ブログ読者の皆様
いつも大変お世話になっております。
「世界の町で朝メシを喰う」です。
掲題の件、ブダペストからセルビア北部のノビ・サドまでの国境越え情報をご紹介します。
この路線の終点はベオグラードなので、ブダペストから直接ベオグラードに行かれる方の参考にもなると思います。
それではご覧ください。
チケット購入
ヨーロッパを旅行する時の相棒、flixibusでチケットを購入しました。
ブダペストからセルビア行きのバスは、基本的に0時半、8時半、16時半発の3便/日の設定。
その全てが、ネプリゲート・バスターミナル(Nepliget)から発着します。
私は今回は8時半の便で移動しましたが、2週間くらい前にチケットを買って基本料金が25.49ユーロでした。
ネプリゲート・バスターミナまでのアクセス
ネプリゲート・バスターミナルは、地下鉄Nepliget駅と直結です。
Nepliget駅は地下鉄のM3ラインになりますが、これは1年前くらいにできた新しい路線。
なので駅や車体がきれいです。
ゲストハウスやホテルが多く、鎖橋にも歩いていけるDeak Ferenc ter駅からも乗ることができるので、M3ラインの開通により旅行の利便性が格段に向上しました。
ネプリゲート・バスターミナルですが、テナントはそこまで充実しておらず、地下鉄によくあるパン屋と売店が数軒、コーヒーマシンくらい。
レストランはありません。
トイレはプラットフォームの下の階にあり、料金は200フォリント。日本円で160円くらいなので高いです。
ただし、その分というか掃除は真面目にされていて非常に清潔。東南アジアや中国では腹痛で駆け込んだバスターミナルのトイレで何度も涙を飲んできたので、ぶっちゃけ感動したレベルです。
ブダペストを離れる
バスターミナルに着いたら、時間と行き先を頼りにプラットフォームを確認します。
真ん中の枠の下から2番目にNovi sadやBeogradと書いてありますね。
今回は7番プラットフォームから出発。
ところで、出発当日になってflixibusからこんなお知らせメールが来ました。
なんか相手が悪いみたいな言い方だけど・・・
flixibusのブランドでチケット売ったのお前らやんけ・・・
そんな訳でやって来たバスはこちら。
8時半にブダペスト発、13時半にノビ・サド着の予定です。
係員は一丁前にflixibusのジャケットを着ていました。
Wi-Fiも無いですが、正直バスの居心地としては快適です。
蟻が蠢くコタキナバル→バンダルスリブガワンの国際バスとは大違い。
コンセントはあるも、私の席だけか、もしくは全車的にか、通電はしていませんでした。
8時半、定刻通り出発。
高速を飛ばして南下して行きます。
ハンガリーの豊かな平原を眺めながらの移動。
道中では鹿やウサギを見ることができました。
ハンガリー出国
特にどこかを経由することもなく、出発から1時間50分でハンガリー側のイミグレに到着。
道路に設けられた一般的な国境施設ですが、出国審査は料金所的なブースではなく、横の詰所で行われました。
私はバックパックを持ってイミグレに並んだものの、荷物検査は無し。バスに荷物を残している人もいましたが、そちらも真面目には検査されていないようでした。
パスポートを渡して5分くらいで出国審査終了。
詰所を出ると灰皿があり、皆さん一服しながらバスの検査が終わるのを待っていました。
結果的に、ハンガリー側のイミグレでの待ち時間はトータルで15分ほど。
同じくハンガリー⇔セルビアの国境越えをした人のブログを読むと、バスの検査に時間がかかり、5時間とか、下手しい10時間単位で足止めを喰らったみたいな話もあったので正直ビビっていたのです。
今回はたまたまだったのかもしれませんが、とにかくスムーズに出国できて良かったです。
セルビア側イミグレ
両国の国境施設までの距離は短く、3分くらい走ってセルビアのイミグレに到着。
ここでは料金所的なブースで入国審査が行われます。
※セルビアはシェンゲン協定非加盟国なので、ハンガリーやルーマニアとの出入りでは出入国審査が必要。
6年前にバルカン半島に来た時は、例えば北マケドニアの国境ではバスの車内で入国審査が行われた記憶がありますが、ハンガリー⇔セルビアの国境越えはいずれも車外に出ての手続きでした。
いずれにせよ、ここでも何のトラブルもなく、セルビアの入国スタンプを押してもらえたので良かったです。
セルビア側のイミグレを抜けたところにも、やり過ぎかって量の灰皿が設けられています。私は思うところがあり、去年の夏から禁煙していますが・・・
トイレは勝手に使ってしまいましたが、廃墟みたいな趣きで男女の標札もなく、またさすがに国境施設だからか料金徴収婆さんもいませんでした。
こちらでも待ち時間15分ほどでバスの審査が完了。
蟻バスに揺られ、西成のパラサイト爺に付きまとわれた地獄のコタキナバル→バンダルスリブガワン珍道中と比べると、実にイージーな国境越えです。
ノビ・サドへ
セルビア入国後は、ヨーロッパの素晴らしい田舎景色を楽しみながら南下して行きます。
国力的にはハンガリーの方がだいぶ強いはずですが、セルビアに入った瞬間に道がボコボコになる・・・なんてことはありませんでした。
イミグレから20分くらい走り、こちらのドライブインで休憩タイムになりました。
ガッツリ30分くらいあるので昼メシも食べられますが、グリル料理が1350ディナールと、いくらセルビアの物価も上がったとはいえ割高感は否めません。
ベオグラードまで行く人はともかく、ノビ・サドで降りる人はここでは我慢しましょう。
同じ内容の飯が、ストリートフードの店で半額くらいで食べられるので。
売店もあり、クレカも使えました。
同じバスの皆さんはここで大量のビールを買われていましたね・・・
休憩後も南下を続け
定刻より20分早く、13時10分にノビ・サドのバスターミナルに到着しました。
ベオグラードが目的地の場合は、宿までプラス4時間見ておくと良いでしょう。
ノビ・サドに着いてからの移動について、今回は路線バスに乗っていないので路線などシェアできず恐縮ですが、旧市街エリアなら歩いて20分から30分です。
セルビアというマイナーな国の、まして首都ではない地方都市を旅行するような方は頑張って歩きましょう。
道中にレストラン、ストリートフードの屋台、カフェなどお店が無数にあるので、休憩もしやすいです。
コメント
全体的にとてもイージーな国境越えでした。
とはいえ実際に長時間の足止めを喰らった人もいるので、時間に余裕を持ってスケジューリングするのが無難。
セルビアがシェンゲン協定非加盟国である以上、同じヨーロッパ同士でもそれは明確に「国境越え」なのです。