【乗船記】竹芝→三池港(三宅島)/東海汽船

標記の件、東海汽船で竹芝客船ターミナルから三宅島に移動したので、備忘録として残します。
どうぞご覧ください。

○ターミナルまで

船での移動なので、兎にも角にも船乗り場に行かなくてはお話は始まりません。

竹芝客船ターミナルの最寄り駅は3つあり、今回は横浜からJRで移動して浜松町駅からのスタートでした。
案内板も多く、迷うことはないと思います。


この辺はおシャンティなオフィスビルがほんとに多い。僕もこういう会社でエリートサラリーマンとしての人生を送れば気の強いサバサバ系コンサル女子と恋に落ちたかもしれないのに・・・

妬ましいなぁ妬ましいなぁ


駅からしばらく歩くと竹芝客船ターミナルの象徴とも言える巨大なマストが見えてきて、これから始まる船旅への期待が否応なしに高まります。

この交差点にファミマがあるので、食料や島に持ち込む日用品など最後の買い物を済ましょう。


なお最寄りについては、

・ターミナルに一番近い、ゆりかもめ竹芝駅
・JRの浜松町駅
都営地下鉄大門駅(歩く距離は一番長い)

となっております。

こればかりは自分の家や職場の最寄り駅から一番行きやすい駅を使うのがいいので特におすすめはありませんが、歩くと言っても大した距離ではないので、無理してゆりかもめに乗り換える必要はないと思います。

○チケット引き換え

東海汽船のチケットにはWeb/電話/旅行代理店の3つの予約方法があり、僕はWebで予約しました。

なお、Web予約をするには会員登録が必要となりますが、「IDは一度しか表示されない」「IDはメールで通知されない」「一度パスワードどIDを忘れたら再発行できない」という厳しい制約があります。

詳しくは過去にブログに書いたので良かったら読んでみてください。

www.sekainoasameshi.com


ターミナルに着いて最初にやらなきゃいけないのがチケットの受け取りです。

ターミナルに入ってすぐ、右側にある「東京諸島 航路案内所」に行き、スタッフの方に自分の予約番号などの情報を伝えます。


すると自分が乗る船の情報(便名や日付など)と氏名が印刷された乗船券を往復分渡されるので、年齢や島に行く目的などを自分で記入します。

これで乗船準備はおしまい。記入後にもう一度さっきの航路案内所に行く必要はありません。


また竹芝客船ターミナルからは東海汽船ではなく小笠原海運も発着しますが、小笠原行きについては筆者も経験がなく、各自でお調べください。

○乗船まで

このあとは乗船まで自由なので、旅の準備でもして時間を潰しましょう。

写真の売店は多くの旅ブロガーの記事で見たことがあります。ようやく自分も東京の島に行けるのだと、なんだか嬉しくなりました。

なお、ターミナル内のレストランについては閉店したようなので、乗船前に食事したい人は注意。
また、喫煙所は屋外にあります。


ターミナルは意外と広く、歩き回っているとこんな部屋を発見しました。
むむむ、旅情をくすぐられますね。

○乗船

出発のアナウンスが流れると、いよいよ旅立ちの時。先ほどの乗船券を係の人に見せて乗船します。


客室はいくつかのグレードに分かれており、僕は一番安い2等和室。いわゆる雑魚寝部屋です。

こういう部屋はコンセントの数が限られているのがお約束。ブロガーとしてはバッテリー切れで写真を撮れなくなるのが最悪なので、まずはダッシュで部屋に行きコンセントを確保しましたが、結論から言うと一人でこの部屋を占領することができました。

この日は木曜日で乗客も少なかったので、密を避けて各部屋に乗客を分散させてくれたのでしょう。


往路の運賃は、ネットで予約したことによる早割のようなものが適用され、5960円でした。

雑魚寝とはいえ最低限の仕切りと枕があるので十分。何よりごろ寝できるのが最高です。


コンセントを確保した後は、出港前のエモさを堪能するため甲板へ移動しました。

○出港後

船旅の楽しみと言えば、海を眺めること!

特に東京湾と言えばクルージングが催行されるほどの夜景の名所。このメカニックかつアーバンな美しさは、佐渡汽船や津軽海峡フェリーにはないお楽しみです。


僕のスマホじゃ夜景をキャッチしきれず、この美しさをお伝えできなくて残念。

実際は写真の数倍は綺麗で、不思議な浮遊感と非日常感を堪能することができます。なんと言うか、DAOKOの水星がとっても似合う景色でした。


レインボーブリッジの下を潜るのもアツいです。


出港してしばらくすると、タワマンやオフィスビルの夜景から、徐々に工場や物流拠点、プラントといった景色に変わっていきます。この工業地帯の夜景も美しかったですね。

なお、このあたりから少しずつスマホの電波は弱くなっていき、横浜のあたりでまた陸に近付くので一度復活、外洋に出るとスマホはお預けです。

船のWi-Fiは食堂を利用すると使用可能みたいですが、どちらにせよ外洋ではWi-Fiも使えません。


景色を堪能したあとは船内を探検します。

先ほど景色を見た甲板の一つ下のフロアの甲板には、机と椅子があるので飲食も可能。

また、地べたにレジャーシートを広げて酒盛りをしているグループも多かったですね。


寛ぎ処のラウンジに


自動販売機コーナー。船内では飲み物やお菓子、カップ麺を購入することができます。

食堂は出港後一時間くらいでクローズしたはずなので、食事したい人はお早めに。


トイレも清潔でシャワールームもあるので、船酔いさえケアしたら快適な船旅になるでしょう。


一定の時間を過ぎると部屋は消灯されます。
往路については全く船酔いせず、熟睡できました。

○三宅島到着

明け方、島が近付くとアナウンスがあるので下船の準備を始めましょう。
往路のチケットは下船時に回収されます。


また、この航路は竹芝→三宅島→御蔵島→八丈島となっており、要は三宅島は終点ではないので、寝坊して乗り過ごさないようご注意ください。
観光客の大半は八丈島が目的地なのでしょうね。


荒々しい島の風景を眺めつつ、三宅島に到着!
伊豆諸島の中でもまさかデビュー戦が三宅島になるとはですが、これも僕らしくていいと思います。


ちなみに、民宿やホテルに泊まる場合は基本的に迎えが来ることと思いますが、三宅島には港が3つあり、当日にならないと船が発着する港が分からない不思議のダンジョンシステムを採用しています。

竹芝からの船については、当日の朝4時頃にどの港に着くか発表されるので、宿主は早起きして情報を仕入れた上で迎えに来てくれるのですね。

また、送迎を頼まない/送迎サービスがない場合も、三宅村営バスが臨時で出るのでご安心を。

○まとめ

初めての夜行船での旅は、東京湾の幻想的な景色も相まって印象深いものになりました。

八丈島や大島に比べると、観光目的で三宅島を訪問する人は少ないと思いますが、火山が創った絶景や特異な自然環境は一見の価値ありです。
その際は是非、東海汽船での船旅も楽しんでください。必ずや良い思い出になることでしょう。



この記事がなにかの参考になれば幸いです。