【旅行記】2022GW北海道5-1 霧が晴れたらそこには別世界が広がっていた!

黒スキニーorジーパンに白いTシャツ、という組み合わせが一番グッと来ますね。


[Day5]

女将さんの「朝ごはんできたよー!」コールで目を覚まし、食堂にて朝メシ。
シンプルながら美味しいおかずです。

余談ながら、ちょうど旅の中日だったこともあり、諸々の調整のため霧多布里では個室泊にしました。
個室だと疲れの取れ方が違いますね。


食後、友人Nがお土産にくれた夕張カステラを頬張りつつ今日の計画を練ります。


チェックアウトは少し早めに、最後に宿主夫妻と記念撮影をしてから爽やかに出発。

拘りの強くひょうきんな宿主と、ハキハキしている奥様が切り盛りする素敵な宿でした。
こういう髪型で気の強い人って魅力的ですよね・・・

(旅先で)会えるといいな、そういう者と。


そしてなんなんですかこの快晴は!
同じ道のはずなのに、昨日の夕方チャリで走り抜けた時とはまるで別世界。


舞台が北海道モチーフのポケモンDPでは、濃霧で視界が悪いのをきりばらいという技で攻略する場面があるのですが、この違いっぷりを見るにポケモンはかなり忠実に北海道を再現していると思います。


領域展開・・・


今軽く調べたら釧路近辺における霧の発生には海流が関係しているそうですが、自分の経験的にどちらかというと山で霧を見ることが多かったので、標高がわりかし低い場所で霧に遭遇するとは。


まして昨晩のように10メートル先の景色も分からないような濃霧は初めてです。


晴れてしまえば水の景色がこうも美しい。

台湾の高美湿地や中国のナパ海を思い出します。


霧多布の町も霧がなければ実に普通。


実は、根室〜釧路間でどこかマイナーめな場所に寄りたいと、当初は厚岸を考えていました。

ですが厚岸のユースがなんとGWはお休みするそうで、「道東旅人宿の会」のホームページで見つけたのが霧多布里でした。

霧多布はこれまで聞いたこともなかったので、怪我の功名ではないけど今回のような刺戟的な体験ができて結果オーライだったと思います。


町を通り抜け、坂を登り岬までの一本道を爆走。
晴れてたらちゃんと海見えたのね。


そんなこんなで再び霧多布岬にやって来ました。
明らかに昨日より観光客が多いです。


ちなみに、霧多布岬まで行くバスがなくなったため、公共交通で岬まで行くには温泉ゆうゆまでバスで行き岬まで3.2kmを歩く必要があります。

霧多布里の女将曰くヒグマはいないとのことですが、基本的にはレンタカーを使うほうが便利です。


相変わらず波は激しいものの、地獄みたいだった昨日とは異なり海面を観察できるくらいではあります。


なお写真に写っている白い点のようなものは全て海鳥。アザラシもわりとよく姿を現しますが、岩肌から離れた場所にいるので写真は厳しいです。


実は湿原センターで双眼鏡も借りていました。

アザラシは息継ぎのため、定期的に(直立不動で)頭だけ水から出してプカーっと浮いてきます。
海を眺めていて、突如黒い点のような物が現れたらそちらに向けて双眼鏡を構えるのです。

そんなん分かるわけないだろ!ばん!(机を叩く音)と思いきや、意外と肉眼でも分かるもの。


野生のアザラシを見るのは初めて。
双眼鏡で観察した感想は、顔だけ見てもヴォルデモートみたいでのっぺりしてて少し怖い、です。

アザラシの可愛さには、あのずんぐりしたワガママボデーが大きく貢献していると思います。


霧多布の特産品としては昆布やホッキなどがあります。岬に来るまでにも「昆布の森」と書いてある看板を見かけました。


いやー本当に天気に恵まれて良かった。
この荒波と岩肌、そして海獣と会えるチャンスまであるのだから見応えたっぷりです。


ここまで来るバスがあればもっと観光客も増えると思うんですけどね。
まぁ周りに店もないので、人を運んだところで経済が回らないというのはありますが。


岩肌に見えている白い点は海鳥。

やや時系列が前後しますが、今回の旅行の後に行った三宅島はバードウォッチングの聖地でして、新しい趣味として始めようかと思った次第。
写真まで撮ろうとすると些か費用がかさみますが。


さて、ぼちぼち温泉に移動してチャリを返さないと電車に間に合わなくなります。

アザラシは何度も見ましたが、やはりラッコのレアリティは高い。簡単には出会えませんね。
タイムアウトです。帰路につきましょう。


地元のおっちゃん「ラッコ来たぞ!」








うおおおおおおおおおおおおおおお!!
ラッコです!野生のラッコですよ!!

もちろん双眼鏡で観察しますが、アザラシより岸に近いせいか普通にスマホでも「ラッコだなー」と分かる程度には撮影できるものなんですね。


図鑑などで見た「水面を仰向けで漂う」そのものの姿のラッコです。可愛いです。
(人目も憚らずやったー!と叫んでしまった)


ちなみに、ラッコの語源はアイヌ語。
僕は読んだことないですが、ゴールデンカムイにはラッコ鍋なるものが登場するらしいですね。


またポケモンシリーズでは、タイプ相性を教える要員として草・炎・水いずれかのポケモンを最初のパートナー(御三家)に選ぶことになりますが、開拓時代の北海道を舞台にしたレジェンドアルセウスにおける水のパートナーはミジュマル
ラッコがモチーフのポケモンです。

ミジュマルに限らず、アルセウスの御三家はアイヌと関わりが深い動物をモチーフとしています。


あと一分、立ち去るのが早かったらラッコには会えなかったでしょう。最後まで粘って良かったです。

これで思い残すことなく釧路に行けます。


さて、岬を去った後はゆうゆで温泉を楽しみ、そのまま館内の食事処で休憩。

温泉の飯屋だと舐めてましたが、かなりボリュームがあるチキン南蛮で大満足しました。


湿原センターからのバスに遅れては大変なので、帰りはあまり写真も撮らずに爆走。


なんとかバスの30分前には到着しました。
帰りは迎え風がきつく、昨日は霧に怯え、荷物は重くとなかなかに過酷なサイクリングでしたが、貴重な経験となりました。満足。


僕一人のために休日デマンド運行してくれたバスに乗って茶内駅まで戻ります。


つづく