
朝の街歩きを堪能したあとは、クチン随一の観光スポットであるサラワクミュージアムを訪れた。
どうも旧館と新館があるようで、今回訪れたのはグーグルマップでSarawak Museum (New)と登録されている新館である。

クチンの街はどこかオーストラリアに似ている気がする。
どちらもイギリス植民地だったしなぁ

ミュージアムの入場料は50リンギット≒1500円なので結構高い。今のレートだと2000円だ。


サラワクミュージアムは地球の歩き方に載っていて、インタラクティブな展示が売りと紹介されていた。
たしかに入館してすぐに体験的な展示があり、ウェリントンの究極ミュージアム、テ・パパを思い出した。

これは川に捨てられたゴミを使ったアート。

川のゴミを除去してみようぜ、の体験コーナー。

ゴミを利用したプチアスレチック。

体験系は小学生までを対象にしているようだった。

唐突にピーナッツの展示が現れて困惑してしまった・・・


ここは先住民の文化的な展示エリア。


ミリからクチンまで夜行バスで移動する時にシブという町を通ったが、シブでは今なお先住民が伝統的な暮らしを営んでいるらしい。

ボルネオ島ならではの生き物ゾーン。


珍しい鳥を見たい読者諸君は是非ボルネオ島へ。

一瞬、生の躍動的儀式の様子かと思ったが、尻尾っぽいものがあるので猿が人間に抱きついているようにも見える。

こんな感じの展示をオークランドの博物館でたくさん見た。もちろん地域は全然違うが。
どうもテ・パパに引きずられ、ニュージーのことを思い出すモードになっているようだ。

どこかアイヌっぽいデザイン。
用途は不明。

これは先住民の家。
ロングハウスとはデザインが違うような。

↑家の内部

↑展示

↑展示

リボーン(平成世代の黒歴史量産漫画)のカンビオ・フォルマみたいでカッコいい。

これの用途は一体・・・



スーファミから64にかけてのRPGの中ボスで出てきそうなデザイン


↑人の生活圏にいる動物たち

↑展示

↑展示

↑たぶんロングハウスの中

↑ガネーシャ

↑伝統的な船


元々、クチンはブルネイのスルタンに統治されていた。
歴史の転換点となるのは1839年。イギリス人探検家のジェームズ・ブルックがクチンに上陸した。
翌年、ブルックは先住民の暴動を鎮圧することで名を上げ、その功績によりラジャ(王)に任ぜられた。ラジャの中でも有力な者がマハーラージャ。つまりマハラジャである。
その後、1841年にブルネイから独立する形でサラワク王国が誕生。後の帝国主義のかほりがする。

しかし、従軍していたことはあれど、政治家でも現役の軍人でもない一探検者がアジアで王になってしまうのだからトンデモない。
文字に起こしてみるとメチャクチャである。

ヨーロピアンがアジアを舞台にイキっていた面はあれど、ブルック家が統治している間にサラワク王国は国際的に認知され、貿易やインフラ整備が発達した側面もある。
このサラワク・ミュージアムの旧館もこの時期に建てられたようだ。

↑展示


100年間ほどブルック家が統治した後、第二次世界大戦中に日本軍が占領。
終戦後にまたイギリスが支配することになるが、今度はブルック家ではなく、国による植民地である。


近代史ゾーンの後は再び文化的な展示ゾーンになった。

だが俺の魂がそれを否定してんだよ!!!



なかなか展示ボリュームのある博物館であった。

特に序盤は体験型の展示が多く、魅力的な博物館な博物館だった。
解説もそれなりに充実しているが、博物館で一から学ぶというよりはウィキなりチャッピーなりで軽く予習してから行った方が頭に入るのかもしれないなぁと、この旅行記を書いていて思ったのであった。