世界の町で朝メシを喰う/ブルネイ

ブルネイで食した朝メシを一挙紹介します。

一挙と言ってもブルネイで過ごした朝はたったの3回、残業続きでも何とかブログは書こうという私の心意気だと思ってご覧いただければ。

※この記事では1ドル=ブルネイドル/シンガポールドルとします。ブルネイドルとシンガポールドルは等価です。


ブルネイ2日目、安定の寝坊をかましてしまった私。

「早朝のバスでマレーシアに向かう」というプランが崩壊し、次のバスが来るまでの時間調整を兼ねて朝メシを食べることにしたのでした。


目に留まったAs-salihahというレストランに入店。

場所としてはブルネイホテルの向かい、バス乗り場がある大通りから一本入った通りにあります。


店の造りは至ってシンプル。

旅行者は皆無、清く正しいローカル食堂の趣きです。


さて、所謂「ブルネイ料理」と言えば、後述するナシ・カトと、サゴヤシの粉を葛切りのようにして食べるアンブヤという透明な物体くらい。


一方、国土こそ小さいですがブルネイは多民族国家です。中華系、インドネシア、マレーシア、インドなど多彩な料理を楽しむことができます。


看板に書いてあるkedai makanという文字を見るに、マレー系の店だと思われます。

でも料理のラインナップはインドネシア系なんだよな。


とりあえずアイスミロ(1ドル)で喉を潤します。

飾らない甘さが、まだ覚醒しきっていない脳に染み込んでいく東南アジアの朝。


飯はインドネシア風肉団子のバクソを注文。

人のブログで見て前から食べたいと思ってた料理です。


スープはちゃんとダシが効いていて美味しい。
塩加減も丁度良いです。

海外でスープヌードルを食べるとダシや塩気が悲惨なものに当たることも多いので、ひとまず「合格」です。


麺も日清のカップヌードル程度にはクオリティが高く、台湾の見様見真似的拉麺店とは比べ物になりません。

雰囲気的に、麺は小麦麺や米麺から選べそうでした。


主役の肉団子はプリプリ。
噛むとジュワッと肉汁が染み出し非常に旨いです。

他にも巾着的な具や大好き揚げワンタン(共にミンチ肉入り)も入っていて、見た目以上のボリュームがありました。


○Information

住所
95 Jln Pemancha, Bandar Seri Begawan BS8811

営業時間
8時〜18時(金曜のみ12時〜14時はお休み)

アクセス
ブルネイホテル前の川沿いのバス乗り場から徒歩1分


マレーシアのクチン、コタキナバルを観光し、1週間後の夕方にブルネイに戻ってきました。

そんなブルネイ2回目の朝に訪問したのが、宿の近くにあるThien Thien Chicken Rice

その名の通り海南風チキンライスのお店です。


こちらも飾り気の無い中国喫茶風の造りで、朝から夜まで大勢の地元民で賑わっていました。


シンガポールのチン・チン・イーティング・ハウスを思い出します。

www.sekainoasameshi.com


メニュー全体では、ミーゴレンやコロミーといった麺料理が多いですね。


一番上にあるナシ・アヤムがチキンライスのこと。アヤムは鶏肉という意味です。

店の人に聞いたところ、ナシ・アヤムは開店後2時間くらいしてからの提供とのことでした。


小生は海南チキンライスが大好き。

これは会社でも屈指の美女と海南チキンライス談義を交わしたからという訳ではなく、中一の春休みにシンガポールで初めてチキンライスを食べた時からマイ・フェイバリット料理の一つとなったのです。


直に再開する仕事への恐怖を頭から押しやり、甘めのアイスコーヒーと共にチキンライスを頂く幸せ。


チキンライスの肝は何と言っても米!

鶏のエキスと共に炊き上げられた米は、おかずが無くとも無限に食べられるんじゃないかと思うほどに旨い。


この手の料理には、タイ米などパラパラの米が絶対に欠かせません。

ここにうるち米の粘り気はいらない。

某台湾料理チェーンで、鶏のスープで炊いてないノーマルなうるち米のチキンライスを出された時は怒りで我を忘れそうになりましたよ・・・


チキンは骨付き。
シンガポールで食べる海南チキンライスとは趣きが違いますが、これはこれで良きです。

何よりデフォでかかっている醤油ダレが旨いです。


スープもよくダシが効いていました。

このレベルのチキンライスが3.5ドル≒400円で食べられるのは素晴らしいですね。


しかも早朝から夜での通し営業。

ガドンのナイトマーケットで食べ歩きしてから、ここで〆のナシ・アヤムを・・・という使い方もできますし、次にブルネイに行った時も再訪したいお店です。


○Information

住所
WW49+X22, Bandar Seri Begawan

営業時間
6時45分〜21時半

アクセス
ガドン地区の商業施設、ザ・モールから2分ほど。
ガドンにはバンダルスリブガワン(BSB)の中心部から1番系統のサークルバスで行けます。


ブルネイ最後の朝メシはキアンゲマーケットへ。

このブログでお馴染みブルネイホテル前のバス乗り場のすぐ近く、川沿いにあります。


ナイトマーケットと違って食堂は少なく、食材を売る市場としての性格が強いですが・・・


市場内を少し歩いて裏にまわると、飯を扱う店が何軒か並んでいます。


タッパーやケースの中におかずが入ってます。

ご飯もあります。


私はナシ・カトに玉子をトッピング(計2ドル)
これも安いっすね。


フライドチキンwithライスのナシ・カト。

ナシはナシゴレンのナシ。
カトはノックするという意味で、飯を持ってドアをノックするイメージからこんな名前になったのだとか。


こんなシンプルな料理ですから、期待から上振れすることも下振れすることもありません。

「普通に美味しい」を地で行く味です。

まぁ、私はこういうシンプルな料理は好きですがw


淡白な味に変化を与えてくれるのが、サンバルという辛味噌のようなもの。

これがないと本当にただの「チキンライスと米」になってしまうので、サンバルの存在は欠かせません。


市場内にはイートインスペースがあるので、ホテルに持って帰らなくても食べられるのが良いです。

手洗い場もあって全体的に清潔でした。


食後はミロ(1ドル)を飲みながら市場を散策します。

実に味わい深い、旅先の朝の時間です。


ちなみに・・・

市場横のゴミ捨て場にはたくさんの猿がいました。
テングザルじゃない、量産型の尾長猿です。

○コメント

ブルネイは全体的に食のレベルが高いと思います。
色々な民族の飯が食べられるので、選択肢も豊富です。

マックやジョリビーもあるので朝食に困ることはないですが、できれば朝はローカルな食堂や市場に赴いていただきたいですね。

旅先の朝って、とても豊かな時間だから。