【旅行記】東海③受け継がれし匠の技!長良川鵜飼を堪能する

[Day2]

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鵜飼の歴史は相当に古く、日本書紀の中で既に鵜飼についての記載がある。

そして日本における鵜飼で最も規模が大きく、また有名なのがここ長良川の鵜飼であり、筆者達は今晩の鵜飼鑑賞に備えてまず「うかいミュージアム」にやって来た。


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とりあえず暑さを癒やすためにアイスコーヒーをしばきます。
友人の飲んでいたヨーグルトドリンクが旨そうだった・・・

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受付で入場料を払って展示室へ。
なお、正規料金500円のところ、友人が目ざとく見つけた割引券により安く入場できました。

金華山ロープウェーや淡水魚水族館のアクア・トトなど対象施設も多いので、駅等で入手しておくのが吉でしょう。


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説明するまでもありませんが、鵜飼とは鵜を使役して行う伝統的な漁であり、具体的にはを捕獲する漁でございます。


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鵜に色々な種類がいますが、鵜飼に使われるのはウミウです。これについては後述。


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鵜飼は日本の伝統漁法として広く知られているが、実は中国でも行われており、実際に中国の鵜飼の様子を視察に行ったりもしているらしい。

また意外なところではヨーロッパではスポーツとして鵜飼が行われていた時期があるとのこと。
イギリスを舞台にしたポケットモンスター剣盾でも、鵜をモチーフにしたウッウというポケモンが登場しますね。


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日本では10数か所で行われている鵜飼ですが、岐阜県岐阜市と同関市の鵜匠は宮内庁式部職、つまり皇室に使える国家公務員なのです!

岐阜市には6人、関市には3人の鵜匠がいらっしゃりその全てが世襲制、それぞれが屋号を持っています。

その他の地域の鵜匠は言わば民間となる訳ですが、例えば山梨県石和市の笛吹川の鵜飼は、船を用いず鵜匠自らが入水して漁を行うとのこと。


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先ほど他に上手い言い方が思い浮かばなかったので敢えて「使役」という言葉を使いましたが、鵜匠と鵜の関係は単なる上下関係でははかれず、例えるならサトシとピカチュウのように強い絆で結ばれています。

体育会の部活の多くが冬をオフシーズンとして基礎体力の強化に充てるように、鵜匠と鵜飼もまたオフシーズンに訓練し、また絆を育んでいきます。


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ところで、鵜飼の鵜は基本的に茨城県の日立市で捕獲したウミウを使います。

野生の個体を育てて鍛えるという意味では、牛や豚などと一線を画し、それこそポケモンに近いかもしれません。
対戦用のポケモンに野生産なんて使えませんが


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捕獲対象となる鮎に冠する展示も豊富。

江戸に到着する頃に最高の熟成度合いとなるよう、必ず6日間かけて運搬していた話など非常に興味深かったです。


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こちらはオフシーズンに鮎を捕る様子が観察できるように設けられた水槽。
今はオンシーズンなので水はありませんでした。


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屋外には生きた鵜が展示されています。
中には日立で捕獲され訓練を終えたばかりの鵜もおり、デビュー戦が楽しみです。

それにしても充実した博物館だった!
筆者がここまで意欲的に博物館見学をするのは相当珍しい。
展示の内容がそもそも興味深いですし、展示方法にも工夫が凝らされており大満足です。


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さて、うかいミュージアムに紙面を割き過ぎましたが、ここからが鵜飼本番。

まずはバスで「みんなの森図書館」に移動してバッグパックを回収し

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予約したゲストハウスにチェックイン。
一休みした後に夕飯へと赴きます。

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オーナーおすすめの蕎麦屋が既に閉店していたため、泣く泣く目についた弁当屋に入りましたが、これが大正解。

弁当や惣菜、丼物が所狭しと並べておりローカルなお店好きの僕は大興奮。
ご飯も店内で炊きたてです!

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それぞれ飯を見繕ってもらいイートインで夕飯とします。
僕は唐揚げ弁当500円にしましたが、米の盛りが良く、無料でふりかけもつき大満足の夕飯となりました。

岐阜で何店舗か展開している「ひまわり」という弁当屋です。


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慌ただしく飯を済ませた後はバスで長良橋近くの鵜飼観覧船事務所に移動してチェックイン。

1人3500円のところ、うかいミュージアムで頂いた割引券を見せることで3200円になりました。

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時間まで待合室で休憩。

腹にクチバシの痕がある鮎が鵜飼で捕獲された個体=高級品の証です。


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余裕をもって船乗り場へ。
僕らは19時15分に出航の便にしました。
他に18時15分、18時45分発の船がありますが、鵜飼自体は基本的に1日に1回なので、鵜飼スタートまでに船で飯を喰う余裕があるかないか等の違いとなります。


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時間になったので出航。

上に岐阜市の鵜匠は宮内庁式部職と書きましたが、年に数回は禁漁区で皇室に納める鮎を捕るべく特別な鵜飼が行われ、その際は世界各国の大臣が見学に訪れるのだとか。

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ぐんぐんポイントに向かいます。
近くにいた女子2人組が可愛かったですが、当然ながらロマンスなんてなし。


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この日はちょうどオリンピックの開会式だったので、特別な花火が上がりました。
他に鵜飼の始まりを告げる花火が上がります。


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19時45分、いよいよハンティング開始です。
見学者は、6人の鵜匠のどなたかの船と並走して漁を見学することになります。

なお、鵜匠と鵜飼は漁の前に「まわし場」という待機場所でリラックスをしたり精神統一をしたりするのですが、その際に漁の順番をクジ引きで決めます。
基本的には先発の方が鮎の数が多くて有利ですからね。公平性のためでしょう。

見学者についても、出航の時間ではなくランダムでどの船につくかが決まります。
僕らは6人目の船でした。


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暗闇かつ高速で鵜が動き回るので満足いく写真は撮れませんでした。ごめんなさい。


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鵜匠は適宜、自分の鵜に声をかけながら漁を進めます。

鵜は次々と水に潜り、ミサイルのように動き回って鮎を探します。

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なんとか鮎一匹を捕獲し、船に吐き出す瞬間を見れました。


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なお、鵜飼のメインは総がらみと呼ばれる工程ですが、こちらは鵜匠にとっても生活が懸かった瞬間なので観光客は遠くから眺めるのみ。

観光的には並走時がハイライトでしょう。


いやー、素晴らしかった。
写真を撮れず、6番目となったことで不完全燃焼感もあるものの、元野生の生き物とコミュニケーションをとりながら漁をする様は圧巻。

闇夜の中、炎に照らされた鵜がミサイルの如く泳ぎ回る様は迫力があり、また幽玄でもありました。

いつまでもこの伝統が続くことを願います。
筆者も必ずまた見学に来るでしょう。


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さてさて、鵜飼を見学した後は宿でオーナーと旅談義に花を咲かせたり


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夜食にご当地のカップ麺を食べたりして過ごしました。


つづく