時半頃に新潟駅に到着。
4列シートはきつかったですが、乗務員さんの気遣いが嬉しく、トータルでは良いバス会社だったと思います。
心なしか金沢駅のまわりよりも緑が多いかも。
マックで朝メシを食べつつ情報収集。
新潟駅前から新潟港行きの路線バスに乗ります。
お値段は240円。
バスターミナルの感じがドバイを思い出しました。
20分ほど乗って佐渡汽船のターミナルに到着しました。
2年前に乗った淡路島行きのフェリー乗り場とは箱のデカさが違いますね。
出発までターミナル内を散策しましょうか。
やや寂れたような雰囲気がいかにも北の船旅という感じで旅情をそそります。
ターミナルの食堂。
こっちで朝飯でも良かったですね〜
これから行く場所が佐渡であることを否が応でも実感するポスター。
時間が来たので乗船します!
佐渡行きのフェリーには車やバイクを積めるカーフェリーと、高速船のジェットフォイルがあります。
僕は当然ながら一番安いカーフェリーの2等客船を選択。
2400円は安いですね。
おおおおお!
予想以上に豪華です!
実は2時間以上乗る船旅は物心ついてから初めてなのでめちゃくちゃテンション上がります。
一番安いランクの席ではありますが、絨毯式で寝転がれるのでむしろ快適です。
2時間だから爆睡はできませんが、身体を横にするだけで疲れはとれますしね。
9時20分、船が離岸しました。
30分くらい飽きることなく海を見て過ごしました。
海なし埼玉県で育ったので、エルディア人より海への憧れが強い自信があります。
船内を探検してみましょう。
ゲームコーナーがあるのにはびっくり。
こちらは船内の軽食コーナー。
手頃な値段で結構ボリュームのあるメニューが揃っているので、帰りは寄ってもいいかもですね。
横になってる方が楽ですが、どうしても海を見てしまいます。
気分はファンタビ1のニュート・スキャマンダー。
離岸してから2時間が過ぎた頃、陸地が見えてきました。
そろそろ荷物をまとめましょう。
フェリーは定刻通りに佐渡島の両津港に到着。
さあ、いよいよです!