【旅行記】2019卒業旅行43-1 北マケドニア入国!僕とマザーと時々テレサ

[Day43]

ブルガリアに入国して4日しか経ってないけど、この卒業旅行の目的はなるべく多くの国に行くこと。


ヴェリコ・タルノヴォやプロヴディフ、田舎の村など行きたい場所は多くあるが、泣く泣く先を急ぐ。


一泊だったけど良いゲストハウスだった。
台湾人のオーナーも優しかったし。

切ない別れを繰り返し、旅行者は前に進む。


朝のバスで北マケドニアへ行くので、とりあえず中央駅近くのバスターミナルへ。

チケットはブラゴエフグラットから戻ってきた時に買っておいたので、朝メシにする。


人の良さそうなおっちゃんの店でホットドッグ。

付け合せとなるポテトをホットドッグやケバブの具にしてしまうのが、このエリアの食べ方っぽい。


もはや出発時間なんて覚えていないけど、おおよそ定刻通りにバスターミナルを出発。


さよならソフィア。
町歩きの面白さはこの旅で最下位だが、リラの僧院と安くて旨い食事、人の優しさが印象に残った。


牧歌的かつ雄大な草原を眺めながら国境へ。

そう言えばせっかくブルガリアに来たのに、一回しかヨーグルト食べなかったな。

やり残したこと、行きそびれた場所が多すぎる。
もっと丁寧に旅すれば良かった。


体感あっという間に北マケドニアとの国境に到着。


ところで、この日は2019年3月だが、実は一ヶ月前までは「北」がなくマケドニア共和国という国名だった。

なぜ国内が変わったのか?
お話はアレクサンドロス大王がペルシアを討ち、東へと勢力を広げた時代へと遡る。


アレクサンドロス大王の出身は現ギリシャ領のペラ。そして彼が治めたのがマケドニア王国である。

今日でもマケドニアという名前は地方の名前として残っているが、その半分はギリシャ領。
しかも前述のペラや、ギリシャ第二の都市であるテッサロニキもマケドニア地方に属する。

ギリシャとしてはそんなバックボーンがある以上、自分達を差し置いて他の国がマケドニアを名乗っているのが大層まぁ面白くない。
歴史的にも地理的にも、ギリシャの方がマケドニア地方における存在感が大きいからだ。


こういった理由で、政治的な場などでマケドニアに圧力をかけ続けた結果、マケドニア政府が折れ。
北マケドニアへの改名に至った訳である。


日本の特に親世代は、アフリカ!?中東!?危ない!ヨーロッパ!安全!
という感覚の人が多いと思う。

実際に僕もバイト先の人にイランは危ないって言われたし、イタリアやフランスといった先進国がそのままヨーロッパのイメージになってるのだろう。


だが実際はヨーロッパにもこのような紛争やいざこざはあるし、ここ数年のニュースを見るにむしろ先進国こそテロの標的になったりして危なっかしい。

それに旅行者をカモにしたスリや詐欺を考えるとヨーロッパでも全然気が抜けない。
特にアテネとか雰囲気最悪だった・・・


まぁ良くも悪くも、ブルガリアから北マケドニアに入った瞬間に世界が激変する訳ではない。


コソボとセルビアなんかは今でもバチバチだが、北マケドニアに関しては最低限気を付けていれば問題なく観光できるだろう。


さて、これまで旅して場所は日本人旅行者も比較的多く訪れる場所だし、情報も多かった。


しかし北マケドニア、そして次に訪れるアルバニアは所謂「日本人の99%が一生訪れない国」として名前が挙がる国。やや緊張しつつ、首都スコピエのバスターミナルを離れて宿に向かった。


でかい威圧感のあるビル。バルカンっぽい。

治安の悪さは感じないし、なんならソフィアに比べるとアジア的なエネルギッシュさを感じて居心地が良いが、困ったことに宿が見つからない。

昼食を食べていないので集中力も切れる。
どうしよう。


ここで海外旅行中ならではの行動力を発揮。
目についた会社にピンポンして、社員のお姉さんに道を教えてもらった。

会社のホームページを見るに、北マケドニア系のスマホやゲーム機器の会社なのかな?

とにかくお世話になりました。
本当にありがたいです。


宿は欧米人が好みそうな感じで、オーナーも気さくでなかなか快適。

昼メシ代わりのお菓子も頂き、嬉しい。


少し休み、明日からのルートを考えてから観光に出発。

宿は一泊しか予約してないが、スコピエの町が気に入ったら延泊する構え。


スコピエの名物その壱。銅像

とにかく町のあらゆる場所に、やや威圧的な銅像が設けられている。

旅ブログで予習はしていたが、いざ自分の目で見るとなかなかインパクトあるな・・・


とはいえ被写体が多いというのは、旅行者にはありがたいこと。ただ歩いているだけでそこそこ楽しい。


スコピエの名物、その弐。マザーテレサ記念館

実はマザーテレサはスコピエの出身なのです(当時の名前はコソボ州のユスキュプ)


まさにスコピエを代表する観光地と言えるが、展示はマザーの写真や書類が中心。

お世辞にも面白いとは言えない。


マザーテレサの実家か、マザーが関わった孤児院の模型・・・だったと思う。

たぶんソルソルの実の先代はマザーテレサをモチーフにしているのでしょう。
タバコ吸う女ってイイっすよね〜(嗜む程度なら)
気強くてショートで口元にホクロあれば尚


たしかマザーテレサの出生記録


もうちょい頑張って欲しい記念館だった。