
旅は続いている。
クチンはとても気に入ったが、この日が最終日。
昼の国内線でサバ州コタキナバルに移動する。
もっと一箇所でのんびりすれば良いのにと自分で思わずにはいられないが、限られた日程の中でなるべく多くの都市を見学したいというのもまた旅行者の性である。

2泊した宿、Quiik Catはなかなか居心地が良い宿だった。
クチンを再訪した時はまた泊まりたい。

クチンを離れるまでに少しでも長く街歩きをしておきたいので、珍しく少し早起きして外出した。
宿の近くにはコピティアム(中華喫茶)が何軒かあるので、まずは朝メシを喰う。

賑わっているこちらの店に決めた。


お目当てはコロミー(哥羅麺)だが、基本的にどの店でも小麦麺、ワンタン、クイティウ、ビーフンから麺を選べるようだ。

朝からコーヒー片手に談笑する地元のおっちゃん達。
私はこのような「地元の朝の日常」を見るのが堪らなく好きだ。特に東南アジアの国々は朝食が充実していることが多く、地元の人は朝から屋台や安食堂で麺をかっ喰らっている。
これがヨーロッパになると、朝は手早くカフェのブレッドとカフェラッテで済ませ、夜はアルコール片手に怪しい時間が更けていく・・・という風になる。

まずはコピOとシュウマイで一服。
コピOはコピティアムでよく見られるドリンクで、Oは福建語で「黒」。
コピティアムのコピ(コーヒー)はベトナムコーヒーよろしく練乳が入っているが、コピOには練乳が入っていない。
つまり、文字通りのブラックコーヒーとなる。
いわゆるブラックコーヒーとの違いは、コピOには砂糖は入っているので、スッキリとした甘みが楽しめるということだ。
朝のまだ覚醒しきっていない脳を、甘いコピOで強制起動させる幸せな朝のひととき。


今朝のコロミーも具沢山で美味しかった。
油そばほどは油っこくなく、量もそんなに多くないので、朝からペロリと食べられる。

腹を満たしたところで、朝の散歩を開始する。


何回か書いているが、クチンは実に過ごしやすい街だ。
程良く便利で、街並みにも風情がある。

私は暑いのと虫が嫌いなので、そういう意味では東南アジアとは相性が悪いはずなのだが、その一方、冷房の効いたゲストハウスのコモンスペースから出て、もわった熱気に辟易しながらも街並みをする瞬間が好きだ。
どう考えても嫌いで、相性が悪いはずなのに頭から離れない。人間は実に非合理的な生き物である。

朝のウォーターフロントに来たが、人通りは少なかった。
まぁこの日がマレーシアの祝日ではないとしたら普通の火曜日なので、皆さんお仕事に行かれているのでしょう。

↑東屋

ショップハウス。
間口は狭いが奥行きがあって中は広いらしい。

ホーンビルのキャラクターがイカしている広告。



汗をダラダラ流しながらカーペンター・ストリートを散歩する。
ボルネオ島はちょうど今が1年で一番暑いシーズンになるが、東南アジア特有の湿気は無く、カラッと晴れているので快適である。

↑街並み

↑ウォールアート



ボルネオは動物観察だけじゃなくて街歩きも楽しいんだぞ。どうだどうだ。


サラワク川沿いのインド・モスクは、フローティング・モスクとも呼ばれている。
たしかに水に浮かんでいるように見えるものなぁ

↑スーパー


昔ながらの商店、問屋も多い。



マレー系、イスラム系の住民が華僑系の店で買い物する。
多民族国家・マレーシアならではの光景である。

↑商店

↑商店

↑商店

↑商店

適当に目についた商店に入ってみた。


棚を見ていて気付いたが、どうもお菓子専門店のようだ。

ワイルドに地べたに座っていらっしゃる。

おお、愛しとの北海道。
私は今、条件付き運航ANA4773便が無事に釧路に着陸することを羽田で祈りながらこの記事を書いている。


数十枚の写真に1枚1枚解説するほどの知識も語彙力も無いが、それでも市場や商店の写真はなるべく多くブログに掲載したくなる。
好きとはそうゆうこと。



一人旅の魅力は、自分の好きなものを心ゆくまで眺められること。性格的に人の時間を意図的に奪うことにどうしても抵抗がある。
体調不良とか寝坊とか無くし物とか、気を付けていても悪意の無いミスというものは誰にでも発生し得るのでそれは仕方ないんだけど、そこは人間という種族なので本能的ではなく相手への思いやりを持ちたい。

問屋街を離れ散歩を続けていると、夕飯を食べた屋台村の近くにアーケード街があった。

↑街並み

↑街並み

↑ウォールアート

↑ショップハウス

↑街並み

2日間振られ続けたクチンモスクにリベンジマッチを申し込みに来た。


外観から分かる通り、モスク内は広々としていた。
バンダルスリブガワンのニューモスク、オールドモスクのような華やかさは無いが、「祈りの場」としてシンプルにまとまっている。

↑街並み

↑風景

様々なアプリやウェブマネーでの支払いに対応しているハイテク自動販売機のわりに、肝心の商品は随分やる気なさげだった。

小規模な商店は街に点在している。


つづく