【旅行記】2019卒業旅行12 旅行者が受ける親切について考える

普段絶対行かないような町のホテルに泊まって、地元の旨い店でディナー。
そんなデートに、憧れる。


[Day12]

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トルコの宿の朝メシでもやたらキュウリが付いてきたんですが、毎回どう処理したらいいのか悩みます、エスファハーン三日目の朝です。



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夜行バスは夕方発で時間があります。
宿の居心地があまり良くないので、エマーム広場でまだ見学していないマスジェデ・シェイフ・ロトゥフォッラーにやって来ました。



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観光客を食い物にしてる輩はチケットブースの所までしか来れません。

一方フリーのローカルなモスクやマスジェデの中は詐欺師だらけかというとそうではなく、そういう輩はおらず純然たる信仰の場です。
やっぱり自分がろくな仕事をしてない後ろめたさみたいのがあるんですかねw



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うん、やっぱり宗教建築は良いですね。
強烈に異文化を感じることができます。




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この青が本当に美しいんです。
ガイドブックの受け売りになりますが、タイルに直接絵が描かれているのではなく、タイルをモザイク状に配置するようなデザインになっています。



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ちなみに、マスジェデ・シェイフ・ロトゥフォッラーにはマスジェデの特徴でもある中庭がありません。

中庭で寛ぐファミリーを眺めるのが好きなので、少し残念ではあります。



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女性はこの格子の下に存在する通路を使ってここに通い、地下の間で礼拝していたみたいですね。

今では礼拝というよりは観光用の場所ですが、イスラーム建築を存分に堪能できて満足です。




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腹ごなしに職人街を散策します。



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素人ではとても手が出ないペルシャ絨毯。
バイト先の野田岩の近くにショップがあった記憶があります。



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土産用の菓子やチャイ用の砂糖なども売られています。





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!?!?!?

偶像崇拝禁止のイスラーム世界でまさかこんなものを見るとは思いませんでした。
旅の中盤・後半はキリスト教会にたくさん行きましたが、そこで見た天使に似ている気がしますが・・・

真相が分かったら追記しますね。



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昼飯は昨日のピクニック会場の近くにあるファストフード店へ。お師匠様もここで食事されたはずです。

地元の学生で賑わっており、この雰囲気、堪りません。



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イランにはもちろんマックなどはありませんが、その割にイラン人はファストフード大好きだと思います。



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注文したフライドチキンのセット。
やっぱり安定して旨いですね(笑)



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日系メーカーの・・・営業・・・



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そろそろ宿に戻りますか。



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居心地ははっきり言って中の下でした。
他に旅人がたくさんいたら寂しくなかったかな?


・・・さてさて、宿で荷物をピックアップしてバスターミナルで時間を潰しますが、フレンドリー魔神のイラン人との交流は避けられません。
このブログ読んでる方はご存知の通り僕はむしろこういう交流は大好きですが、イランではその・・・なかなか疲れることもあるのです。

例えば
イラン人「How are you?」
筆者「fine!」
イラン人「I,no English・・・」
筆者「・・・」

これで終われば全くストレスではないのですが、彼らは自ら英語できない宣言!をしてからも同じトーンで絶え間なく話しかけてきます。

流石に完全な無視はできないので本を閉じブラウザを閉じ曖昧に微笑んで対応しますが、一通り喋り終えると彼らは満足そうに去っていきます。

それを5セットくらい繰り返されるのだから、それなりにストレスになる訳ですね。



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他にも急に横に立っていた人からガムを差し出され、普通に申し訳ないのといらないのとで丁重にお断りしても延々と勧めてきたり・・・

前にも書いたようにムスリムには「旅人をもてなせ」という教えがあり、実際に昨日のピクニックや市場でのお裾分けなど僕も親切におもてなし頂いたことが何回もあります。それはとても嬉しいこと。

言葉や土地のルールが分からない地域を安全に旅するには地元の方のお力添えが欠かせません。そういう優しさで「得」している以上は、常にこちらもフレンドリーに振る舞わなくていけないのかもしれません。

でも、こちらにも例えば体調悪くて人と話したくない時や、自分のペースで行動したい時は当然ある訳です。
「夜は短し歩けよ乙女」の先輩風に言うなら、「私には私の間合いってものがあるんだ!」です


だからこちらも話したくない時や何か頂き物を辞退する時は、せめて丁重に礼儀正しくその意を示す訳です。

それを踏まえて何回も何回も同じことを言われるのはね・・・疲れてしまってもやむ無しだよ・・・



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少し走ったところで、サービスエリア的な所で夕食休憩。有料かと思い辞退しようと思いましたが、チケット代に込みということで頂くことにしました。




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同じバスのJD集団やおじさま達と談笑しながらご飯。
この食事は貴重な経験になりましたね。

例えば、ある女学生が「私はイラン国民であることが心底恥ずかしい。この国はオワコン。ドイツに留学したい」と言っているのが非常に印象的でした。

どちらかと言うとイラン人は自国に誇りを持っている印象でしたし、割と政府からの圧が強いイランで堂々と国の方針を批判しているのにも驚きました。

また人前にも関わらずヒジャブ(頭に巻いてるやつ)を外して寛いでいたJDを男性陣が窘めていたりと、普通の観光では遭遇できないイランの「本音と建前」を垣間見ることができました。

その女子が怒られた時にしたテヘペロが可愛すぎて心臓持ってかれかけた


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さて、ここで終われば何だかんだ良い一日だった、で終わりますがそう上手くはいきません。

トイレ行って戻ってチャイを飲みながら談笑していると、バスのスタッフがやって来ました。


ス「ヤポニアン(日本人!)先は長いからトイレ行ってきな!荷物は見とくから!」

僕「5分前に行ったから大丈夫だよ!メルシ!(ありがとう)」

ス「いやいや!遠慮しないで!カバン貸して!」

僕「いやいやいや!そんなにオシッコでないよ(笑)それに荷物は自分で管理できるよ!」

ス「いやいやいやいや!時間はあるから行きなさい!」

僕「だから・・・大丈夫だから・・・」

ス「仕方ないな・・・それ!」←僕のカバンをかっさらって荷物棚に持って行こうとする

僕「触んな」

ス「(´;ω;`)」





バスはどんどん北上します。看板には少しずつ周辺国の都市までの距離が表示されるなど島国・日本との違いを実感しますが、僕の心は晴れません。


大人になって、意地を張らず、素直に荷物を預かってしまえば良かったのか?
でもそれで貴重品を盗られたら旅が進められなくなるし、むしろ万が一麻薬など入れられたらそれこそ最悪だ。日本で暮らしていたらイメージ沸かないが海外ではそういうことは全然ある。

優しくされたら100%受け入れるべきなのか?
その優しさが自分のプランや状況にそぐわない時、それを断るのは「人でなし」になるのか?
それとも・・・


モヤモヤしながらも、旅は続く


Best regards,

ベアー大熊