韓国の市外バス予約システム「BusTago」の使い方 解説

日本人が一番旅行しやすい国の一つ、韓国。

傑作ゾンビ映画、釜山行き(意地でも新感染で呼ばたくない)の舞台装置であるKTXのお陰で国内移動がしやすいのも魅力ですが、少し旅慣れてきた旅人がマイナーな地方都市に行く場合、お世話になるのがバスです。


韓国のバス交通網の充実っぷりには目を見張るものがある一方、バス社会であるが故、頻発してる路線であってもお目当ての便に乗れないことも珍しくありません。


そうなると事前に予約しておきたいものですが、独特の決済システムの壁に阻まれ、割と旅慣れている筆者も大いに苦戦しました。


そこで今回は備忘録として、韓国のバス予約サイト(システム)の1つ、BusTagoの使い方をご紹介します。

それではご覧ください。

HPリンク

m.bustago.or.kr

※この記事では、当該ホームページ操作画面のスクショを使用します。

韓国のバスについて

前提として、韓国の都市間バスには市外バス高速バスの2種類あります。


高速バスの方が市外バスより早い、とも一概によらず、これは大きい括りで見ると同じ行き先でも、市外バスと高速バスで路線が異なるからです。


例えば金海空港に近い釜山西部バスターミナルには、市外バスと高速バスの両方が乗り入れています。


一方、先日行った束草だと市外バスターミナルと高速バスターミナルが別々にあり、しかも徒歩で1時間くらい離れています。


よって訪問先のバスターミナルが分かれている場合は、走行時間だけでなく、宿や観光地までの距離も頭に入れた上で利用するバスを決めると良いでしょう。

BusTagoは市外バスの予約システムです。

注意点①予約は韓国語モードで

ここからは実際にバスの予約をする手順をご紹介します。

さて、グーグルでBusTagoと調べると、日本語のブラウザならデフォルトで日本語モードの方で開きます。


なんだイージーじゃないか・・・と思うのはまだ早い。

サイトを開いた際に注意書きが出ますが、実はチケットの予約や管理といった機能は韓国語モードでないと使えないのです。


日本語でも路線やタイムテーブル、運賃の検索はできるので、まず日本語で情報を集めた後、翻訳機能を使いつつ韓国語モードで予約すると良いでしょう。

注意点②都市名がめちゃくちゃに翻訳

韓国語モードに切り替え、いざ予約をしようと路線検索を開くと立ちはだかるのが言語の壁です。


やはりデフォルトの翻訳機能では外国の町の名前を訳すのには限界があり、ハングル表示のままのならまだ良く、とんでもない風に改名されてしまうのも珍しくありません。


個人的に、都市名(バスターミナル名)を選ぶ段階では下手に翻訳機能をオンにせず、ハングルのままで調べた方がストレスが無いと思います。

行きたい道や町の名前くらいはハングルで覚えておいて損はありません。
※道・・・日本で言う東北や関東のような行政区分

注意点③便の選択

希望の便の発着時間と運賃を確認し、座席を選んで「前売り」を押すと写真2枚目の表示が出ます。


なんとなくの日本語の趣きで「ああ、復路の便も一緒に検索できるんだな」と左の「往復前売り」を押すと、予約取り消しで最初の画面に戻るのでご注意ください。

このまま予約に進みたい時は右の「決済」を押します。


これは片道予約をしようとした場合に起きるトラップで、予定が決まっていて最初から復路の便も一緒に予約したい場合は、検索画面で復路の日にちも設定します。


この場合、往路の便選択→往路の座席選択→復路の便選択→復路の座席選択、という順番になります。

注意点④独特な照会番号設定

座席選択の次は、予約したチケットを照会する際の番号を設定します。

「非会員予約」を選ぶと、生年月日の下6桁と電話番号を入れることになりますが、電話番号の方が厄介。

普通に日本の電話番号を入れるとエラーになります。


これは日本の携帯の電話番号に使われる080や070が対応していないから起こり、ではどうするかと言うと、頭の3桁だけ韓国で使われている010に変えてしまうのです。


090-1234-5678って電話番号なら、010-1234-5678にして入力。これで次の画面に進めます。


あくまで予約照会のために使う番号で、登録した電話番号宛に何か連絡が来る訳ではないのでこれで良いのです。

注意点⑤独特な支払い情報入力画面

チケット前売りの借款に同意しますをすると、支払い情報入力の画面に遷移します。


支払いの区別は、基本的にはデフォルトの「一般決済」で「一般カード」を選びましょう。

他の選択肢には法人カードと海外カードがあります。

韓国では韓国のクレカした使えない、みたいな話を聞きますが、VISAやMasterのように国際的に通用度が高いカードなら一般カードを選べばOKです。


また、一般決済と並んで簡単決済の欄もありますが、これはどっちかを選択という訳ではなく、簡単決済の方はデフォルトの「ネイバーフェイス」からいじらずに操作を進めれば大丈夫です。


カード番号の入力画面。

1つ目のハイフン以降はダイレクト入力ではなく、キーボード式になります。


そして一番頭を悩ませたのが、「パスワードの前の2桁」

普通カードの裏面の3桁番号を入れる欄ですが、2桁ってなんやねん・・・


ここで自分の好きな2桁を入れてしまうと当然エラーとなり、じゃあどうすれば良いかと言うと、文字通り3桁番号の前2桁を入れればOK。

114なら11。914なら91。


こんなんで本当に決済できたのか・・・?と不安になるかと思いますが、私は問題なくチケットも購入できたし、ちゃんと後日カード会社の方に請求が届きました。


これで予約の方は完了。
お疲れ様でした。

注意点⑥チケット

予約後、「前売り照会」の画面で、自分で設定した番号を入れるとチケットを開けます。

黒塗りにしてる部分がQRです。


私がソウルと束草を往復した時は、往路/復路ともにバス車内の端末にQRを読み込ませる形でした。

紙のチケットは特に発行されません。


バス会社によっては、バスターミナルにある券売機でも発券するものと思います。

その場合は予約の時に使ったクレジットカードを差し込む必要があります。

東ソウルバスターミナルの券売機では、当たり前のように日本語を選択できました。

注意点⑦路線について

町単位では路線があっても、自分の使うバスターミナルからお目当てのバスターミナルまでの便があるとは限りません。


例えば東ソウルバスターミナルから釜山に行く場合、行き先が海雲台のバスターミナルとなり、先述の釜山西部バスターミナルまでの便はありませんでした。

西部バスターミナル行きのバスは、ソウル南部のバスターミナルから出ているみたいです。

まとめ

ハングルと操作性の関係で初見では戸惑うこと必至な予約システムですが、慣れてしまえばこんなに便利なものはありません。

特に地方都市行きのバスはほぼ地元民や学生ばかりで、韓国のサービスエリアに立ち寄れたりとローカル感が強い旅を楽しめます。