River City Inn ◁つづきからはじめる
シンガポール2日目。
この日は丸々一日を観光にベットできる日なので、朝早くから散策を始める。
7月に北海道に行った時、豪雨に見舞われてろくに観光できないまま旅行が終わってしまった。
その後、ニュージーランド、京都、岩手と旅行したが、いずれも行動に支障が出るレベルの雨が降った日が何日かあり、「おお、天は我から旅行すらも取り上げるのか!」と嘆いたほどだ。
シンガポールは熱帯なので、季節に関係なくモンスーンが頭にチラつく。
まして直近の旅行では天丼レベルで雨に苦しめられたため、内心穏やかではなかったのだが、今回はほぼ雨の影響は受けなかった。
まずは朝メシを食べるために、有名なラッフルズホテルの方面に向かって歩いている。
せっかく買った地下鉄・バス乗り放題のSingapore Tourist Passが無駄になるのでは?と思う読者もいるかもしれないが、僕の旅行は街歩きが主軸だし、体力に余裕があるうちは徒歩を選びたい。
こういう奇抜かつ洒落たデザインのビルが多いから、シンガポールはいくら歩いても苦にならない。
僕はどちらかというと昔ながらの町並みや細い路地が張り巡らされた場所(白川郷や尾道、オフリドやセンテンドレなど)が好きなので、シンガポールの近代的でクリエイティブな街は新鮮である。
天井が地面の水溜りを反射して、炭治郎の精神世界のようになっている。
サッカーか何かの試合をしていた。
こんな暑くてジメジメした国で生まれたら絶対に剣道してなかっただろうな。
シンガポール好きだなー
ラッフルズホテル近くの喜園珈琲店に来た。
地球の歩き方にも乗ってる中華式喫茶店で、カヤトーストを庶民的な価格で楽しめるらしい。
この日は土曜日。
リラックスしたムードの地元民で店内は混み合っていて、20分ほど列に並ぶことになった。
カヤトーストのセット(甘いコーヒーと半熟卵付き)に単品でソーセージ。
500円以下でこの内容は素晴らしい!
清く正しい「世界の町で朝メシを喰う」だ!
甘いカヤジャムと、しょっぱいバターのマリアージュが絶妙!
この味を是非とも日本でも楽しみたいものだが、カヤジャムは植物由来につき日本への持ち込みは制限されるらしいので残念・・・
と聞いていたのだが、2022年時点で既にその規制は解除されていたらしい!!畜生!
このコーヒーが、ベトナムコーヒーのように底に練乳が沈んでいて美味しかった。
やっぱり、ローカルな食堂で朝メシを食べている時間が一番「旅」を実感できるかもしれない。
ご馳走様でした。
食後、MRTで移動する前にラッフルズホテルに参拝。150年近い歴史を誇る超有名ホテルだ。
コロニアルな佇まい。
醸し出される伝統と格式。
きっと目玉が飛び出るほど高いのだろう。
でも、いつかこのホテルに宿泊したい。
マリーナベイ・サンズより強く憧れる。
ラッフルズホテルの大きなホテルで眠れば、きっと在りし日のシンガポールを、オリエンタリズムを味わうことができると思う。
こちらの駅からMRTに乗る。
エスプラネード駅
ドビー・ゴート駅で乗り換え。
シンガポールの地下鉄では、駅ごとにそのエリアを表現したデザインや、広告を楽しむことができる。
海外の広告好きの僕はニコニコだ。
目的地のオーチャード駅に到着。
ここの駅の広告は・・・ポケモン!?
うおおおおおおおお!!!
ポケモンSVだぁぁぁぁぁぁぁ!!!
僕はご存知の通りポケモンがち勢。
ストレスフルな仕事をこなした後に育成する気力が湧かず、なんだかんだ2ヶ月以上ポケモンに触れてないけど、この時はまさにSVの販売間近ということでその販売を心待ちにしていたのだ。
海外の駅に、日本のゲームの広告が貼られ、テーマソングが流れている。
これはもう日本人としてはムチャクチャ嬉しい。
それが大好きな作品となれば尚更である。
これからも日本を代表するゲームとして、世界平和に貢献して欲しい。
オーチャード駅も地下に張り巡らされたショッピング街と直結なので、歩いているだけで楽しい。
雨の日なんかは、買い物に興味がなくても地下街を歩いてるだけで暇を潰せると思う。
シンガポールでは、こんな感じのフレッシュオレンジのマシーンを結構な頻度で見かけた。
River Wondersにもあったと思う。
美味しそうだけど、ホーカーズならともかく屋外に放置されてる自動販売機でフレッシュジュースはどうなんだろうか。具体的に言うと虫。
オーチャードまで来た目的はここ。
地球の歩き方に「レート良く両替できる場所」として紹介されているラッキー・プラザである。
最近ではラッキー的な言葉を聞くとそっち方面のことを考えてしまうが、このラッキー・プラザはそういう施設ではなく、フィリピン系のショッピングセンターとのことである。
ファッション系の店から美容院、フィリピンの輸入食品店まであらゆる店がある。
他の民族の人が異文化を楽しみに来る、という感じではなく、客はほとんどフィリピン人ぽかった。
店の感じがフィリピンのボホール島で買い物したショッピングセンターに似てて懐かしくなり、飲み物を買うことを条件に店の写真を撮らせてもらった。
フィリピン料理の食堂もたくさんある。
長旅だったら一回くらい食べてみたかったな。
地下にもフードコートがあった。
お、お前はジョリビー!?
久しぶりに食べたかったが、残念ながら開店前。
他の店はもう営業してるのに・・・
ちなみに肝心の両替だが、レートはほぼチャンギ空港の両替所と同じ。
前の旅行記にも書いたが、手間を考えたらチャンギ空港でまとめて両替してしまうのが良いと思う。
でも、
筆者「レートいくら?」
婆「○▲□◁!!」
筆者「え?聞き取れないよ」
婆「○▲□◁!!」
筆者「怒らないでよ」
婆「怒ってないよ」
筆者「大きい声出さないでよ」
婆「怒ってないよ」
と両替商のおばちゃん(中華系)と会話を楽しめた?ので、それはそれで良い思い出になった。
撮影料として買ったミロを飲みながら、次はどのエリアに行こうか考える。
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