
クチンはローマ字でKuchingと書くが、そこからhを抜いたKucingはマレー語で猫を指す。
名は体を表すと言うべきか、町中には猫のオブジェや絵で溢れている。
毎年8月には猫祭りなる祭りも催されるらしい。
カーペンター・ストリートを散策した次は、猫に焦点を当てた観光をすることにした。

↑南国らしい植物

トカゲがサラワク川を泳いでいた。


カーペンター・ストリートはどちらかと言えば旧市街の趣だが、ウォーターフロントから10分も歩くと普通の都会に。エリアとしてはパドゥンガン地区となる。
歩いていて楽しい場所ではないものの、サラワク州の州都としてのクチンの一面を垣間見ることができる。

そんなビル街に突如として現れるが、この猫の石像。
この手の石像はアニメ調の物が多いと思うのだが、クチンの猫はやけにリアルな表情をしている。

ビルと猫のコントラストが秀逸であった。

↑天下のシェラトン

引き続きパドゥンガン地区を散策。


猫の石像を除けば観光スポットは無く、生活感が強いエリア。
ここの両替屋のレートがものすごく良かったのだが、前のスマホ(この旅の前日に届いたスマホだ!)がぶっ壊れてスクショが吹き飛んだため、ここで両替屋の名前を書くことはできない・・・

こちらは國民小學。
言わば小学校にあたるが、繁体字が伝われているあたり、クチンの華僑のルーツが大陸の南方であることが窺える。
※クチンに限らず華僑は華南の出が多い。
それにしても、なかなか面白い構造の校舎だなと思った。
台北留学中に剣道の稽古の会場だった高校もこんな構造だった記憶がある。

↑校庭

次の目的地まで歩くと1時間半かかるので、Grabで移動することにした。
一応、クチンメトロを使えば歩いて15分の距離までは移動できるようだが、本数が少ない。
いくら公共交通機関が好きでも、肝心の公共交通機関が無ければ利用できないのである。

パドゥンガン地区から30分弱で、Cat Museumに到着した。
この距離を乗って500円しないので、やはりGrabは安い。

ただの博物館にしては入口がやけに豪華だが、この博物館、クチンの北市庁舎に併設されているのである。
わざわざ北市庁舎と書いたのは、クチンはサラワク川を境にしてざっくり北地区と南地区に分かれていて、それぞれに市長がいるため。
博物館がある北地区にはマレー系と先住民、南地区には華僑系が多いとされている。

市庁舎は高台にあるので、クチンの街並みがよく見えた。

博物館目当てでここを訪れた人は、あまりに官公庁な館内に驚くことだろう。
ホーンビルのオブジェが置いてあり、「サラワク」を感じる。

がしかし、行政フロア行きエレベーターの横にはこのような厳つい猫ゲートがある。
小生は海外官公庁対応を生業としており、休暇中まで官公庁のことを考えたくないので、当然エレベーターではなく猫ゲートに足を向ける。
外国人の入場料は10リンギットだった。

ボルネオ島まで来て、男一人で俺は何をしているのだという自問自答を繰り返しながらゲートをくぐった。



どういうコンセプトの博物館なのかあまりよく分からないままやって来たのだが、リアル猫、創作ネコを問わずあらゆるカテゴリーのグッズが展示されており、どうも共通点はネコだけのようだ。
日本人としては、ドラえもんがあるのはなんか嬉しい。



冒頭でクチンが猫の街と呼ばれる理由を書いたが、前身の街に猫がたくさん住んでいたとかそういう歴史がある訳では無く、マタ・クチンという果物の木がたくさん生えていた等、名前の由来には諸説あるらしい。

展示スペースはこじんまりとしているように見えるが、迷路状に通路が入り組んでおり、実際は結構ボリュームがある。



置物だけでなく、印刷物系の展示も多い。


和風モチーフのアイテムがやたら多かった。


猫本体の展示では飽き足らず雑誌やペットグッズまで!

急にテイストが変わって、どうやらワイルド・キャットの展示スペースらしい。


結構凝っているようで、猫の生息環境をあまり忠実に再現していないような・・・


展示物は充実しているし博物館としての雰囲気も良いけど、展示に対して解説の類が何もないのは少し残念だった。



まあ、この手の感性で楽しめる系の博物館はただ写真をペタペタ貼り付けていくだけでも旅行記が書きやすいので、ブロガーにとっては心強い存在でもある。

↑展示

↑展示

急に本物ネコ(剥製)が現れたが、ポケモンのパオジアンに似過ぎていて思わず二度見してしまった。


大満足の博物館見学だった。
地球の歩き方では欄外で軽く触れられている程度だったが、普通に一線級の観光スポットだと思う。
市庁舎内にはネコ博物館の他にも、簡単な展示スペースがあった。

↑魔法省みたいでかっこいいエレベーター

北市庁舎は通称DBKUと呼ばれているが、それぞれ
D=Dewan(庁、ホール)
B =Bandaraya(市)
K=Kuching
U=Utara(北)
を表す。

猫&ホーンビルと、実にクチン、またボルネオ島らしい市章。これは北地区の市章だが、南地区の市章にも猫のモチーフがあしらわれているらしい。