シーズンインにおすすめの緑麗しい山/天城山〜周回コース〜

日本百名山の一角、天城山

実は天城山という名前の山は無く、1406メートルの万三郎岳を主峰とする連山の総称です。


春の陽気と花粉に包まれる4月、2026年一発の登山を敢行しました。

コースについて

天城山の登山コースは大きく分けて2つあります。

万三郎岳から八丁池、天城峠に抜ける7時間程度の縦走コースと、万二郎岳から万三郎岳に縦走し別ルートで登山口に戻る周回コース(シャクナゲコース)です。


周回コースのコースタイムは登山系のウェブサイトだと概ね4時間半とされていますが、登山口や道中の看板では余裕を持った6時間とアナウンスされていました。

先に書くと、筆者は休憩込み4時間40分でゴールしました。

登山口へのアクセス

縦走コース、周回コースともに天城縦走登山口から入山します。登山口の住所は伊豆市になりますが、ゲートウェイとなるのはJR東日本/伊豆急行の伊東駅です。


登山口行きのバスは、駅を出て右側の2番乗り場から出ています。乗車時間は約1時間。

登山口までの運賃は1340円で、交通系ICも使えました。


筆者は熱海のゲストハウスに前泊して10時15分のバスに乗りました。

この時間なら当日移動で東京や神奈川から来れますね。


なお、登山口から伊東駅への戻りのバスは15時20分16時45分です。

伊東駅からの始発で9時に着き、15時20分のバスで帰るとなると使える時間は6時間。

健脚の人なら周回コースは4時間程度でクリアできてしまうので、2時間も暇したくないよ、という方は一本後の10時15分のバスで行くと良いでしょう。


11時20分には登り始められるので、登山慣れしていてテンポ良く登れるなら15時20分のバスで帰れますし、少し遅れても16時45分の終バスには十分間に合います。


登山口の近くにトイレや靴洗い場があります。

ハイカー専用駐車場もあるので、周回コースなら車でのアクセスも便利です。


自動販売機は、隣接している天城高原ゴルフコースのクラブハウスの前にあります。山バッジはクラブハウスで買えるようです。


また、伊豆方面から来る場合は伊豆急行で伊東駅まで乗らずに南伊東駅で降りると良いでしょう。

駅から5分のところに宮川というバス停があり、伊東駅から縦走登山口に行くバスがここを通ります。


登山後に熱海や東京方面へ帰る時も、タイミングが合えば南伊東駅から伊豆急行に乗った方が早く伊東駅に着くのでグーグルマップとご相談を。


バス停の前には24時間やっている大きなマックスバリュがあります。

登山記録:登山口〜万二郎岳

トイレを済ませ、11時18分に入山。
まずは万二郎岳を目指します。

万二郎岳までのコースタイムは70分です。


ゆるやかなアップダウンが繰り返されます。

まだ「山」感は無く、森の中を歩いている気分。


15分で四辻という分岐に到着。右は万三郎岳に直で登るルート、左は万二郎岳に向かう縦走ルートです。


左に進むとすぐ渡渉があります。

前日の雨の影響で水量は多めでしたが、普通の登山靴なら問題無いでしょう。


渡渉そのものより、それに伴う道迷いが天城山登山の難しいポイントかなと思います。


特に四辻から万二郎岳までは階段が少なく、利尻富士みたいに「両脇が切り立った崖」という区間もほぼ無いので、登山道とそうでない場所の区別がつきにくいのです。


序盤の平坦な場所はそれが顕著で、そこに渡渉が加わり更にややこしくなります。


とにかくロープ、黄色のテープ、ウクライナカラーのテープを見失わないように、注意深く歩きましょう。


しかし、天城山の森は日当たりが良いので、黄色のテープだと景色と同化してしまいます。

ここはピンクテープの方が良いと思うんですがね。


渡渉ゾーンを抜けると、少しずつ傾斜がキツくなっていきます。


両神山や丹沢を思えば全然大したことのない登りですが、5ヶ月ぶりの登山なので結構身体にクる。


登りでも依然として森を歩いている感覚。

ただ植生の関係か日当たりが良いので、両神山のような陰鬱な・・・もとい神秘的な感じはありません。


ジブリ作品の里山を歩いているような気分です。


ここまで眺望皆無の森の中を淡々と歩いてきましたが、ここに来てようやく富士山を拝むことができました。

麓に広がる里山も牧歌的で素晴らしい。


これぞ登山の醍醐味。この5ヶ月で忘れていた色々な感覚が少しずつ蘇ってきます。


ここからはゴルフコースも良く見えました。


登山開始から60分、万二郎岳登頂です。

万二郎岳の山頂は結構広々していて、ここでランチしている登山客が多かったですね。


ここからの眺めが抜群に良かったので、筆者も5分くらい休憩しました。

なお、ここから下山まで眺望はほぼありません。

登山記録:万二郎岳〜万三郎岳

ここからは万三郎岳に縦走です。

まずはそこそこ急な下りを頑張ります。


平坦な稜線を少し歩き


少しの登り


やや幅が広い馬の背という場所に到着。


ここでは最後から2番目の眺望を楽しめます。


随所に登りはありますが、20分も30分も続く訳ではないのでシーズン明けの体慣らしにちょうど良いです。


天城山名物、アセビのトンネルに着きました。


が、案内板には3月から5月が花期と書いてあるのに花はまったく咲いていませんでした・・・

少し早かったかな。


ところで、小さい頃、親父に連れられて行った北本の自然公園でアセビの実を食べたなぁとトンネルを歩きながら思い出に浸っていましたが、よく考えると私が食べたのはアセビではなくアケビでしたね。


トンネルを抜けてすぐ、再び急な下りが来ます。

しかもゴロゴロとした岩場なので歩きにくい。


ハシゴもあり、ちょっとしたアスレチック気分を味わえました(写真は下から見た図)


万二郎岳と万三郎岳は200メートルくらい標高差があるのに、なんだか登りより下りの印象の方が強い山です。

この記事を書いていても、登りのことはほぼ思い出せないくらい。


万二郎岳を出て35分、石楠立を通過。


ここからは流石にちゃんと登りをこなしていく区間です。

🤖どうせ登るなら、下りの登山路を作らなければ良いのに・・・


5分くらい登って、平坦な道になる、の繰り返しです。


石楠立から30分、万二郎岳からはコースタイム通りの70分で万三郎岳登頂しました。

登りより下りで手こずってしまいましたね・・・


山頂からの眺望は皆無、また万二郎よりずっと狭いので、これが百名山の主峰か・・・と正直少しガッカリ。

ここでは昼飯を食べて10分くらいで退散しました。

登山記録:万三郎岳〜登山口

バスの時間もあるので下山開始。

まずは200メートルほど下ります。


天城峠に抜ける縦走コースと、縦走登山口に戻る周回コースとの分岐に到着(ややこしいな)

筆者は周回コースなので右に進みます。


ここはまだ道がなだらかなので、木漏れ日が降り注ぐ森をのんびり楽しみます。


木の枝が邪魔ですがまた富士山も見えました。


最後の眺望を目に焼き付け、下山に備えます。


ここからの下りがほんっとうに辛かった。

そもそも急な下りというのもありますが、階段の大部分は崩落している上に木の根も高く、歩きにくいことこの上ないです。


結末を先に書くと、15時20分のバスに乗るために早々に下山を開始したのに、この下り区間で全然スピードを出せず16時45分の終バスで帰る羽目になりました。


15分くらい無心で下り、ようやくトラバース道まで来ました。左が急斜面なことを除けば完全なる「森」です。


実はこのトラバース道も結構な曲者で、デカい岩や木の根が邪魔してどうにも歩きにくいです。

このあたりで15時20分のバスは諦めました。


やや緊張感のある道もあり、眺望が皆無なわりに意外と飽きずに歩くことができましたね。


16時45分のバスに乗ることに決まりならコースタイムに拘らなくて良いやと開き直り、最後の方はのんびりと森林浴を楽しみました。

春先の風が心地良い。


ダラダラと歩き、4時間ぶりに四辻に戻ってきました。

時間調整を兼ねてベンチで20分ほど休憩し


縦走登山口に帰還しました。

伊豆市がアナウンスしているコースタイムよりは早い、4時間40分で天城山周回コースクリアです。


帰りのバスまでは40分あるので、クラブハウスの自販機でファンタを買い


登山靴を洗ってのんびり過ごしました。


帰りは、南伊東駅から伊豆急行線で伊東まで行った方が早く熱海に戻れそうだったため、宮川バス停で途中下車しました。

少しだけ町歩きも楽しめて得した気分。


伊豆急って、普通列車でもこんな観光列車に乗れるんですね・・・

とほ宿もあるし、伊豆にも久しぶりに行きたいです。


熱海に戻ったあとは、ゲストハウスの運営会社の銭湯で汗を流し、はしご酒を楽しんだのであった・・・

コメント

最高峰の万三郎岳でも標高1406メートルと低め(百名山で3番目に低いらしい)で気楽に登れる規模感でありながら、渡渉、岩場、ハシゴ、富士山と、あらゆる要素を少しずつ楽しめるのが面白いポイント。


加えて標高が低いことから夏場は暑いのが明白なので、総じて登山シーズンインの3月から5月にリハビリで登るのに最適な山かと思います。


ただし、特に沢の周辺は登山路が分かりにくいポイントもあるので、登山初心者は注意。


緑豊かな日本の森を歩くとストレスが減りますよ。