[Day35]
実は本日の夜行バスでセルチュクを離れますが、遺跡の見学を終えてもまだお昼。
だいぶ時間もありますので、セルチュク近くの村・シリンジェに行ってみることにしました。
シリンジェはちょっとした観光地。
セルチュクのバスターミナルからドルムシュ(乗り合いタクシーやミニバス的なやつ)が頻発しています。
20分くらい車に揺られて到着。
目についた食堂でまずは昼飯にします。
再びチョプシンをオーダー。
観光地でも、これくらいのクオリティーは最低限どこでも欲しいところです。
お腹が落ち着いたところで散策開始。
メインストリートには多くのお土産屋さんが並んでいますが、強引な客引きなどは皆無です。
ご存知のように僕はあまり観光地が好きじゃないです。
でも、これくらい穏やかだと逆に心地良く散歩を楽しめてワクワクしてきます。
なんと言うか、邪気がないんですよね。
ロマニー牧場のBGMが頭の中で無限にリピートされるくらいには平和的です。
明らかに眉毛を描かれたであろうイッヌがいて思わず笑ってしまいました。
今でこそ穏やかな観光地のシリンジェですが、昔の女性はよそ者が通るとレースで顔を隠したそうです。
もちろん今では観光客が拒絶されることはありませんが、服装からその名残は見て取れます。
土産物のバックには素朴な住居が認められ、このバランスが最高に楽しいです。
思い出に浸るため、この記事はロマニー牧場のテーマを聞きながら書いています。
64時代のムジュラは、セーブするとダンジョンの仕掛けや消費系がほぼリセットされる、極悪レベルで難易度の高いゲームでした。
ガキがあんな複雑なダンジョンをすぐ攻略できる訳もなく、母が不在で時間を気にせずゲームできる日に父と一気に進めたものです。
結局64版のムジュラはグレートベイで挫折しましたが、大学になり3DS版で再挑戦したところ程良い難易度で全クリできましたねー
できれば晴れて欲しかったけど、曇り空と石畳の道が意外にマッチしてるかも?
似たような写真が続きますがご了承ください。
立体的な道が楽しいです。
視点移動が多いと散歩が面白くなります。
この箱庭感と言うか、「手の届く感じ」がシリンジェの魅力かもしれません。
女の子も同じ。
モデルみたいなクラスのマドンナではなく、愛嬌あって素朴な子が一番可愛いのだ。
そういう人は必ず彼氏いるけど
「白壁にオレンジっぽい屋根、大きな窓」は元オスマン帝国に多く見られる建築的な特徴だと思います。
一ヶ月後くらいにブログで紹介できるであろうアルバニアの町もオスマン風が色濃かったので、それまで購読を止めないでくださいね!?
シリンジェは相当気に入りました。
ゲストハウスはないけどミニホテルやペンションはあるみたいですし、次はここに泊まってもいいですね。
彼女も喜ぶはずです。
ずいぶん未来を見てやがる・・・!!
教会。現役なのかな?
シリンジェもネコが多いです。
いちいち可愛いんだよなー
世界から猫が消えたなら、みたいな構図。
遺跡よりもはるかに撮った写真の枚数が多くて、我ながら現金で笑ってしまいます。
お土産を買う代わりに、おばちゃんの写真を撮らせて頂きました。
シリンジェには昔ギリシャ人が住んでいたものの、紆余曲折を経てギリシャに住んでいたトルコ人と交換するような形になったそうです(歩き方より)
実に良いお散歩になりました。
ぼちぼちセルチュクに戻りましょう。
歩き疲れたので、適当な茶店で休憩することにします。
チャイで一服。
日本でチャイと言うとインド料理屋で出されるミルクティーがメジャーだと思いますが、中東のチャイはこのようなシンプルな紅茶。
スパイスは使用されず、自分で砂糖を足さなければ甘みもありません。
「チャイという飲み物」というよりは「茶の現地語読み」と考えた方が混乱しないかも。
中東ではこのようにお茶屋が社交の場となります。
おじいちゃん同士、のんびりお茶を飲みながらゲームやおしゃべりに興じる。
そういうのを見ながら茶を飲む至福の時です。
昨日の昼を食べた食堂(宿のご近所)でセルチュク最後の食事にします。
トルコのスープは旨いです。
僕はあまり豆が好きじゃなく、何なら27にもなってカツ丼やオムライスのグリーンピースは必ず除去しますが、豆のスープは好物。
メインはチキンにしました。
丁寧に焼かれていて、香ばしくジューシーでとても美味しかったです。
バスの時間までゲストハウスのコモンスペースで休ませてもらい、22時くらいにバスターミナルに向かいます。
チケットはセルチュク到着時に購入済。
タブリーズを出る時のようにバスターミナルの前の路上でバスを待つ感じでしたが、今回はスタッフが横にいてくれたので不安はありませんでした。
さてさて、この旅もいよいよ後半戦。
お話の舞台はヨーロッパ世界へと突入します。
アジアとヨーロッパの境目・イスタンブールではどんな冒険が待っているのか。
それはまたお次の回にて。
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