2018年夏。
就活留年という人生最大の挫折を経験した僕は、何とか今の勤め先から内定をもらった。
国立大学現役合格。体育会剣道部の肩書き。
僕にとっての挫折は、両親にとっても想定外のことであった。
同時に内定は、留学中を除きずっと実家生だった僕が、文字通り自立への道を歩み始めることを意味していた。
両親への感謝。社会人への期待。就活を経て知覚した己の至らなさ。もう二度と来ない学生の夏・・・
もはや日本では、この膨れ上がったセンチメンタリズムを抑えきれない。
そう考えた僕は、両親を説き伏せ、アフリカの大地へと飛び立った・・・
[Day1]
と、言う訳で本日から内定祝い!家族で行く南部アフリカ編をお届けします。
家族旅行ということで今回はエイチ・アイ・エスさんのパックツアーです。
当時は現役で外資系企業でモーレツに働いていた父は無限のマイルを所持しているので、ラウンジだって入れちゃいます。
清潔かつ広々としたラウンジに美味しいカレー。
空港野宿、屋台メシ上等!な普段の一人旅とは世界観が違いますね。
僕も親父のように稼ぐ男になりたかったですが、こればかりは仕方ない。メーカーは一部の例外を除いて若手の給料が低いのです・・・
エイチ・アイ・エスのスタッフが「存在しないカウンター」を待ち合わせに指定してきたのでやや焦りましたが、何とか無事に搭乗。
今回は全ての区間で南アフリカ航空を利用します。
成田→香港→ヨハネスブルグ→ジンバブエというロングフライトなので早くも憂鬱。
機内食のカツ丼は、日本発のフライトだけに流石の美味しさでした。
4時間ほどで香港に到着。
ざっくり2時間のトランジットでヨハネスブルグに向かいます。
既に深夜なので頭がガンガンしますが、近くに座っていたアフリカ系の赤ちゃんを見て癒やされました。
香港→ヨハネスブルグの機内食一回目。
スパイシーな牛肉が旨いです。
米はうるち米ではありませんが、このパサパサライスはカレー的なおかずと実に相性がよろしい。
こちらは少食の両親から強奪した機内食。
洋風の魚でした。
ローカルビールを飲んだり、寝たり、You Tubeに落としたポケモンの対戦実況を見たりして何とか時間を潰します。
日本〜中国くらいの距離感に慣れてしまった身体にユーラシア大陸を横断するロングフライトは堪えますね、、、
ZZZZZポケモンZZZZZ
[Day2]
フライトにおいて唯一時間の経過を感じさせるイベント、二回目の機内食。
僕は定番のオムレツ&ソーセージを選択。
こちらは両親から強奪した焼きそば。
眠気と身体のむくみに耐えること十数時間、ようやくアフリカの大地が見えてきました!!!
お気軽パックツアーとは言え感慨深い!
まさかの虹が出現。
アフリカに祝福されている気すらします。
ご存知の通り、ヨハネスブルグは最低最悪に治安が悪い都市ですが、空港のコントロールエリア内は流石に平和が保たれています。
そしてデカい。流石はアフリカ屈指の空港です。
ここでしばしの休憩。
次のフライトでようやくジンバブエまで辿り着きます。
短距離フライトということもあり、ヨハネスブルグ→ジンバブエの機内食は流石にお察しのレベル。
S7航空のサンドイッチに匹敵するパサつき具合ですが、この時点では1年後にウラジオストクにいく事をまだ知りません。
成田を出て既に丸一日が過ぎた頃、ようやくジンバブエのハラレ国際空港に到着!本当長かった、、、
さて、無事に到着しても安心するのはまだ早い。
ジンバブエはアライバルビザ要の国ですが、今回の旅はジンバブエから日帰りでボツワナに入り、ボツワナからジンバブエに戻ってザンビアに行く・・・など国境越えが非常に多いです。
そこでエイチ・アイ・エスからはカサ・ユニビザという、ジンバブエとザンビアに一定期間何度も出入り可能なビザを買うよう案内されています。
僕らも地元民と肩を並べてビザの申請をしますが、イミグレ職員が十分な枚数のビザシールを用意しておらず稀によく発給停止になるとのこと。
(その場合は都度アライバルビザを取る必要がある)
この不確定要素の多さ、パックツアーとは言え流石にアフリカはロックですね。
まぁ特にフラグを回収することもなくビザをゲットしました。晴れてジンバブエ入国!
送迎車でホテルに向かいます。