[Day8]
とうとう観光最終日、ガンガン動き回るにはしっかりと朝メシを食わねばならぬ、ということで再び和商市場にやって参りました。
正直、勝手丼に関しては観光客向けのグルメという評価をくだしているものの、駅の近くで朝から海鮮が喰えるのは便利なんですよ・・・
今日は安いネタをたくさん盛ってもらうことで豪華さを演出する方向にしました。
鮭や白身魚が美味しかったですね。
食後、市場内の弁当屋で昼飯を見繕い、駅前のバス乗り場から観光地を目指します。
野生生物保護センター、釧路市展望台、温根内ビジターセンターは同じ路線に位置しているので、乗る便を見極め、少々の裏技を使えば車がなくても十分に満喫できるのです。詳しくは後述。
そんな訳でまず一箇所目、釧路湿原野生生物保護センターに到着しました。
環境庁管轄の施設です。
野生生物とありますが、実質的には猛禽類をテーマとした施設です。入館は無料。
一般客向けの展示コーナーと猛禽類の保護ケージに分かれており、バックヤードツアーに参加すれば間近で保護ケージ内の鳥を観察できます。
※バックヤードツアーには参加できませんでしたが、その運営に色々と思うことがあり係の人とお話させてもらいました。詳しくは別に記事を書こうかと思います。
展示コーナーは生物の模型や剥製と解説パネルといった感じ。今回も写真撮影・写真掲載の許可を頂いてブログを書いてるので誤解なきよう。
保護施設ということで、やはり興味深いのが鷲やフクロウの死因についての解説。
越冬のため北海道に来る→餌が少ないので地上にある動物の死骸に依存する→車や列車に轢かれる、というショッキングなことが書かれていました。
他にもエゾシカを鉛玉で仕留める→放置された死体を食べて鉛中毒で死ぬ、などなど。
佐渡のトキが乱獲や生息地&餌の減少で絶滅に至ったのに対し、フクロウや鷲は彼らの食生活と人が悪い形で噛み合ってしまった訳ですね。
フクロウの雛(のぬいぐるみ)を抱っこして重さを体験してみようのコーナー。
もふもふで抱き応えがあって良かったです。←?
居酒屋でお話したご夫婦(時系列的にはこの日の夜になります)が知床で泊まった民宿はフクロウの宿として知られていて、宿の敷地に来るフクロウを館内から観察できるそうです。
とてもアツいっすね!
それはぜひ泊まってみたい。
再現された森を歩いて鳥たちの鳴き声を聞いてみよう!のコーナーです。
なおこの施設では、トキのところとは違って「繁殖」には携わっておらず、保護された鳥たちは怪我や病気が治ったら自然に帰されるとのことでした。
インスタにこのフクロウの写真をアップしたら、コタロウさん(根室のゲストハウスで仲良くなった狩人)が「これ、釧路野生生物保護センターの子ですよね!?特徴的な表情なのですぐに分かりました!ニヤァァァ・・・」とコメントをくれました。
やはり彼は只者ではありません。
大阪に行った際はよろしくお願いしますね。
館内のモニターからケージの中の鳥を観察できます。
僕がこの手の分野に興味があると悟ったスタッフの方が、鳥を見やすいようにカメラを調整してくれました。他にも色々と解説してくださり、何から何までありがとうございました。
そして建物の2階には双眼鏡が設けられており、窓から猛禽類を観察することもできます。
うーん、やっぱり近くに見たかった。
次に土日に釧路に行く時は絶対バックヤードツアーに申し込もうと思います。
窓の外を見ていたら遠くに鹿の親子がいました。
昨日はあまり動物を見られなかったので、今日こそは多くの動物に会いたいものです。
そんな感じの野生生物保護センターでした。
駐車場も広く、バスの本数もまぁ多いので、温根内ビジターセンターや展望台と合わせてぜひ訪れて欲しい場所です。おすすめ。
さて、バスに乗ってお次は釧路市展望台に来ました。なかなか存在感を放っていますね。
480円を払って入場。
また、チケットを買う際に温根内まで歩くルートを教えてもらいました。
ここで徒歩を発動することが、公共交通で野生生物保護センター・展望台・温根内ビジターセンターを一日で満喫するコツです。
展望フロアより下の階は、湿原に住む生物についての展示があります。
大きな大きなイトウですが、実は鮭の仲間です。
自然環境を破壊する外来種。
とはいえこれまで北海道を旅行していて、鹿やキタキツネを(毎日)目にするのに対してアライグマなどは見たことがありません。
持ち込まれたミンクが養殖場から逃げ、千歳川に定着したという話は前に聞きましたが。
また、温根内ビジターセンターの散策路で最も頻繁に見られる動物はミンクだそうです。
ほぼ毎日、来客から「こんな動物いたんだけど・・・何?」の問い合わせが来るんだとか。
展望台からの景色はこんな感じ。
うーん、湿原らしい湿原が見えた細岡展望台と比べると、普通の森・草原という感じです。
展示もそこまでボリュームはないので、入場見送るのも一つの選択かもしれません。
とはいえ入場料が高い訳ではないので、道中訪れる価値は大いにあると思います。
スタッフの方も散策の相談に乗ってくれますし。
外のベンチで弁当を食べ、午後の観光に備えます。
つづく