さて、9月頃からか、会社で精神も摩耗させ、ひいてはブログを書くモチベーションがめっきり無くなってしまい、PVも下落する一方だ。
気付けば去年の年越し旅行からもうすぐ1年が経つというのに、旅行記は未だDay2で止まっており、このあとにGWのボルネオ旅行や夏の北海道旅行も控えていることを考えると、ストレスはますます高まる。
だがしかし、何かを中途半端なまま終わらせることは嫌いなので、現実逃避の意味合いも兼ね、半年ぶりに旅行記を再開しようと思う。
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Hostel Florencで少しうだうだした後、いよいよ観光を始める。ここまで場末の飲み屋だとか、旧共産的アパートだとか、4記事も使って私(わたくし)の至極私的な世界観をお届けしてきたが、いよいよここから万人するウケする旅行記が始まるのてある。
プラハでもタピオカ屋が流行っていることに驚く。
量産系タピオカミルクティー系女子より、不器用ながらも自分の世界観を持っている人が好きだよ、私は。
Florenc駅から、有名な旧市街広場方面まで地下鉄で移動する。チケットは1つ前の旅行記で、市内交通の3daysパスを買った。
今のプラハは華々しく、中央屈指の観光都市だが、それでも地下鉄に入ると威圧感のあるプラットフォームやレリーフが迎えてくれ、旧共産を存分に感じることができる。
何回旅行をしても最初の町歩きにおける高揚感は素晴らしいよな、なんて考えていると、程なくしてMustek駅に到着。地下鉄のある町、便利で大好きだ。
そして目の前に広がるはイメージ通りのヨーロッパの町。素晴らしい!
早く旧市街を歩き回りたいところではあるが、まずは腹ごしらえを、とHavelská korunaにやってきた。
地球の歩き方にも載っている、セルフ式の食堂である。
主菜と主食をどう組み合わせれば良いか少々困惑したものの、主菜を指差せば最低限の注文ができる。
旧共産的な、無愛想なおばちゃんスタッフも実に味がある。
今回は豆のスープと、シュニッツェルをチョイス。
付け合わせは蒸した芋で。
スープはドロっと濃厚で旨い。
シュニッツェルはハズレがなく、全体的に満足度は高いが、大量の蒸かし芋は少し残してしまった。
マッシュポテトやフライドポテトなら、もう少し食指が動くのだが・・・
店内の趣きも旧共産!という感じで良かった。
食堂の横にはフーターズがあった。
流石に旧市街の町並みとはアンチシナジーだと思うが・・・あと露出激しい人は好かん。
食後は町歩きを実施。
コロナ禍以降、初めてのヨーロッパなので当然テンションは爆上がりである。
ディメンターのように見えるけど、たぶん聖母、だと思う。
祈りを捧げるなにか。
勝手な想像だけどウクライナ関係だと思う。
※チェコは地理的にウクライナに近い。
↑町並み
30分ほど適当にぶらつき、満を持して旧市街広場へ。
プラハの観光ハイライトである。
ヨーロッパに来たらまずは大聖堂だろうっつーことで、ミサの時間ではなかったので有り難く入らせてもらう。
ドネーション制。
こちらはもちろん有料だが教会コンサートなるものも定期的に催行されているようだ。
2020年年始のブダペスト旅行以来の大聖堂。
久々のフレスコ画に興奮が止まらない!
単純な美しさという意味ではチェコ各地で訪問した教会や大聖堂はどれも群を抜いていた。
厳かさ部門ではブルガリア、リラの僧院を超える場所が圧倒的首位だが・・・
肝心の旧市街広場ではクリスマスマーケットが元気に営業していて、多くの観光客で賑わっている。
むしろ賑わい過ぎている。
「ヨーロッパの旧市街」という文字面から連想される浪漫やメルヘンな雰囲気は皆無。
広場を取り囲んでいる建物は間違いなくどれも一級品だが、正直5分も経たずに疲れてしまった・・・
↑広場
↑広場
↑広場
私の観光はとにかく町歩きに、もっと言えば地元の人間がほっつき歩いているようなエリアの散策に偏っており、数多の観光客でビジーな場所を歩いても充足感は無い。
そんな訳で早々に広場を抜け出し、広場の外郭の路地を歩いてみることにした。
外郭と言っても相変わらず観光用のエリアは続くのだが、それでも広場よりは観光客は少なく、ヨーロピアンな建物を眺めながら歩くだけでも十分に楽しめる。
欲を言えば綾瀬はるかのような美女と共に散策したいものだが、まぁ言うだけムダである。
ヨーロッパの旧市街とタイマッサージ、出逢ってはいけない2人。
今こうしてブログを書き、意外と写真が少ないなぁという感想を持ったが、思うにプラハにかける期待が大き過ぎた分、イメージとのギャップに苦しんでいたのだろう。
コロナ前、推しのブロガー達が愛していたプラハはいわゆる「穴場」というポジションで、西欧より物価は安く、それでいて町並みは美しい、落ち着いて観光を楽しめる都市のイメージだったのだ。
冷静に考えれば、こんなに美しい町がいつまでも穴場でいられるはずがないのだが・・・
↑町並み
↑馬車
勝手に期待して勝手に失望するのも酷い話だなと思いながら、オーバーツーリング気味な旧市街広場にやや愛想をつかし、気を取り直してカレル橋に向かう。
このカレル橋は、私にとっては思い出深い橋。
中学生の頃、浦沢直樹のMonsterというドイツが舞台の漫画にハマっていた。
主人公が事件の真相に迫るためチェコを訪れる一幕があるのだが、劇中に登場するチェドック橋という橋のモデルがカレル橋だというのだ。
思えばMonsterにハマり、ドイツ語を学びたいと思ったのが外語大学を受けたきっかけなのだから、この漫画は我が人生史におけるターニングポイントだったと言える。
カレル橋に向かう道すがら、ユダヤ人地区を軽く散策する。
エスニックタウン好きには魅力的なエリアだが、シナゴーグや博物館の周遊チケットが数千円と、商売上手のユダヤ人よろしくなかなかのお値段。
東証プライム上場企業に勤めてはいるが、勤続6年目には些か(いささか)お高く、今回は入場を見送ることに。
随所に六芒星が見られたりと、歩いているだけで楽しめるものである。
一方、どういう繋がりかは分からないが国際誘拐の被害を訴えるポスターが大量に貼られており、ややセンシティブな気配漂う一帯だった。
荘厳な建物を眺めながら歩いていると、ブルタバ川に出た。いくつか橋がかかっているものの、カレル橋まではもう少し歩かなくてはいけない。
右手に川、左手に旧市街。両手に花状態。
↑町並み
↑町並み
ブルタバ川の対岸には、旧市街広場と双璧をなす観光ハイライトのプラハ城がある。
↑町並み
↑橋と川
好きな構図。
さて、なんだかんだ旧市街広場から30分くらいかけて、遂に念願のカレル橋にやって来たが・・・
ご覧の有様である。
オーバーツーリズムの馬鹿!
イワンの馬鹿!
橋の写真の次に橋の周りの町並みの写真が出てくるのは、オーバーツーリズム気味に萎えて橋を渡るファイティング・スピリットが湧いてこなかったからである。
橋には様々な意匠が施されていて、観光的には魅力。
人が多すぎて落ち着いて見学できないけど。
旅行記を書くのが久しぶりで、この程度のボリュームの記事を書くのに3日もかけてしまった。
ちなみにオーバーツーリズムっぷりに萎えてしまい、旅行中もこの場面では著しくテンションが低かったと思う。
綾瀬はるかと懇ろな関係になりたい、そんな気持ちに蓋をするように明日も旅行記を書いていく。
年内に完結できますよう!