【旅行記】北海道1-2 ウポポイでアイヌのお勉強

買って行ったお土産を、美味しいって言ってもらえると嬉しいですよね。

まぁバラマキ用のお土産なんて不特定多数に渡すからバラマキ用なんですが、そりゃ何も言われないよりお礼言ってくれたら嬉しくなっちゃうし親しみ湧きます。
人間だもの。

======================

[Day1]2021年12月

f:id:daigo520:20211125220505j:plain

腹を満たし、リュックを預けて身軽になったところでウポポイに向かいます。

ガッシュ履修生としては身体が勝手に小躍りを始めそうになる名前ですが、扱うテーマはアイヌの歴史や民俗と硬派です。


f:id:daigo520:20211125220759j:plain

あ、見学の流れや基本情報などは別に情報記事を執筆するつもりなので、旅行記では純粋に学んだことや感じたことを書いていきます。

ダイパリメイクにあやかり、僕も記事の水増しバグでPVを倍増させたいところ。



f:id:daigo520:20211125221024j:plain

ウポポイの正式名称は「民族共生象徴空間」


アイヌ文化振興・研究推進機構とアイヌ民族博物館という二つの財団法人が合併し、2020年にオープンした新しい観光スポットです。


f:id:daigo520:20211125222331j:plain

「古の時代の森」をモチーフにしてそうな感じの通路を通ってゲートに向かいます。


f:id:daigo520:20211125222432j:plain

ゲート。


f:id:daigo520:20211130145239j:plain

こちらがウポポイ誕生に伴い生まれ変わった博物館。

入口近くにシアターがあったので、まずはそちらを鑑賞することにしました。


映像は子ども向けを意識しているのか、北海道にゆかりのある鳥をアニメ化したポップな感じ。

一方、和人によるアイヌの迫害や断絶の危機にあるアイヌ文化などをテーマとして扱っているので、内容としては非常に重いです。



f:id:daigo520:20211125222913j:plain

20分超えというなかなかのボリュームの映像を鑑賞後、二階に上がってメインの展示を見学します。


f:id:daigo520:20211125223314j:plain

こちらは宗教儀礼に用いられるイナウ
小枝などを加工して作られます。



f:id:daigo520:20211125223451j:plain

前提として、アイヌ文化にはカムイという概念・存在があります。


いわゆる神を指しオビトやカカシとは関係ありません。

これは説明を聞いた筆者なりの解釈ですが、神とは言ってもキリスト教やイスラム教における神のような絶対的かつ雲の上の存在ではないのだと思います。

展示を見るに、人の世界に遊びに来て交流し、人間と互いに良い影響を与え合う存在みたいですね。



f:id:daigo520:20211125224125j:plain

こちらはカムイへの祈りの際に補助的な役割を果たすイスパシイという道具です。


また樺太アイヌはイスパシイをイクニシと呼び、このシの音は博物館の展示では文字サイズを小さくして表現されています。

アイヌ語の音の中には日本語にはない音もあるので、それを何とか表現しようと工夫が凝らされているのですね。


f:id:daigo520:20211125224923j:plain

アイヌのルーツについては北海道に定住した縄文人とする説が有力で、本州とは気候がまるで異なるため、いわゆる縄文文化とは異なる文化が形成されたとのこと。

またアイスエイジ(cv.子安武人)の際に極東と陸続きになったことでその方面からも人類が北海道に渡りましたし、なんなら樺太や千島列島を含む極東にはニヴフなど別の民族もいます。


正直、この辺の人の入り乱れは相当に複雑なので恐らく筆者の説明も完全に正確ではありません。これからさらに学び、誤りは修正していくので何卒よろしくお願いします。



f:id:daigo520:20211125230224j:plain

こういうの見ると傑作映画のミッドサマーを思い出しますね。


f:id:daigo520:20211125230252j:plain

今でこそ北海道土産の定番=クマのグッズですが、アイヌ文化もクマと深い関係にあります。詳しくは後述。



f:id:daigo520:20211125230422j:plain

こちらはカムイの世界と人間の世界(アイヌモシリ)の関係を分かりやすく解説した図。

さて、カムイが神であることは上に書きましたが、アイヌ世界にはさらにラマッという概念があります。

簡単に言うと霊魂のような存在で、人間や動植物だけでなく道具や災害に至るまであらゆる物に宿り、ラマッは役目を終えると(人間の場合は死)それぞれの世界に帰るという考えです。

複雑なのが、カムイとラマッは異なる存在だということ。どちらも超自然的な存在ですが、例えばカムイは意思決定を行うがラマッはそれをしない。

また、カムイが人間界に降りてくるとは言っても、パーシー・ジャクソンのように人間とカムイのハーフという考えは「現実世界には」ありません。


f:id:daigo520:20211125231418j:plain

正直、このあたりはミルコ・クロコップ状態になるほど複雑なので、真に理解しようと思ったら一回ウポポイに来ただけでは全然足りないと思いますね。


f:id:daigo520:20211125231542j:plain

道具に宿るラマッを上の世界に送り返すような儀式も行われます。

道具を割ることで、そこからラマッが抜け出て行くようなイメージみたいです。


f:id:daigo520:20211125231741j:plain

今でもこういう儀式や風習が、たとえ細々とでも続いていることはとても偉大だし、時代の荒波や先人の業に晒されながらもアイヌ文化を後世に継承してきた関係者の苦労は想像するに余りあります。



f:id:daigo520:20211125232739j:plain

こうした霊送りのような文化の中でも、アイヌを語る上で特に重要なのはイオマンテ

野生のクマを狩る、小熊を捕えて育てるといった違いはありますが、いずれにせよ盛大にもてなした上で最終的に殺すという儀式です。

ぶっちゃけ筆者はこの感覚が分からないのですが、どうやらクマを「クマの姿を借りてアイヌモシリに来たカムイ」と捉え、アイヌモシリで楽しい時間を過して頂いてからカムイの世界に返す(殺す)、人間は毛皮や肉を獲得してウィンウィン、となるみたいです。


f:id:daigo520:20211125233638j:plain

こちらはクマを繋いでおく杭で、イナウの形をしています。高い方が男性モチーフで、低い方は女性。

また殺す前にクマに持たせるお土産・貢物をアイヌ語ではイモカシケと呼びます。


f:id:daigo520:20211125233849j:plain

f:id:daigo520:20211125233920j:plain

f:id:daigo520:20211125233936j:plain

ここからは装飾品などの展示が多くなります。


f:id:daigo520:20211125234129j:plain

モシリパのロゴを思い出しました。


f:id:daigo520:20211125234203j:plain

アイヌの一生的なイラスト。
アクティブな彼女と結婚してあちこち出歩きたいです。


f:id:daigo520:20211125234259j:plain

f:id:daigo520:20211125234316j:plain

こういう触れる系の展示には、感染対策の一環でロープが貼られており近付けませんでした。



f:id:daigo520:20211125234417j:plain

楽器


f:id:daigo520:20211125234435j:plain

和人の入植当初、和人は米を、アイヌは鮭などを物々交換していました。

しかし支配を強めるため、和人側が提供する米は減らすもののアイヌが差し出す鮭の数は同じにすることの強制、いわば不平等条約を結ばせることになります。

また同和政策の一環として毒矢による狩猟を禁じるなどし、確実にアイヌの生活は苦しくなっていきました。

これに対してシャクシャインなどのリーダーが時代ごとに現れ蜂起する訳ですが、和人は話し合いの場でシャクシャインを不意打ちで殺すというミルフィオーレファミリーのボスのような仕打ちをします。


まぁ蜂起に際しては善良な和人も少なからず命を落としたでしょうし100%アイヌだけが被害者という訳ではないと思いますが、こういうエピソードに関しては鬼畜の所業という感想しか浮かびません。



f:id:daigo520:20211125235018j:plain

定番土産・鮭を咥える熊も元はアイヌの作品。


f:id:daigo520:20211125235142j:plain

縄文土器もあるけど興味ないのでスルー。


f:id:daigo520:20211125235219j:plain

樺太や千島、大陸のアイヌが来ていた服は北海道のアイヌは違うよ、の展示。



f:id:daigo520:20211125235315j:plain

ヒスイ御三家の水枠はミジュマルです。


f:id:daigo520:20211125235346j:plain

ポップな文化に昇華したアイヌ文化。



f:id:daigo520:20211125235427j:plain

f:id:daigo520:20211125235443j:plain

興味のある分野なのでガッツリ見学しました。

ウポポイは評判が芳しくないとも聞いていたので正直あまり期待しませんでしたが、これは大大満足。


f:id:daigo520:20211125235636j:plain

ビーズについての特別展がありましたが、外を見たら美しい景色が広がっていたので、屋外展示を見学してから帰ることとします。


f:id:daigo520:20211125235816j:plain

アイヌの船。


f:id:daigo520:20211125235837j:plain

アイヌが暮らしていた家を再現したエリア。


f:id:daigo520:20211125235909j:plain

アイヌの住居をチセと呼び、チセには必ず神窓という窓が備え付けてあります。

神窓はその名の通り、神が出入りする窓で神聖な存在。外から神窓を覗くことも禁止されていました。


興味深いのは、神窓は必ずチセの東側か川の上流の方向についていること。この場合重要なのは川の上流の方で、地域によっては川の上流が西だから西に神窓があります。


f:id:daigo520:20211126000252j:plain

このチセでは一日に数回、アイヌの民話・おとぎ話の語りを聞くことができます。

語り部を囲んで火に当たりながらお話を聞くのは当時の大事な娯楽ですよね。


物語はアイヌ語なので後でストーリーの解説があり、ある半神の少年の大冒険を描いた話とのこと。物語では人とカムイのハーフという概念があるんですね。


f:id:daigo520:20211126000605j:plain

これは主人公の武器。
主人公がピンチになると剣に宿った狐や狼の精霊が具現化して敵と戦うという、ボンゴレ匣を彷彿とさせる厨二病量産機です。

そしてこの剣を造ったのは今回の語り部のお兄さんと言うからすごい。


f:id:daigo520:20211126000838j:plain

f:id:daigo520:20211126000852j:plain

ウポポイはポロト湖に面しています。


f:id:daigo520:20211126000915j:plain

他に体験施設などありますが、電車の時間もあるので今回はこれまで。

書くの疲れたから読んでくださいね!?



〜ご覧頂きありがとうございました。読者登録、コメント、過去記事の閲覧お願いします〜

\ジーパン×ショートカットは最高です!/