【旅行記】2024年度GW/Day2-3 ブルネイ〜ミリ国境を、ポエム系元ヤン旅人っぽく越えてみたぜ

国境まで行ってくれるdartが捕まらなかったんだけど、昼メシ喰ったレストランのママさんに国境まで送ってもらえることになった。


クアラ・ブライトはブルネイ第二の町だけど、やっぱり地方都市だし、dartドライバーも少ないんじゃないかな。

今回はママさんが送ってくれたけど、dart粘ってたら下手したら何時間も待ってたと想う。


町出てすぐにデカい道路出たけど、店も全然ないしそりゃこっち行ってくれるドライバーもいないわな。


車乗せてもらいながらママさんと少し話したけど、ママさんは大学出て少し働いてから結婚して、今は子育てしながら店を手伝ってるらしい。

たぶんオレより5つは若いんじゃないかな。


オレは高校中退して悪さばっかしてたから、大学行ってるってだけで尊敬しちゃうよ(笑)


20分くらい退屈な道を走って、ようやくボルネオの国境越えっぽいジャングルになってきた。


これ、家族経営の店で子連れのママさんの車だったから乗せてもらったけど、女一人旅で男の車だったら結構怖いんじゃないかな。

まぁオレだったら、拉致られても一発ぶん殴って脱出してやるけどねwww


ブルネイはマレーシアのサバ州と、これからオレが行くサラワク州と国境接してて、やっぱり国境ってことでトラックがそれなりにいたな。


てかブルネイは日本の車多いね。
BSBから途中のセリアまで乗って来たミニバスも三菱製だったし。


ジャングル以外何もない道だけど、たまにサルとかいてテンション上がっちゃうね!

オレ、ボルネオにいるんだなって想うよ。


結局クアラ・ブライトから30分ちょっとで国境に着いた。送ってもらったママさんとはこれでお別れ。


あ、もちろんタダで乗せてもらった訳ではないよ(笑)

dartだと17ドルくらいかかるから、赤ちゃんのお菓子でも買ってねって20ドルちょっと渡した。

ママさん的にもお小遣いだし、オレもお陰様でここまで来れたし、ワインワインってことで。
ホント、優しいママさんで助かったな。


さぁ、こっからが国境越え本番。

この国境は歩いて越える人なんていないってことで、全ての列が車向けになってる。


だから歩いて渡るオレみたいなバカは珍しいのか、前の車の運ちゃんたちがどんどん割り込ませてくれた。

イミグレの姉ちゃんも「歩いてるの!?」って駄弁りながらろくに荷物も見ないでパスポートにスタンプ押してくれたし、ホントゆるい国境だよwww


ブルネイ側のイミグレ抜けたら、マレーシア側のイミグレまでは1kmくらい歩いてく。

道中、ファミリーやトラックの運ちゃんに「乗せてやる!」って声かけられたけど、歩いて渡りたいっつーことでグータッチだけして、結局そのまま歩いてた。


左は草原、目の前と右にはジャングルが広がってる。
暑いけど、なんだが風が心地良かったな。

この国境を歩いて渡る頭おかしい奴なんてオレくらいだけど、自分の旅を創ってるなって感じでテンション上がった。



地球は広いし、道は続く。
金とか恋とか、所詮オレは一喜一憂してるガキだけど、こうして歩いてると少しだけ大きくなれる気がしたんだ。


国境っつー無機質な場所だけど、サルもいたし歩いてて飽きないな。

陸路の国境越え最高だわ。


10分くらい歩いて、地理的にはここからがマレーシアみたい。サラワク州のミリ。

マレーシア側の国境の町で、ここを拠点に国立公園に行く旅人が多いみたいだね。


なんもなかったブルネイ側のイミグレと違って、マレーシア側にはちょっとだけど店とかあったな。

マレーシアもブルネイもイスラム教の国だけど、マレーシアでは酒飲んだり買えたりする店もちょっとあるみたいで、ブルネイよりはゆるいみたい。


最初は車と一緒に並んでたけど、ここでも先に行けって運ちゃん達に言われたからお邪魔させてもらった。


たまに絡んで来る奴もいたけど、腕まくってシャウトしてやったら大人しくなったなww


イミグレにはブルネイ側と違ってガチの軍人もいて、さすがに写真はパスで。


電子入国カード?の入国日が昨日になってるチョンボかまして、その場でやり直しさせられたけど普通に入国させてもらえた。

やっぱSIMは入れとかないとね。


おし、そんな訳でこっからはマレーシア旅のスタート!

ミリの町までは20キロくらいあるみたいだけど、グーグルマップ見るとここから3時間くらい歩くとショッピングモールがあるみたいなんで、まずはそこまで行ってみる。


ここでもさっきの運ちゃん達がまた乗せてってやるって話しかけてくれたんだけど、オレはどうしてもボルネオの大地を感じたくて、感謝のハグして笑顔でお別れした。

マレーシア人もブルネイ人も優しいね。


どこまでも続く一本道を、ジャングル眺めながらテクテク歩いてく。こんな贅沢があるかよ。

すげー暑くて水もどんどんなくなるけど、それすらも心地良いって感じ。


ただテンションブチ上げてても身体は正直だね、だんだん歩くペースも落ちてきて、料金所越えたとこで声かけてくれたお母ちゃんの車に乗せてもらうことにした。


ガキの頃は後輩のモリヒロやダチのタツヤと散々ヤンチャしたけど、やっぱ歳には勝てないね(笑)


この母ちゃん達はブルネイ人で、旦那をミリの空港まで迎えに来たんだって。

ミリ空港の方が安いから、わざわざブルネイから来てミリ空港使う人も結構するらしい。


車に乗せてもらってすぐ、でっかい橋があって、そっから見る景色がすごかった。

バカでかい川でブルドーザーとかいて、ジャングルが広がってて。


ぶっちゃけこの橋を歩いて渡ってから車に乗りたかったけど、さすがにワガママだよなw


歩いたら3時間はかかるとこ、20分くらいでモールまで送ってもらった。

まじ感謝だわ!

お礼にクアラ・ブライトで非常食に買っといたオレオを渡したら喜んでくれたよ。



バンダルスリブガワンからクアラ・ブライトまでバスで来たけど、結局人の優しさに甘えちゃったな。



オレ、これまで旅ブログのヒッチハイクとか斜に構えてたんだよね。


ちょっとジモピーと話しただけで心通わせた気になんな、別に外人と仲良くなったっていつかは離れるだろ、インプ稼ぎの感動エピソード乙、って。


でも、今のオレなら昔のオレにこう声かける。



しゃらくせぇ。



時間の長短とか未来とか将来とか、そんなくだらねぇことにテメェの人生台無しにされるなよ。大事なモンは目の前にあんだよ。全力でぶつかるんだよ。泣いて喚いて語り合って、時にはぶつかり合って抱き合って。

そうやって心を通わせるんだよ。分かり合うんだよ。
掴んで離しちゃいけないんだよ。


バンダルスリブガワンからここまで走り抜けた心地良い疲労感の中、これまで出逢ったみんなの優しさを胸に、オレの旅は続く。


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筆者は東証一部上場企業社員の端くれですので、車に乗せてくれて人はぶん殴らないし、知らない人にシャウトはしません。まぁ拉致られたら抵抗しますが・・・


ちなみヒッチは再現性がなく相応のリスクもあるので、筆者個人としては強くはこの国境越えをオススメはしません。

色んな人に声をかけていただいたのは本当で、そういう意味ではヒッチの成功率は高いと思います。


よほどブルネイの地方都市に興味がある、あるいは陸路国境にロマンを感じる等の事情がない限り、ブルネイ空港から同じサラワク州のクチンに飛ぶか、どうしてもミリに行きたいなら先にサバ州コタキナバルを観光してから国内線でミリに行かれることをオススメします。


www.sekainoasameshi.com