【旅行記】卒業旅行10 世界の半分・エスファハーン

モデルナワクチン二回目接種後、最高体温37.1℃でした。
本当に効いているのか不安になりますが、これで海外旅行に一歩近付きましたね。



[Day10]

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僕を乗せたバスは早朝、エスファハーンのテミナーレ・カーヴェのバスターミナルに到着。テルミナーレがターミナルの意味ですね。
エスファハーンには街の東西にそれぞれバスターミナルがあり、カーヴェは北側です。

すぐにホテルに行くのもなんなので、ターミナル内の食堂でイラン式の朝食を頂くことにしました。



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ホテルはいくつかの候補がありましたが、古くからバッグパッカーの常宿であるアミールキャビールに泊まることにします。
イランでは割と珍しい、ドミがあるゲストハウスです。


ちょうど食堂で朝食を食べていた日本人女性(残念ながらその日チェックアウト)と会話したり、スタッフの子どもと戯れて休養。

僕のスマホを強奪してたまたま再生したスマブラの実況が大層気に入ったようで、リザードンが火炎放射する度にケタケタ笑っていました。



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宿近くのレストランで昼食。
ケバブはもちろん旨いですが、むしろトマトスープが良かったですね。連日のケバブとファストフードで荒廃した胃が癒されます。

そしてこの辺からバターライスに辟易し始めたので、今回はプレーンなライスを注文。




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エスファハーンはかつて「世界の半分」と称されるほどの繁栄を極めました。

その象徴とも言えるのがこちらエマーム広場
サファヴィー朝のアッバース一世が構想、何十年もかけて完成させたイスラーム芸術の極みとも言える場所です。


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エスファハーンを出るのは二日後の夜。イラン最大の観光地ということで、たっぷり時間をかけてエマーム広場を散策することにします。




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最初に訪れたのはアーリー・ガープー宮殿

アッバース一世の時代では建造が終わらず、アッバース二世の時代に三階より上とバルコニーが作られました。
歩き方先生曰く「イラン最初の高層建築」だそうです。



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なお広場自体に入場料はなく、各施設ごとに料金を支払うことになります。
なかなか旅行者泣かせのシステムです。




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七階バルコニーからはエマーム広場を一望できます。



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アーリー・ガープー宮殿の見どころの一つである音楽堂。天井部分の穴は演奏の際に余計な音を吸収する役目を担っていたと聞きます。



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エマーム広場は国内屈指の観光地なだけあり、ツーリストポリスが巡回するなどの治安対策が施されています。

一方、絨毯を買わせようとするような輩は一定数いるので注意。まぁ、軽くあしらえば問題ありません。




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お次はマスジェデ・エマームを見学。
歩き方曰く「イランのイスラーム芸術と寺院建築を極めた、サファヴィー朝時代を代表する建築物」だそうです。
確かに威厳がありつつも美しく、的確な紹介と言えると思います。



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マスジェデ・エマームのハイライトたる中央礼拝堂の天井ドーム

偶像崇拝が禁止されているイスラームだからこそ、このような装飾の美しさが際立ちます。



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中央礼拝堂のドームは、その構造から音が反響しやすいことで有名です。

師匠にならい僕もこのタイル?で床を踏み鳴らしてみましたが・・・踏み方が悪かったんですかね・・・



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美しく、清廉な装飾の数々を見学でき大満足です。

が、ここは入場料を徴収している言わば観光地。
純粋な信仰の場であるシーラーズのシャー・チェラーグ廟のような、地の底から湧き出るような強烈な信仰心を感じられなかったのは残念なところです。

我ながら我儘な旅行者だなー


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それにしても、イランでほとんど外国人旅行者に遭遇しないことに驚きました。
エマーム広場なんて一大観光地なんですがね。
マジェステ・エマームでフランス人女性と会話した以外、外人は見かけてないです。




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広場の周りは職人街になっています。



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バザールではないので、食料というよりかは土産用の工芸品が中心です。あとは茶店。

歩いた感じでは、冷やかしレベルの客引きは少なく、ガチの工芸品を真面目に販売しているという印象。


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就職を控える学生には手が出ないものばかり。
母親が収集しているマグネットのみ購入しました。


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魔除けの意味を持つ目玉。
マッドアイ先生を思い出しますね。

ちなみに先生を演じるブレンダン・グリーソンは、ビル・ウィーズリーを演じるドーナル・グリーソンの実父です。ドーナル・グリーソンはアバウトタイムのティム役で知られています。



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そろそろ宿に戻りましょう。


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数年前に同じくアミールキャビールに宿泊された師匠より、「師匠が相撲カードをプレゼントした雑貨屋」を探すよう勅命を受けましたが見つからず。
師匠ごめんなさい・・・



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師匠も食事されたファストフード店。エマーム広場の近くにあります。明日はここで食べましょうか。



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イランは夜でもかなり活気があります。
夜行バスで通過した町なんて、夜10時くらいでも小さい子どもを連れたファミリーが食事をしていたくらい。

地域的に昼間が暑過ぎる国だと日が沈んだ後の方が活気があると聞きます(冬は普通に寒いですが)

イラクと間違われがちなイランですが、旅行者が訪れるような都市の町中の治安は極めて良好ですね。
ネタバレになりますが、この後訪れるソフィアやアテネよりよほど安全だと思います。



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おもちゃ屋もあります。



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夕食は昼間と同じ店で。
バターライスではないプレーンなライスを扱っている貴重なお店です。

メインはカツレツにしましたが、美味しかったですね。



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甘いものが欲しくてアイスを購入しました。
サフランを使っていて黄色いですが、味は普通のバニラ味で食べやすかったです。



総じて良い一日でしたが、宿のオーナーが少し癖あるのが気になるかな。

イラン旅もいよいよ終盤、最後まで楽しく過ごし、笑顔でアルメニアに抜けたいですね。


Best regards,

ベアー大熊