塔ノ岳〜丹沢山縦走のパート2となります。
一度(ひとたび)ブログを書くとついつい長くなってしまいますね。まるで大倉尾根のようだ。
塔ノ岳山頂

辛い登りに耐えてここまでやって来たものの、ご覧の通りのガスり方。今回はトレーニング目的なのでまぁ良いか。
いや良くないな・・・

山に入ってからオニギリを2つ食べているけど、それでもやっぱり腹が減るので取り急ぎ樽仏山荘に駆け込みます。
宿泊もできるみたいなので、ここに泊まって日の出を見たら最高だろうな。

山荘で買った500円のカップヌードルは神々しいまでの美味しさでした。これまで食ったカップ麺で一番旨い。
1400m級の山で真夏なので山頂でも寒くはないけど、それでも汁物は身体に染み渡りますね。

私はようやく登山の楽しさが分かってきた頃。
トレッキングは昔から好きだったんですけどね。
ある程度、傾斜がキツい山も登れるようになって来たところなので、次のステップは「山で飯を作る」かなと思っています。袋麺程度で良いのでね。
テン泊はテントを担いで登山するだけの経験はまだ無いので、来シーズンの課題ですね。
宿泊前提じゃないと登れない山はたくさんあると思うので・・・


残念ながら富士山までは見えなかったものの、ガスが晴れてくれたので素晴らしい景色を満喫できました。
バカ尾根に登ったのにガスってたら、それこそただのトレーニングになってしまいます。

高尾山ほどでは無いものの山頂は広く、座れる場所も多いので、老若男女、グループ、ソロ問わず多くの人で賑わっていました。
荒島岳とは大違いです。
と、ここで、大倉のバス停で山ガール達に声をかけていた男を発見。どうやら首尾良く一緒に登山してきたみたいです。何ともけしからんな!
至極どうでも良い話ですが、私が理想とする女性の(内面的な)タイプを一言で表せるのが山ガールと云うことに最近気付いてしまいました。
・自然や田舎が好き
・(インドアの対義語としての)アウトドア
・キツくても文句を言いながらも最後までやり抜く
あたりがポイントです。
だから何?という話だが・・・
塔ノ岳〜丹沢山

さて、繰り返しにはなりますが今回はトレーニング。
山女子勧誘的軽薄的男性に心の中で呪詛を投げた時点で12時40分と並の山では下山を始めるべき時間ではありますが、ここは少し無茶をして丹沢山まで行きます。
真夏で日は長く、大倉バス停から17時台のバスが数本あり、また神奈川県民なので渋沢を出るのが遅くなっても帰宅できるので、まあ何とかなるでしょう。

塔ノ岳から丹沢山までの稜線歩きは素晴らしい景色を楽しめるみたいなのでね。
塔ノ岳山頂から丹沢山まで片道2.6km、コースタイムは1時間くらいです。

塔ノ岳を出発してしばらくは下り中心です。
終盤に登り返しが待っているかと思うと、手放しでは喜べない下りですね・・・

バカ尾根と比べると区間としては短いものの、木道や階段は比較的整備されています。

そしてこの景色。
楽しい稜線歩きです。

下り一辺倒から、アップダウンを繰り返す道に変わっていきます。
やはり登りはキツい、でも帰りに楽なので下りばかりじゃなくてホッとする気持ちもある。

標高が高くないので、稜線だと陽光が結構キツかったです。バカ尾根に比べて足や肺は楽だけど、体力の消耗的にはトントンだったかもしれません。


バカ尾根よりはるかに景色が良いので、精神衛生的にはよろしいです。脳を破壊されない。


2つ上の登りを越えた先の展望が素晴らしかったです。
パッと見晴らしが良くなる感じ。

ただ、目の前にちょっとした規模の登りが鎮座しているのでちょっと萎えました(笑)


そしてここを登った後がすごかった!
自分の背丈より高いくらいの藪道が5分くらい続いています。どれくらい藪が深いかと言うと、足元の木道が完全に隠れてしまうレベルです。
木道を踏み外すと普通に落下するような道なので、この区間は精神的に疲れましたね。

気が狂いそうな藪道を何とか突破しました。
なんか急に疲れてきた・・・

見晴らしの良いベンチでちょいと休憩。


時間が遅いこともあるのでしょうが、丹沢山までの道中ではあまり人がいませんでした。
丹沢山からの戻りの人と10人くらいすれ違いましたけど、丹沢山登頂まで誰かに追い抜かれることは無かったです。

稜線歩きはとても楽しいんですけどね。
丹沢山は山頂からの景色がなぁ・・・


ラストの登り区間を頑張り
丹沢山山頂

頑張った先の山頂がこれです。
ブログやVlogで丹沢山山頂の様子は予習していましたが、それでも「えぇ・・・」って言ってしまいましたよ。
正直納得はいかんですが、ともかく13時50分に丹沢山登頂しました。塔ノ岳から1時間10分かかってるので、概ねコースタイム通りですね。


山頂標識は山頂の広場の手前にあり、ここでは一応景色も見ることができます。
ただ塔ノ岳と比べると圧倒的に地味。
山頂からの景色は塔ノ岳の圧勝、そして丹沢山塊で一番標高が高いのは蛭ヶ岳なのに、なんで深田久弥は丹沢山を百名山にしたんだろうか・・・

そんな訳で山頂にいても面白くないので、ちょっとビール飲んでトイレして14時5分に山頂を後にしました。
滞在時間はわずか15分!笑
ちなみに筆者にとっては荒島岳に続き、2座目の日本百名山となりました。
下山

さて、ここからは下山タイムです。
ただ一応縦走なので、気持ち的にはまだまだと言ったところですがね。


バカ尾根に戻るともはや景色は楽しめないので、最後に絶景を目に刻み込みながら歩きます。

登り返しが本当にしんどい。

バカ尾根で不感症気味になっているとは言え、キツいものはキツいです。

ヒイヒイ言いながら最後の階段を一段、一段登り・・・

15時に樽仏山荘に戻ってきました。
ブログだと一瞬ですが50分歩いてますからね。
特に帰りは藪道が下りになるので、割と結構危ない場面もありました。つかれた。

樽仏山荘のコーラと百円ローソンのハムカツサンドでおやつタイム。こうして振り返ると食べ過ぎじゃね?

10分くらい休憩して下山開始。
15時半前なので、山頂にはほとんど誰も残ってなくて流石に焦ってきました。


足と精神を破壊されながら登ってきたバカ尾根を今度は一気に下って行きます。
下りのコースタイムは2時間ちょっと。

下りだと路面状況が少し気になりますが、それでも木道と階段が整備されている区間が多いので、荒島岳よりははるかに楽です。

16時15分、堀山の家に到着。
堀山の家から塔ノ岳山頂まで1時間半、山頂から堀山の家までの下りは50分。
まぁ相当足に来てるし、こんなものでしょう。
ここで5分くらい休憩しました。


変わり映えしない道を無心で歩きます。
行きも帰りもこんなんだから、下りの写真がほとんど無いのは許して欲しい。

見晴茶屋までの最後の「バカ尾根」区間です。
あと一息・・・!

見晴茶屋から観音茶屋までのマイルドな道は、登りより下りの方が速く歩けているはずなのに道が倍くらい長くなっているような感覚に襲われました。
つまりはもう歩きたくないということです。

最後はスマホを取り出す気力すら無く、17時35分に大倉バス停に帰還し、17時50分くらいのバスで渋沢駅に戻って来れました。
いやはや疲れた・・・
感想
これまで神奈川では鐘ヶ嶽という低山に登ったことがありますが、鐘ヶ嶽とは比べ物にならないシンドさでした。
塔ノ岳は1400メートル級、丹沢山は1500メートル級と数字だけみると中堅くらいです。
ただ獲得標高で言うと富士山と同じくらいなようで、登山好きの会社同期TKT曰く、「バカ尾根で塔ノ岳〜丹沢山縦走できるなら富士山も登れる」だそうです。
想像よりは楽だったというだけで大倉尾根はやっぱりキツかったので、それを乗り越えてさらに丹沢山まで行けたのは結構な自信になりました。
塔ノ岳の山頂や丹沢山までの稜線からの風景も素晴らしかったので、また秋に登りたい山です。
まあ、大倉尾根をまた登るかは激しく微妙ですけどね!