ジーランディア ◁つづきからはじめる
ビジターセンターでビデオを見た後、いよいよ夜のジャングルに繰り出します。
当たり前ですが明かりを発する人工物はほぼ皆無なので真っ暗です。
ツアー中の明かりはほぼ全て、レンジャーの持つ懐中電灯に依存することになります。
うーん、眠っていた本能が目覚めるレベルの暗さ。
これは写真撮影は厳しいですね。
序盤は植物や「ここにこの鳥が出現するような可能性がある」のようなことをレンジャーが説明してくれますが、こっちは鳥を見に来ているのでぶっちゃけそこまでテンションは上がりません。
前回の記事に出てきたショートカットのお姉さんが一人で参加していれば、あるいは僕がもっと英語に堪能だったらもうちょい盛り上がったかもしれません。
今この記事はサイゼでワインを飲みながら書いているので言いますが、僕はショートカットでジーパン&Tシャツ、黒スキニー&上ノースフェイスのような女性を見ると激しくコーフンします。
・・・と、退屈してたらガイドが一言。
「Kiwi・・・」と。
いやいやいやいや、ここはまだトレイルの最序盤。
ポケモンなら最初のポケセンにすら辿り着いてないレベルですと思ったら本当にいたぁぁぁぁ!!
皆さんガチ勢でとても写真をパシャパシャ撮れる雰囲気ではなかったのですが、確かに目の前にキウイがいます!小さくてモフモフしてて可愛い!!
レンジャー曰く「こんな序盤でキウイを見たのは初めて」のこと。
幸先良すぎますね。
この勢いでPCRもクリアしたいところだ。
夜行性の鳥を守るという観点でフラッシュ撮影は厳しく禁じられています。
真っ暗で普通の撮影もしにくいので、ブログ用の写真を場面ごとに数枚撮って以降は「目の前にいるリアル」を楽しむことにしました。
こちらは給餌コーナー。
要は餌付けで鳥が来るので、いわばカビゴンやイダイナキバのような確定出現スポットです。
これがキウイと並ぶ飛べない鳥の代表格、タカヘ。
調べたらクイナの仲間みたいですね。
タッパは高くないですが、飛べない鳥ということでどこか恐竜のようなワイルドさを感じます。
じっくり観察できるので、ある意味キウイよりも感動しました。
ちょっとお高かったですが、ナイトツアーに参加して本当に良かったです。
こちらは手すりにへばりついていたナメクジないしアメーバー系の生命体。
森にお帰りいただきたいです。
ちなみに、メインガイドのレンジャーの助手が単独でジャングルを探検して珍しい鳥がいたら無線で教えてくれるのですが、こんな暗い森で単独行動なんて肉食動物がいないにしろ恐ろしすぎます。
その恐怖心が出世してメインのレンジャーになるためのモチベーションなのかもしれませんね。
そのような感じで無線で連絡が来たので現場に急行すると、またもキウイ発見!
今度は写真ありです!
名実ともにニュージーランドの象徴、そんなキウイが目の前にいるのは何とも感慨深い。
そしてやはりモフモフしてて抱きしめたくなります。
その後も何回かキウイに遭遇したりしながらゲートに戻ります。
ボツワナのサファリが驚くほどスカだったので正直あまりジーランディアにも期待していなかったのですが、キウイやタカヘに出会えて本当に良かったです。
トイレの壁にへばりつナメクジの生命体やカマドウマ系の生命体がひしめく様を見学します。
ここで参加者の一人が便意を抑えきれなくなったのか、このトイレに入って行った!メンタル強い!
なので図らずもここで少しの休憩。
そういえばさっきスマホが振動した気がしますが、LINEでも来たのかn
”COVID-19 Test Result ”
いやいやいやいやいやいやいやいや
結果来るの夜中だって言ってたじゃーーん
正直、今の僕が一番興味あるのはキウイでもあの人の彼氏もしくはフィアンセが誰かということでもワンピースの最終回でもなくPCRの結果です。
でもこんな夜の森で結果を見ても、「そっか陽性か、ほなここで自主隔離しまひょうか〜」とする訳にもいきませんし、、、
なのでここでは絶対に結果を見れないのです。
せめてビジターセンターに戻ってから・・・陽性でも帰りは歩けない距離でもないし、とりあえず今日はゲストハウスのスタッフに懇願して適当な個室か物置に一次避難すれば・・・
こうなれば残りのツアーはただの消化試合。
キウイはもうお腹いっぱいだから早くビジターセンターに・・・星座なんかどうでもええわ!
陰性キターーーーーー!!!
Negative表記ではなくNot Defectedだったので一瞬結果が分からず焦った・・・
いやはや、この安心感は恐らく帰国前PCRマスト時代に海外を旅した人にしか分からないでしょう。
徹底的に防疫したから当然の結果ではあるのですが、これで親友の結婚式に行ける・・・
帰りは路線バスが運行している保証がなかったので、レンジャーにタクシーを呼んでもらいました。
1000円くらいだったのでそこまで高く感じませんね。人通りがかなり少ない道なので素直にタクシーを使って良かったです。
夕飯は、カウントダウンより少しお高いNew Worldというスーパーで買ったお惣菜を宿で。
普通に美味しかったです。
今でこそブログのネタのために外食メインですが、スーパーやローカルコンビニで惣菜や弁当を買って宿で食べるのも気楽で良いものです。
入国5日目(到着日を0日とカウント)なのでダメ押しで簡易キットを使いましたが、当然こっちでも陰性。
自信を持って当局に結果を報告しました。
朝のPCRから始まり、高級ステーキ、テ・パパ、ナイトツアー、PCRの結果発表と、この旅行で一番盛り沢山な一日でした。
観光できるのもあと2日、ブログ的にもあと6記事くらいで終わりますかね?
The Dwellington ◁セーブする