【旅行記】2022夏ニュージーランド最終回 叶わぬ夢数えて眠れない夜

2年ぶりの海外旅行となった今回の旅。

コロナ前と同じようにバックパックを背負い、ドミトリーに泊まり、地元民と同じ物を食べ、不完全ながらも一期一会を楽しみ、公共交通機関で移動する。


無事に陰性証明も獲得でき、ブログのネタも大量にでき、旅先のロマンスがないことを除けば全て思い通りにことが運びました。


最高の思い出をありがとうニュージーランド。この思い出は一生忘れない。あとは無事に帰るだけ。お世話になった人への感謝を胸に、このまま万歳三唱夕日に向かってダッシュ!!


・・・とこのブログがきれいに終わる訳もなく。


2022年8月時点で、オークランド→成田のニュージーランド航空は8時50分発のみ。

国際線の場合、出発の2時間前に空港入りは常識ですが、今回はさらに空港職員による陰性証明のチェックが入るという・・・


ちなみに、当時の成田⇔オークランド往復は一日一本、週に二回のみですので、夏休みにニュージーを旅行するぜ!という人が同じ便に集中、カウンターが大混雑することは容易に想像できます。


と、いうことで今夜は徹夜です。

始発のエアポートバスで確実に空港入りして、人が来る前にとっととチェックインを済ませてしまおうという算段。夜行バスと徹夜が連続するのはアラサー的にはキツいけれども仕方ない。


常人ならば今日は21時くらいに寝て明け方起きる・・・という動きになるのでしょうが、筆者はこれまで配属された全ての部署で寝坊した経験のある剛の者ですので、寝過ごすリスクが極めて高いのです。


そうと決まれば夜食です!

前回の記事で買ったアボカドサーモンロールを食べます。生臭さはなく、とろっとしていて美味しいです。


もちろんワサビもついてきます。

これまでワサビは食べられませんでしたが、社会人になって海鮮居酒屋や港町に行く機会が増え、場数を踏むうちに克服しました。


少しでもベッドで横になったら値落ちするリスクがあるので、ここは自分に厳しく、朝4時頃までコモンスペースで過ごします。


ところで、このAttic Backpackersというゲストハウスには夜更かしな人が多いですね。

日付をまわってもリビングをウロウロしたり、宿泊客者同士で雑談してる人が目立ちます。

しかも酒に酔ってる訳ではなく、単純にシラフで夜更かししているようです。


これが日本政府フォーマット。

結局のところ、これを空港職員が確認するまでは帰国できるか分かりません。


苗字と名前の順番はこれでいいの?少し汚れちゃったけど大丈夫?など、些細なことが気になります。



・・・・・

[Day9]


さてさて、深夜2時を回ったところで恒例の総点検といきましょう!!


総点検とは?

中国やイランなど、麻薬を所持していたら死刑の国を旅するうちにできた習慣。

例えば悪人が筆者の荷物にドラッグを忍び込ませたとしても、それが空港で見つかれば一発アウトなので、町から町に移動する前や入出国の前は必ずバックパックの中身をひっくり返し、見に覚えがない物が入ってないか確認するのです。


被害妄想乙www麻薬なんて持ってても大したことにならないっしょwwwって方はぜひ、ミッドナイトエクスプレスという映画を観てみてください。

なお、「ミッドナイトエクスプレスに乗る」とは脱獄を表す隠語であり、バックパッカーのバイブル・深夜特急の題名の由来になっています。


その後も眠気に耐えながらだらだらネットしたり、ブログの下書きをしてなんとか時間を潰して、時刻はようやく4時20分。ぼちぼちバス乗り場に向かいます。


ちなみにこのAttic Backpackersはバス乗り場(インターシティやエアポートバスが発着する)から徒歩5分の場所にあることが決め手となって予約しましたが、宿の秩序はかなりカタストロフィでしたね。
 
荷物として使っていたドミのベッドにいたら勝手に西洋人バックパッカーの女が寝ていたり、部屋には洗濯物の生乾き臭が充満していたり。

連泊する宿ではないかもしれません。


この時間ともなると出歩いている人は少なく、数少ない人は出歩いている人は正しく「輩」なオーラを醸している人ばかり。

絡まれないと良いのですが・・・


案の定絡まれました。

きな臭かったので、道路の反対側から大回りしようとしましたが逃してくれませんでした。


絡まれた言っても「ヘイヘイ、ジャパニーズHey Hey!!コンニチハー!」とダル絡みされた程度ですが、少し緊張しましたね。

現地で律儀にマスクをつけている人なんて東洋人やエリート層の人くらいなので、こういう時に悪目立ちするんだよな・・・


バス乗り場にはベンチなどはありません。

この時間は当然コンビニもやってないので、ただ突っ立ってボーゼンと眠気に耐えるだけです。


出発の10分前くらいにようやくバスが来ました。

なお、チケットはオンライン上で予約しておきました。バス車内でも買えますが、いずれにせよクレカ決済になるのでご注意ください。


5時の始発で空港に向かいます。


陰性証明書のチェックを考えたら始発に乗らないと時間カツカツだと思うのですが、乗客は僕を入れて3人、日本人はいませんでした。

きっとニュージーランドを旅する人のほとんどがレンタカー移動、もしくはエアポートホテルにでも泊まっているのでしょうね。


眠気まなこを擦りながら、夜行バスや早朝便で次の町に移動する瞬間が大好きだけど


それが帰国便までの片道切符であれば話は別。

ロトルアにも行きたかったし、南島には足を踏み入れられなかったし、なんならニュージーから飛び出してオセアニアの国々も旅したかった。

サラリーマンはクソです。


明け方の空港はなんとも幻想的であります。


さて、始発で移動したことが功を奏し、ガラガラのカウンターにて爆速で搭乗手続きが完了しました。
陰性証明も問題なし。


僕がチェックインを済ませた20分後には長い行列ができていたので、完全勝利と言えます。


余った時間でお土産買い足し。

昨日の夜、慌てて街でお土産探ししなくても、普通に早朝でも土産物屋や免税店営業してるんだね・・・


初日も利用した屋外のカフェで、この旅最後のフラットホワイトをしばきます。

奥に写っているピンクの物体は、心配性の母が持たせてくれたハンドジェルです。


少しずつ動き始める早朝の空港を眺めながらのコーヒータイム。贅沢な時間です。


コントロールエリアの手前にも、少しだけ営業している飲食店がありました。


これ以上やることもないので、とっととイミグレに行っちゃいましょう。

入国審査が厳しい国の常で、出国審査に関しては簡単にパスできました。


リラックスできそうなソファやWi-Fiがあるので、暇つぶしには全く困りません。


コントロールエリアの免税店は凄まじいボリューム。

ニュージー旅行のお土産は、空港で買うのが一番楽かもしれません。


いよいよこの旅も終わりに近付いています。


搭乗します。

帰りの便には、観光客だけでなくスーツをキメるエリートっぽい方々や、何かの競技の代表選手っぽい方々も乗られていました。


ありがとうニュージーランド。

本当に本当に楽しかった。
特にタウポが居心地良かったです。


タゥポァ!タウッポァ!!
大大大大大大大大大大大好きだよぉぉ!!!


お待ちかねの機内食一回目。
ベイクドビーンズと卵にソーセージです。


取り巻きの甘い物たちのどれか一つでも普通のパンだったら良かったのですが・・・


やってらんないので朝からビール飲みます!


最初は映画観ようと思いましたが、夜行バスからの徹夜は流石に身体が堪えるので食事の時間以外はほぼずっと爆睡していました。

なので、そこまでフライト時間は長く感じませんでしたね。結果オーライです。


機内食二回目。

朝飯から一転、ビーフキャセロールにチーズとクラッカーにパンと、大ボリュームな内容でした。


成田に着いた後はひたすら歩かされ、無事に日本入国。帰国前PCRを巡る長い旅も終わりです。


夏休みはあと一日あるので埼玉の実家に戻り


地元のラーメン屋で夕飯を食べて帰宅!




あとがき

久々の海外は言うまでもなくとても楽しかった。

帰国後から加速度的に仕事が忙しくなったためブログの更新も滞りがちになり、なんとか大晦日に旅行記を書きあげることができました。


今年のまとめ記事代わりに何か書こうと思いましたが、もうすぐ中標津空港に着陸するのでこのへんで。

来年も世界の町で朝メシを喰うを宜しくお願いいたします。良いお年を!